チールーさんの投稿一覧

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41 - 50件目/全144件
  1. 評価:5.000 5.0

    美しい

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    絵がとても綺麗ですね。フルカラーがより一層、登場人物たちの魅力を引き立てています。

    仙女ではない主人公と、仙女である姉。けれどそれはあくまでも目に見える能力だけのことで、慈愛の心を持つ主人公の方がよほど仙女に相応しい。あのような汚い心の姉が、仙女であるはずがない。私はそう感じました。人を癒す力というものは、生まれつき備わった能力だけで測れるものではないと思います。

    軍神がカッコいい。そしてとても優しく温かい。惚れます。
    それぞれ辛い生い立ちの二人が出会って、互いを慈しむ姿がとても美しく尊いです。

    • 2
  2. 評価:5.000 5.0

    大自然と生命と、青春

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    都会で受験戦争に挫折し、農業高校エゾノーに入学した八軒君のお話です。
    中学の担任に勧められるまま訪れた農業の現場は、八軒君にとって驚きの連続でした。生徒たちはガチで農業を学びに来た農家の跡取りばかり。誰もがしっかりした将来のビジョンを持っています。夢も何も持たずにやって来た八軒君は、なんだか肩身の狭い気持ちになってしまいます。
    早朝から当番で鶏の世話、授業で豚の世話、馬術部で馬の世話、バイトで牛の世話……とにかく動物の世話、世話、世話。体力勝負の毎日が目まぐるしく過ぎていきます。

    そんな日々の生活の中で、八軒君は、畜産において避けることのできない現実と向き合うことになります。それは、『育てた動物は出荷して肉になる』という現実。名前までつけて大切に世話をした豚の出荷に直面した時、八軒君が悩みに悩み抜いて出した答えには、ぐっとくるものがありました。何が正解なのかは私にはわかりませんが、命について悩み抜くことこそに意味があるのだと感じました。
    ちなみに、凄惨さは抑えられていますが屠殺の描写などが多少ありますので、極端に苦手な方は注意が必要かも知れません。

    都会っ子の八軒君と農業ガチ勢の同級生たちとの関係は案外うまくいっていて、面倒な頼まれごとを断らず、苦手なことにも真摯に取り組む八軒君の人間性を、皆が認めて応援し、頼りにしてもいます。受験のトラウマに苦しんできた八軒君にとって、そんなエゾノーでの生活はかけがえのない青春の日々になっていきます。

    作者さんの実体験が反映された作品ということもあり、農業高校での実習や寮生活、行事、部活、農家でのアルバイトなどの様々な場面がとても詳しく活き活きと描かれています。ばんえい競馬の様子などもリアルに描写されていて、地元民には嬉しい限りです。

    ストーリーに笑いをふんだんに盛り込んでいるところがまた良い。お腹を抱えて笑ってしまう場面も多くあります。工業高校との意地の張り合いや、ブラジャー紛失事件などが私にはツボでした。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    愛ある笑い

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    女子校の日常をこんなにも平和に、こんなにも愛おしみのある笑いで溢れさせた作者さん、最高です。
    星先生と小林先生の両キャラクターはもちろんのこと、女子高生たちの言動や行動、たたずまいそのものにすら笑ってしまいます。この空気感が大好きです。
    エピソードひとつひとつがなんとも言えない味わい深さで、爆笑しながら気づけば癒されています。日々の忙しさを忘れさせてくれる、笑いで肩の力を抜いてくれる作品です。

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    心が浄化されます

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    清き魂を持った青年が、慎ましやかなスローライフを送りながら無自覚に悪霊を祓っていくストーリーです。
    悪霊祓いというと邪悪で恐ろしい場面を想像しがちですが、この主人公は悪いものが見えていないので、本人が気づかないうちに祓い終えています。怖い絵面はありません。
    逆に、善いものは主人公の目に見えます。主人公が一人で暮らす家の庭には、方々から集まってきた善き神々が住んでいます。

    この作品の大きな魅力は、主人公が無欲で、とても清らかな心をもっていること。神様が富や幸運をもたらしてくれた時にも、こんなにたくさん受け取れないと恐縮してばかり。さすがはメモ書きの文字だけで悪霊を祓える魂の持ち主だと、感嘆してしまいます。

    主人公と神様たちのほのぼのした日常を見ていると、なんだかこちらの心も清められます。日々の生活に疲れた人におすすめの癒し漫画です。

    • 5
  5. 評価:5.000 5.0

    多幸感のある作品

    クエストがきっかけで読み始めました。
    普段、転生ものはあまり読まないのですが、こちらはとても読みやすく、気づけばすっかりファンになってしまいました。

    主人公をはじめ、グルドさん、ギルドマスター、王族の人たちなど、登場人物が皆優しくて善人。表情が明るくセリフもほのぼのしていて、読んでいて純粋に楽しいです。きっと作者さんがとても性格の良い方なんだろうなと感じました。

    もしかするとこの先のストーリーで不穏なことや悲しい出来事があるかも知れませんが、前向きな主人公を応援しています。

    • 0
  6. 評価:5.000 5.0

    すごい

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    書店で平積みしてあるのが気になって、こちらで読んでみました。まさかこういうジャンルとは思いもよらず、一気にズルズルズルッと呑み込まれてしまいました。

