3.0
今回は、お金の行方、逃亡した二人のこれからの目処がついて、最後に主人公たちが事件を振り返っている。
なぜあんなところでプツッと切って「つづく」としたのか?私には理解できなかった。
「つづく」は、たいてい読者に「え、もう終わりなの?」みたいな感情を残すところだよね?
主人公と坊ちゃまは旅に出たけど、この当時未婚の男女が同じ部屋に泊まることはいわゆる「常識はずれ」なはず。蘭子さんは当時の人よりモダンな考えを持っているし、坊ちゃまのおうちも当時の常識よりも先をゆく家だとしても、たとえ仕事の一環だとしても未婚の男女の旅に良いイメージは持たれないはず。少なくても蘭子さん側は特に。
2人は当時の常識を意識してるのか、旅の目的をきっちり理解しているのか、毎日同じ部屋に泊まっても決して甘々な雰囲気漂う旅行ではなかった。そのへんのけじめや常識を持った旅ならば、きっちり毎日別部屋にしてもよかったのでは?一人旅用の部屋もあったはずだし。
わざわざ二人が一緒に旅に出たのに、問題がおおよそ片付き解決できてよかったねという安堵以外は、読者的には、この案件は坊ちゃまの会社経営が左右されるかもしれない一大事かもしれないけど、イマイチ読んでいて心の盛り上がりもなくて。
蘭子さんに、裏切られてどう思ったか聞かれた坊ちゃま。今回そのシーンでプツッと続きを切られてしまった。
だとすると、次話で、坊ちゃまは今回蘭子さんがいたことでさほど世話になった人に裏切られてもさほどショックにはならなかったことや解決に導いてくれた感謝の言葉とともに蘭子さんにこの先の話とか重要なことを伝えるのでは?と勝手に予想しました。そうでなければ今回あの場面であえて切った意味がない。
坊ちゃまが蘭子さんが一緒に行きたいと申し出た時にあえて断らなかったのは、蘭子さんがじゃじゃ馬的な女性というのも大きいだろうけど、今までの見合いの延長的な付き合い方でなく、今回何らかけじめをつけるつもりであえて連れて行ったのではないかと。
次回こそ読者が待ってた心がざわめくようなシーンを見せてくれるのかな?勝手に期待して待ってます。
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