5.0
自分の人生のピークを過ぎても。
いろいろと考えさせられる作品です。
主人公も海江田先生も魅力的で、それぞれの葛藤に共感し、しんみり、そしてホンワカします。
51歳で、恋愛のステージに引き戻されるって、どんな気持ちなんでしょうね。
若き日の海江田君はとてもセクシーでみすみずしい好青年です。けれど、最後の恋愛は、そんな若さもみずみずしさも失った人生の終盤頃にやってくる。
未来を長く描けない年齢の恋愛というのはどんな気持ちなんだろう、と本を閉じるたびに思いました。それでも刹那的にならず、結婚という選択をする。そして、家族を作っていく。
人生のピークを過ぎて、それでも相手にとって異性として魅力的であるとはどういうことかを考えさせられました。
- 5
娚の一生