5.0
小説のように引き込まれる
最初に出てくる狼が、とても象徴的だ。
北国という設定だからか、どこか民話か小説を読んでいるような心地がする。
隆之は、由梨に長年に渡り好意をもっているが、会社で手の届く範囲に彼女を置き見守るという紳士で、冷静過ぎる程の行いがかえって何かを企んでいるかのように見えてしまう。
仕事が出来て、社会的地位がある優秀な男の愛し方なのだろう。
直接的な愛情表現よりも歯痒いが、彼の愛の深さを感じられる。
早く由梨に本心を話して、彼女を安心させて欲しい。
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気高き獣の愛を知れ