おそらくむぎちゃんのは7号とか9号とか一般向けで、元婚約者はこの日のための彼女のサイズに合わせた、いわゆる特注のドレスでしょうね。
もちろんコレクションのなかで一番値段も高いものと安いものにしたはず。
むぎちゃんに安いドレスを着せて、私を引き立ててもらおうとか思ってる魂胆が見え見え。
まあ彼女はほんとに美しいんだけど…結婚する人たちの試着会場って、基本新郎は自分の彼女しか見えてない。取っ替え引っ替えしてそのたびにこれも似合うとか言ってデレデレしてたり。式を挙げるまでいってなくても彼は婚約指輪を送ろうとしていたわけだから二人もまさにそうでしょう。
残念ながらこの「ドレスで私を魅了作戦」は失敗だね。男性は移り気だからすぐ落ちると彼女は言うけど、それは普段自分の美貌で落ちるような男性で、結婚するつもりの男性を落とすのはそう簡単なことじゃないと思う。普通はちょっと考えればわかることなんだろうけど、自分に自信があるからこそわからずにこういう思考になったのかな。
恋人ならともかく、嫁は政略結婚でもない限り好きになった人。美貌やスペックだけでは選ばれないんだよ。第一彼女には癒やしの要素がない。自信たっぷりで毎日眉毛上げてる人とじゃ疲れるよ。
彼としか結婚したくなければ、彼が何を求めてるか調べ上げて、その方向で努力すればいいものを。
彼女はむぎちゃんと張り合ってたはずだけど、ちんちくりんなはずだけど、彼女のために一生懸命協力しようとするむぎちゃんの姿に、彼女も沼に落ちるような気がする。
眉毛つり上げてる彼女がこれから軟化していくのかな。彼女の変化に期待してます。
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部長の夜テクが凄すぎて腰が浮きます疼きます
141話
act.141 純白のドレスを身にまとい