tinyなピーラーさんの投稿一覧

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11 - 14件目/全14件
  1. 評価:5.000 5.0

    愛し合う夫婦は強い!

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    破産寸前の王室を建て直すために平民出身のロザリンと結婚するよう、母親である王妃に言い含められる王太子ロビエンの綺麗なお顔からこの物語はスタートします。
    強力な王権をふるったのもすでに過去の話。世の中金次第。渡る世間は金ばかり。何をするにもお金が必要です。それなのに宝石ギラッギラに付けてるママンを見つめるロビエンの、無駄遣いするからだ、という内心の声に泣かされます。
    お金持ちのボガート家は爵位が欲しい。貧乏な王室はお金が欲しい。そんな、めちゃくちゃ分かりやすい大人の事情で、ロビエンは「売られるように」ボガート家の次女、ロザリンと結婚します。

    ここまで読むと、なんて可哀想なロビエン!金のために愛のない結婚をしないといけないなんて…!と思うんですけど、この漫画の曲者なとこは、読者の予想をどんどん裏切るところにあります。
    屈辱と悲しみですっかり意気消沈するロビエンですが、妻となるロザリンは非常に賢く商才に長けていました。
    しかも、とてつもない美人で、王子であるロビエンにも堂々と自身の意見を述べる、自立した女性であるロザリンに、あっさり、ロビエンは恋に落ちてしまいます。
    このあたりのロビエン殿下は、ちょっと乙女になってて可愛かったです。日傘さしてるとこなんてマジ乙女w
    えらい単純やなあと笑ってしまったんですが、物語はどんどん、ドラマチックに、波瀾万丈に進んでいきます。

    身分が違う2人は、衝突したり誤解をしたり、仲直りしたり理解し合ったりして絆を深めていくんですが、やがて大きな試練を迎えることになります。
    結婚している人、特に、妊婦さんは読まない方がいいくらいの非常に酷な、むごい展開が待っていて、最初はラブコメっぽく読んでいたんですけど、あまりに残酷な出来事に号泣してしまいました。
    ここのくだりはマジでキツい。重ねて言いますけど妊婦さんは本当に閲覧注意です。
    それを乗り越えてもなお、どんどん怒涛の展開やら、驚きの真実やら、きな臭い陰謀やらが立て続けに巻き起こって息もつけません。可愛い絵柄ですけど、内容的にはずっとハードモードなんですよねこの漫画…

    乙女なロビエンがどんどん頼もしい夫になっていくのもカッコいいし、隙のないロザリンが徐々に弱さや不安をロビエンにさらけ出すところもグッとくる。
    夫婦の強い絆、愛情に、読んでいるこちらも胸が熱くなる、そんな作品です。

    • 2
  2. 評価:5.000 5.0

    胸の真ん中がギュッとされるようなお話

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    吃音症の公爵令嬢と、下層階級出身の騎士のラブロマンス。
    もう、この設定からして美味しそうな香りしかしません。なにこの読者を沼に引きずり込もうとするような設定……

    3年前に式を挙げ、それからすぐに戦地に向かった夫が戻ってくる所からお話はスタート。武勲を上げたので夫には王女様との縁談の話も上がっている。離婚されたらモラハラ父親からの暴力+暴言=人生オワタ、になる!と焦るヒロインですが、意外にも旦那様、奥さんに一途な模様。
    この、なんとも分かりにくい、不器用な、無骨な夫リフタンのぶっきらぼうでストレートな愛情表現、本当にシビれます。

    ヒロインのマクシミリアンも、だんだん、周囲の人たちとの関わりから変わっていくのも見るのも楽しい。
    マクシーには綺麗なドレス着てあったかいお城で優雅に暮らしてて欲しいと願うリフタンと、自分だってリフタンや領地のみんなの手助けをしたい!と頑張るマクシーの、ほんのちょっとズレたお互いのすれ違い愛も愛おしい。

    タイトルのオーク(樫の木)ってなに?と思ってましたが、割と重要な伏線だったりするのかな。本家の方では80話ぐらい今の段階では進んでるようなので、停滞せずにお話も展開してそうで期待です。これは久々の自分的にヒットかも。

    最後に、リフタン!
    あんまりヒリヒリさせちゃダメだよ!笑

    • 24
  3. 評価:5.000 5.0

    待ってました!(ネタバレあり)

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    本国のサイトで読んでハマり、日本でも読めたらなあ、とずっと思ってました。やっと掲載されてめちゃくちゃ嬉しいです…!

