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ごはんって大事
主人公がとても気持ちが良いです。ちょっと素直じゃないところとか、捻くれてるところも含めて好感。日々の暮らしのことや食べることを大事にしたくなります。禅の教えについても、なるほどなあとタメになる言葉がたくさん出てきます。
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29989位 ?
主人公がとても気持ちが良いです。ちょっと素直じゃないところとか、捻くれてるところも含めて好感。日々の暮らしのことや食べることを大事にしたくなります。禅の教えについても、なるほどなあとタメになる言葉がたくさん出てきます。
月並ですが、やはり美味しいパンが食べたくなります。パンの描写が細く丁寧なので、香ばしい香りやサクサクの食感を想像できます。
ただ、絵が少し子どもっぽいというか、「大人の恋愛」のはずだけど主人公にその哀愁がない…。
みおちゃんがとても健気で可愛くて、そしてお料理が美味しそうです。俄然、お出汁のきいた茶碗蒸しが食べたくなりました。食べるもので人間はできている。大事なことですね。
いくえみさんのお話は、何歳で読んでも心に来ます。親の立場になった今は、主人公の気持ちにグッときたり親の気持ちになって歯痒くなったり。時代を経ても「ああこういう気持ちわかるなあ」と「こんなふうに思うんだなあ」が両方交錯する。
仕事をしている大人としての常識や体裁とかある中での恋心を描いているので、少女漫画の恋模様とは違うときめきがあります。
いくえみさんの作品は好きです。
どの作品も切なくて痛くなるような作品が多いですが、これは短編集なのでとても読みやすいです。なんとなーーくのハッピーエンド風も。
この作者の漫画は少ししか読んだことないですが、どれも静かなようでリズミカルな印象。今回の主人公はじれったいくらいにウジウジというかモヤモヤしています。同年代なのでなんだか共感しそうになるところもあります。
岬と楡の関係性がとても切ない。お互いに必要なのに、だからこそ友だちより先に踏み込めない。もうとっくに友だちの関係性なんかじゃないのに。痛いほどに切ない。
ターミナル病棟というのはこんなにも過酷だけど、温かな視点とシンプルな絵で描かれているせいか、悲壮感はありません。看護師の仕事は本当に大変だろうと思うので、患者さんの文句言ったりとか好き嫌いがあるとか言うのを見ると、人間味を感じてホッとします。
家のリノベーションとともに人生や家族についても考えさせられる内容で、主人公の言葉が毎度じんわり心に響きます。
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日日(にちにち)べんとう