5.0
なんて物騒なタイトル!だがそこがイイ!
皇位に就けるよう尽力し、おのれのすべてを捧げ愛してきた夫に裏切られたビビアン。子どもまで失い、従姉妹に皇后の座を奪われ、失意のうちに身を投げて自分で人生の幕を引く……
かと思ったら、なぜか結婚式の日に戻ってた!よし、裏切り者たちに制裁じゃ!!
という始まりです。
個人的に、相手に尽くしすぎるとイカンと思います。特に男の人は、尽くさせるくらいがちょうどいい。
そしてどうでもいいけど、この手の話ってなんで、結婚式の日に戻るんですかね?どうせなら、クズ男に出会う前の、まっさらな自分に戻してプリーズ!ってなりません?わたしはなる。
とにかく、巻き戻ったビビアンは結婚式当日に、浮気者の夫と従姉妹を血祭りにあげます。結構、ここのシーンはエグい。いいよいいよやっちまいな、それぐらいの事はされたよ!と拳を握りしめたくなります。
しかも、戻ったのはその一回ではありません。復讐を遂げた次の瞬間、ビビアンはまた同じ結婚式当日に逆戻りです。また裏切り者を血祭りにするビビアン。そしてまた戻る。そしてまた血祭り(略
ここまでくると、さすがに物理的な復讐よりも、もっと2人を苦しめる方法を、とビビアンは考えます。
そこで考えたのは、従姉妹に夫を押し付け、金銭的にも立場的にも夫をメチャクチャにする、というものでした。
ヒロインのビビアンが、まったく躊躇なく夫たちをやっつける様は痛快です。個人的に、あっさり命を奪うのはなんか呆気なくて勿体無いので、自分を裏切った人達を金銭的にも社会的にも何もかもどん底に落として、すべてを奪い尽くして、惨めにぬかるみの中を這い回るのを高みの見物する、くらいしてやってもいいと思います。
しかし、夫がホント、カッコよくない浮気者なんだけど、コイツのどこが良かったんだビビアン…
彼女を癒す、最高のスパダリが現れてくれることを望みます。
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殺戮の皇后