    何って、まず冒頭からがっつりネタバレをさせてくる構成がすごい。『なんだか光の様子がおかしくて、日々過ごしているうちに、少しずつ何かが……ひょっとして……』という進行ではなく、もう始まって数ページで『光がこうなりました』とモロに見せてくるという。私はそこで心を鷲掴みにされてしまい、もう目を離せなくなりました。

    よしきの葛藤、光とヒカルの慕情、村の不穏な空気、それぞれが絡み合い、そこに夏の暑さがまとわりついて、なんとも言えない手触りを醸し出しています。絵を見ているだけでも、なぜか肩で息をしてしまうような。

    • 3
  7. 評価:5.000 5.0

    心に残るお話

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    疎遠だった娘が急死し、娘の一人息子である孫のニタ君を引き取った主人公のじじちゃんが、慣れない子育てに奮闘しながら、ニタ君を通して娘への思いを再確認していくストーリーです。

    ニタ君は、心が豊かで優しい子です。じじちゃんの娘であるニタ君のママは生前、シングルマザーで忙しい日々を過ごしながらも、きっとニタ君に愛情たっぷりに、丁寧に接していたんだろうなと想像できます。
    ニタ君が初対面のじじちゃんとすぐに打ち解けることができたのは、ママがじじちゃんとの過去を決して悪く言わず、出産に反対されて疎遠になったことなどももちろん話さず、ニタ君にじじちゃんの良いイメージだけを抱かせていたからなんでしょうね。
    もちろんママ本人はこんなに早く息子とさようならをしなければならない日が来てしまうなんて考えもしなかったでしょうが、でもママがじじちゃんとのいい思い出をニタ君に話して聞かせたてきたことは、結果的に、ママ亡き後もニタ君が幸せに生きるための道しるべになっていたんだなあと感じました。母の愛は偉大です。

    日々奮闘するじじちゃんと健気に毎日を過ごすニタ君を、周囲の人たちがサポートしてくれる様子がまた素敵です。じじちゃんの友人のぶんすけや保育園の先生など、皆さんいいキャラで、読んでいて心が温まります。

    • 2
  8. 評価:5.000 5.0

    これは惚れる

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    もう山口くんが良すぎです。完璧です。外見と中身のギャップ、さりげない気遣い、大切な思いをちゃんと言葉にできる素直さ……挙げ出したらキリがない。最高です。
    皐がまたなんとも良い。控えめでいて、しっかり芯を持っている。相手を思いやれて、これまたちゃんと言葉にできる素直さがあって。二人、めっちゃお似合いです!
    皐の友達も石崎もみんないいキャラで、日々の風景がとても微笑ましい。私にはもう山口くんと皐の会話が宝石のようにキラキラして見えて、読みながらいつも心に潤いをもらっています。

    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    作者さんお見事

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    とても画期的な作品だと思いました。

    可愛い彼女が作ってくれる美味しい料理を食べて、いちいちつまらないダメ出しをするモラハラ主人公・勝男。自分は料理が全くできないのに、ダシがどうだとか知ったようなことを言ってえらそうにしています。
    そんな勝男に対し、彼女はいつもそれを従順に受け入れ、素直に謝罪していました。
    ところが。
    記念日に自信満々にプロポーズをした勝男ですが、彼女にあっさり振られます。ここまでは、比較的よくあるモラハラ男のストーリーです。好き勝手に威張り散らした末に振られて、ザマアミロと。

    私が読んでいて作者さんすごいなと思ったのは、失意の勝男が彼女の気持ちを知ろうと、料理を始めてみたこと。こんなにも昭和な思考のモラハラ彼氏がとったまさかの行動に、この作品の意義を感じました。
    とはいえ人はすぐに変われるわけではなく、まだまだ勝男は周囲にイタイ発言を連発してしまいます。それでも彼女の気持ちや職場の後輩の気持ちを知ろうと、積極的に料理をしたり、未知の食べ合わせに挑戦したり、他人に歩み寄ろうと努力を続けます。

    現実にも、女性側が『じゃあ、あんたが作ってみろよ』と言いたくなるモラハラ男は星の数ほどいますよね。この漫画の序盤を読んで、まさに『私の彼氏と同じだ!』『うちの夫が描かれてる!』と思った女性は多いはず。
    でもそのあるあるだけでは終わらない、救いようのないモラハラ男にもこんな気づきがあったなら……と、ひとすじの希望を持てるような、そんな作品です。

    • 7
  10. 評価:5.000 5.0

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    6話まで読みました。
    成績優秀な主人公が、実家の苦しい家計のために、入学金学費ゼロの上さらに手当まで出るという防衛大学へ進学するストーリーです。
    両親と主人公が互いを思いやる姿に胸を打たれました。そして、自分の境遇を嘆かず、その時その場所で自分にできる精一杯の進路を見つけようとする主人公にとても好感が持てました。親身になって進学先を探してくれた高校の担任の先生もまた、素晴らしかった。

    着校の時点では、防衛大の先輩たちは主人公たち一年生をとても優しく歓迎してくれました。しかしこの後、厳しい日々が待っているのだという予感がちらほら。
    同部屋の2人が着校せず、他の部屋では初日に辞めていく学生もいて……。
    この先を読むのがとても楽しみです。

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