この作品のテーマは『抑圧された女性の解放』なんだと改めて思いました。
ビアンカは幼くして政略結婚し、
カトリーヌは女の子だったばかりに当主にはなれず、家のために婿を迎える運命にある。
婿養子のマルソーがカトリーヌを選んでダボビル家に入ったのは、純粋に恋情からだったという流れは、いささかロマンチックに過ぎますよね。
政略結婚のビアンカとザカリーがやがて愛を育むという流れも、結局は恋愛至上主義的なものが根底にあります。
2人の女性は家のために結婚を迫られます。女性は男性に帰属するものだからです。
女の子として生まれたアレクが、アルノー公爵家を継ぎ、やがてセブランの王になるという設定も、女性性の抑圧からの解放なんでしょうね。
彼女は自ら望んだ恋愛で伴侶を得るのでしょうか?
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結婚商売
097話
結婚商売(97)