長く読んできて初めて「レイモンド良くやった」と思えました。少しずつ名誉挽回してエリヤの気持ちを取り戻していけるのかな?今の時点では、エリヤ自身はともかく、読者的にはジェレミーかジェードを推したい気持ちがまだまだ強いので……。
ただ、序盤を読み返していると最初からエリヤがレイにとって特別だったのは良く分かる。けれど彼が大切だと思った存在は、いつだって父や異母兄に踏みにじられ奪われてきた。だからいつからかレイモンドの中には、本当になくしたくない物は大切だと認めてはいけないと言う考えが生まれてしまった。エリヤを失って自分の本心に気付くまで、彼はそうして生きてきた。そして気付いた後も、それを上手く制御出来ずに気持ちを押し付ける事しか出来なかった。この辺りはエリヤが消えた6年の孤独と、再び彼女がいなくなるのではと言う不安も、その押し付けがましさを助長させて来たんだと思う。
ただ、レイモンドは少しずつ少しずつ変わり始めたんじゃないかと感じる。求める愛から与える愛へ。カーライルを初めて抱き締めた時の父性や、今回二人を救う為に火の中へ飛び込んで行った行動。そもそも、幼いエリヤが恋をしたレイモンドは心優しい少年だったのだから。リセナ達に命を狙われ窮地に陥ったエリヤとカーライル。そんな二人の為にレイモンドがどんな行動を取るのか。恐らく物語的には、エリヤとレイモンドは分かりあってカーライルと家族としてやり直すんだろう。その時に良かったなと思えるように、レイモンドには頑張って欲しい。
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あなたの後悔なんて知りません
093話
第93話