5.0
号泣
私の母は脊髄の病気で15年ほど車イス生活をしています。母は気丈に接してくれていたので当時中学生の私は何も考えずにその事実を受け入れられました。母本人としては今までできていたことができなくなり景色の全てがモノクロに見えていたこと、1年経ってようやくカラーになったことを以前話してくれました。
今回この作品を読んで改めて母のことを理解することができました。褥瘡やトイレの問題、すぐ体調を崩してしまうこと、何度も何度も家族として向き合ってきたはずなのにちゃんと理解できていない自分を恥ずかしく思いました。涙で幾度か中断してしまいましたが、一気に読んでしまいました。今は結婚して離れて暮らす母に側にいられなくてごめんなさい、と今までありがとうを言うきっかけをくれたこの作品に心から感謝しています。
ありがとうございました。
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パーフェクトワールド