貴族だと思って接してる彼と
平民以下の扱いで生きてきた彼女
すれ違いに先に気がついたのは彼
会話が噛み合ってるようで噛み合ってない
それに気がついた時、彼はどんなに
情緒がグチャッた事だろう
本心を取りこぼしていることに気がついた時
どんなに恥じた事だろう
彼女はまったく気がついていない事も
彼が彼自身を逆に責める要因となっただろう
彼は産まれこそ尊くはないのだろうけど、
人を真っ直ぐ見れる心根の真っ直ぐな人だな
だからこそ、ミアの最後の言葉がとても痛い
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狼将軍の生贄の花嫁
005話
第 5 話