    小説の中の悪役令嬢「セリア」に転生した主人公が、悲惨な自身の死を避けるべく、懸命にサバイブするお話です。
    とにかく、ひたすら死の危険を回避すべく、他人には優しく、おのれに課せられた職務には忠実に、ヒロイン「リナ」と男主人公の邪魔はしないように…と努める様は、涙ぐましいものがあります。
    セリアは生き延びるためにサブ主人公と結婚までこぎつけたのですが、リナの横槍で破局した上に、命の危険にまで晒されます。
    そんな彼女を救ったのが、小説内ではリナと結ばれる
    はずだったルシェでした。

    本来のオリジナルではヒロインという立ち位置のリナですが、とにかく、果てしなく、もうとんでもなく、ウザいです(笑)
    最初は、読んでいてもああこの子無邪気なだけで悪気ないんだろうなとか一瞬思いますが、すぐにコイツ確信犯や、わざとや!とわかると思います。このあざとさ、同性ならきっと嗅ぎ分けられる(笑)

    物語が進んでいくと、リナの、セリアへの強烈な対抗心と嫉妬心に戦慄すること間違いなしです。どうやら、小説と現実の中では、セリアとリナの立場がクルッと逆転してるようなんです。セリアの元婚約者を奪ったのも、その立場逆転への焦りというか、苛立ちもありそうです。

    元婚約者のカリスもまあ、優柔不断で思い切りも良くないクズです。リナに惑わされてセリアとの結婚式をすっぽかしておきながら、ルシェと代理結婚したセリアに未練がましく縋りつくのを見ると嫌悪感湧きます。キサマは剥がしても剥がしてもへばりつく濡れ落ち葉か(怒)

    でも、なんと言っても、男主人公のルシェが良い男なんですよ…最初は素っ気ないしぶっきらぼうなんですけど、リナとイチャつくカリスに傷つくセリアを不器用に慰めたり、ちゃんとカリスに苦言を呈する所も素敵です。
    そして、回を追うごとに加速するルシェのセリアへの溺愛ぶりが眼福です。
    彼の素晴らしいところは、自分の優先順位をきちんと掴んでて揺らがない所なんです。
    大切なセリアは1番大事。擦り寄ってくるリナなんか眼中にないとこもポイント高いです。
    素直じゃない2人がデレデレな甘々シーンを見せてくれた最新話まで、ちょっと長丁場ですが待てば美味しい展開待ってますので!沢山の方に読んで欲しいです!

    • 1,937
  4. 評価:5.000 5.0

    とにかくオススメ!(ネタバレ有です)

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    愛読していた物語の悪役(主人公の叔母)に憑依したヒロインが、自身の死を含めた悲劇を回避すべく奮闘する、というのがおおまかなあらすじです。本当によくあるお話。なんですけど!
    これめちゃくちゃ面白いんです。
    ヒロインのユディットがまず良いキャラしてる。なかなか美人だしスタイルもいい、なんだけど性格はサバサバしてて、適度にポンコツってとこがまず親近感。
    そして、彼女の甥っ子のルカがもう、とにかく可愛い!可愛いんだけど割と皮肉屋でクールなとこもあって、これは大人になったらさぞかしモテそう!と今から成長が楽しみな子です。
    公爵家の跡取りだったルカの実父が事故で亡くなり、婚外子だったルカと、彼を亡き姉の代わりに育てていたユディットを公爵家から迎えにリューディガー(ルカの実父ヨナスの弟)がやって来るところから物語は始まります。
    またこのリューディガーが、イケメンなんですけど空気も読めないし突拍子もない発言いきなりするし、の残念イケメンで、初っ端からユディットは振り回されます。
    実は彼、ユディットに一目惚れで彼なりにアプローチしてるつもりなんですけど、それらが全て空回りしてて…
    とにかく、主役3人のうちの大人2人がとにかくポンコツ(笑)よっぽど、子どものルカの方がしっかりしてます。
    ただ、物語が進むにつれ、3人の関係がどんどん深まっていって、いろいろな気づきがあったり理解を深めたりして、どんどん素敵な関係になっていくんです。本家の方のネタバレになってしまうのでこれ以上は書けないんですけど、最新の方のリューディガーさんの、ユディットさんへの想いのたけの吐露はもう、めっちゃくちゃキュンキュンします。よくぞこのポンコツイケメンがここまで成長したな…!!って感動します。

    最初は、自分のことだけを考えていたユディットが、話が進むにつれ、ルカとリューディガーを何よりもかけがえのない、大切な相手だと思えるようになっていくのがじんわり伝わってきて、何度読んでも飽きない作品です。恋愛だけではなく、家の跡目争いとか政治的な話もあったりしてハラハラします。今一番更新を楽しみにしてる漫画かも。

    とにかく、本当にオススメなので!めちゃコミさんにも来てくれて本当に感激!

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