5.0
お見事!
昔から大奥が題材のストーリーと言えば女同士の陰湿な権力争いと相場が決まっていたものを、なんとも大胆な女将軍による江戸幕府の物語という発想。なぜそうせざるを得なかったのか、その秘密を守り支え続ける苦労も含めて史実をからめつつじっくりと描いてゆきます。三代家光に始まってどこまで行くのかと目を離せず、ついに明治へとつながる展開にはため息が出ました!
登場人物が全て生き生きとしていて魅力的です。読みごたえのある作品。素晴らしい。
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8567位 ?
昔から大奥が題材のストーリーと言えば女同士の陰湿な権力争いと相場が決まっていたものを、なんとも大胆な女将軍による江戸幕府の物語という発想。なぜそうせざるを得なかったのか、その秘密を守り支え続ける苦労も含めて史実をからめつつじっくりと描いてゆきます。三代家光に始まってどこまで行くのかと目を離せず、ついに明治へとつながる展開にはため息が出ました!
登場人物が全て生き生きとしていて魅力的です。読みごたえのある作品。素晴らしい。
とりかへばや物語というタイトルは中学生か高校生の頃に授業で習ったことがあり、そんな時代からそういう発想(もしかしたらそんな悩みを抱えた人達)があったのだなと感心したものですが・・・
この物語では同じ日に生まれた異母きょうだいが瓜二つの美男美女でどちらも性別に違和感があるというドラマチックな設定ですが、生まれた時の性別では生きづらいと悩み、違う性別で生きてみたら人を愛することでまた悩む姿が等身大で描かれます。絵柄だけでなく平安の文化や季節感など全てが美しく、読んでいてどんどん引き込まれます。迷わず全話購入して何度も読み返しています。
ベルばらがきっかけで宝塚歌劇も好きになり、玉三郎に魅せられて歌舞伎も好きになった昭和の女子だった私はとっても楽しく読んでいます。思ったより深い内容なのも嬉しいです。オタクへの愛も感じられてそこもまた嬉しいですね〜。
猫に護られた不思議な猫絵師の十兵衛さんとぐうたらで呑兵衛で懐深い元猫仙人ニタさんの絶妙なコンビ。
人にも猫にも同じように情も涙もある・・・素晴らしいお話です。私は犬好きで猫はあまり興味なかったんですが、今やかなり猫好きになってます!
池田理代子先生の歴史ものということで、何の不安もなく読み進められました。たくさんの登場人物も魅力的に描き分けられています。やや説明が多く教科書の副読本のような雰囲気もありますが、歴史に詳しくない読者にも誤解なく伝わるように思いました。
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大奥