4.0
木原さんの
著書は何冊か読んだことがあり、今回の作品もとりあえず無料分購入してみました。
文章で読むのとはまた違う視覚化されての読み方も違う印象で楽しめて、ファンとしては嬉しい限りです。
新耳袋でのエピソードは日常の中にふとよぎる見落としそうな怪異や不可解な出来事としか言い様のない話が多々あり、そういった理解不能という要素こそがより静かな怖さを引き立てるものだと思います。
だからこそ、全てを明確にした話よりボランティアのような謎しかない作品の方がよりいっそう不気味であり、これこそが新耳袋だ、と感じるのです。
なかなかに尾を引く読後感で、さすがにまとめて購入するのはオカルト好きな自分でも少し抵抗があり、少しずつ読み進めて行こうと考えています。
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怪談百物語 新耳袋