5.0
待ってました!(ネタバレあり)
本国のサイトで読んでハマり、日本でも読めたらなあ、とずっと思ってました。やっと掲載されてめちゃくちゃ嬉しいです…!
小説の中の悪役令嬢「セリア」に転生した主人公が、悲惨な自身の死を避けるべく、懸命にサバイブするお話です。
とにかく、ひたすら死の危険を回避すべく、他人には優しく、おのれに課せられた職務には忠実に、ヒロイン「リナ」と男主人公の邪魔はしないように…と努める様は、涙ぐましいものがあります。
セリアは生き延びるためにサブ主人公と結婚までこぎつけたのですが、リナの横槍で破局した上に、命の危険にまで晒されます。
そんな彼女を救ったのが、小説内ではリナと結ばれる
はずだったルシェでした。
本来のオリジナルではヒロインという立ち位置のリナですが、とにかく、果てしなく、もうとんでもなく、ウザいです(笑)
最初は、読んでいてもああこの子無邪気なだけで悪気ないんだろうなとか一瞬思いますが、すぐにコイツ確信犯や、わざとや!とわかると思います。このあざとさ、同性ならきっと嗅ぎ分けられる(笑)
物語が進んでいくと、リナの、セリアへの強烈な対抗心と嫉妬心に戦慄すること間違いなしです。どうやら、小説と現実の中では、セリアとリナの立場がクルッと逆転してるようなんです。セリアの元婚約者を奪ったのも、その立場逆転への焦りというか、苛立ちもありそうです。
元婚約者のカリスもまあ、優柔不断で思い切りも良くないクズです。リナに惑わされてセリアとの結婚式をすっぽかしておきながら、ルシェと代理結婚したセリアに未練がましく縋りつくのを見ると嫌悪感湧きます。キサマは剥がしても剥がしてもへばりつく濡れ落ち葉か(怒)
でも、なんと言っても、男主人公のルシェが良い男なんですよ…最初は素っ気ないしぶっきらぼうなんですけど、リナとイチャつくカリスに傷つくセリアを不器用に慰めたり、ちゃんとカリスに苦言を呈する所も素敵です。
そして、回を追うごとに加速するルシェのセリアへの溺愛ぶりが眼福です。
彼の素晴らしいところは、自分の優先順位をきちんと掴んでて揺らがない所なんです。
大切なセリアは1番大事。擦り寄ってくるリナなんか眼中にないとこもポイント高いです。
素直じゃない2人がデレデレな甘々シーンを見せてくれた最新話まで、ちょっと長丁場ですが待てば美味しい展開待ってますので!沢山の方に読んで欲しいです!
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正統派悪役令嬢の裏事情