5.0
史実が最大のネタバレ
初めて読んだ時は「ヒッタイトに続いて、中東の歴史物かぁ。オスマン帝国なんてあまり馴染みのない題材をよく調べてあるなあ」なんて思い、ヒュッレムがオリジナルの人物なのだと思っていました。
ロシアの田舎村からさらわれてきた娘が皇帝の第二夫人なんて出来すぎてると思ってたので。
「天は紅い河」のヒッタイトほどの古代なら「ユーリ」という女性の出自も含めて不明なことが多いから、ユーリがタイムスリップした日本人でも「SFだから」で納得していた。
けれどこの作品でオスマン帝国に少し興味を持って調べてみたら、ヒュッレムもイブラヒムもみんな実在の人物で、相関図もすべて史実通りと知り、びっくりしました。
史実に作者オリジナルの肉付けをしたのがこの作品なんですね。
ヒュッレムとイブラヒムが敵対することになる原因に恋愛要素を絡めて少女マンガ向けにするなんて本当にうまいと思います(なんか上からになってしまってすみません)
このあと連載は史実のどこまで続くのか、作品内でどのように味付けされるのか、とても楽しみです。
- 85
夢の雫、黄金の鳥籠