5.0
これってちょっと逆恨みが入っているんじゃないかな……と思ってしまった。
確かに奥さんが手配書を見つけなければ引き返してくることはなかっただろうし、ウイルクたちが写真館を訪れなければ妻子が亡くなることはなかったかも知れない。
けれど、そもそも当時の鶴見はスパイ。自らの立場が妻子を危険に晒すことは十分にあり得た。さらに言うと、素性のわからない3人のロシア人を家に入れたのは自分の判断。
全てを人のせいにして恨むのは、どうなんだろう。
- 7
65位 ?
これってちょっと逆恨みが入っているんじゃないかな……と思ってしまった。
確かに奥さんが手配書を見つけなければ引き返してくることはなかっただろうし、ウイルクたちが写真館を訪れなければ妻子が亡くなることはなかったかも知れない。
けれど、そもそも当時の鶴見はスパイ。自らの立場が妻子を危険に晒すことは十分にあり得た。さらに言うと、素性のわからない3人のロシア人を家に入れたのは自分の判断。
全てを人のせいにして恨むのは、どうなんだろう。
鶴見に仕向けられて、月島が今までどれだけ自分を犠牲にしてきたか。えご草ちゃんへの想いを振り切って、振り返らないように目を逸らして、インカラマッの占いの結果すら聞かずに、どんな思いでここまで来たか。
鯉登と月島が一緒に鶴見の秘密を知り、2人はこれからどうしていくんだろう。
自らが撮影した写真……。
凄い。でもこの技術、プライベートが丸裸にされますね。
大沢房太郎は死後も誰かの記憶に生き続けたい、その一心だったんですね。過去に全ての家族を失ってしまった時に、この世から消え去ってしまう悲しさを知り。
ゴールデンカムイは登場人物の生い立ちをそれぞれに詳しく描いていて、特に家族への愛憎や喪失がストーリーの重要なポイントになっていますね。
白石に『良く見ておけ』『忘れるなよ』と念を押していた時点で既に、房太郎は自分の傷が致命傷であることを悟っていたように感じました。
あーあ、の先からはもう覚悟の上。王になる男の死に様でした。
この事態、『スコップで殴られた』だけじゃ済まされないですよね。
杉元は大火事の中で殴られ置き去りにされて、あわや命を落とすところ。房太郎は杉元から引き離したアシリパを一人で護れず、第七師団にまんまと奪われてしまう大失態。
それでもアシリパ奪還のために房太郎と組まなければならない杉元の心中を思うと、辛い。
箸かよ!と思わず言ってしまいました。
アシリパは捕まってしまったけれど、額に刺さったのがもっとひどい武器じゃなくて少しホッとしました。
大丈夫、必ず杉元が連れ戻してくれる!
白石ーーーー!!
大好き!!
これまで房太郎が続けてきたアシリパへの質問攻めは、ここに繋がっていたんですね。
アシリパの杉元への想いを把握するために訊いていた。
ゴールデンカムイ
406話
第266話 小指の骨