4.0
駄目人間の可愛さ
続編。
といっても、ストーリー上に直接の繋がりはなく、本作を単独で読んでも全く問題はない。
何度も何度でも言うがこの作者はマジで天才で、その才覚のひとつに、「現実世界で出会ったら離れたくなるような人間をとても可愛く魅力的に描く」というものがある。
前作に比べて、本作はその技量が顕著に発揮されていると感じた。
「技量」と書いたが、それは、単なる技術的な問題ではなく、人間に対するある種の優しさが根本にないと成立しない。
素晴らしい。
星をひとつ引いたのは、前作があまりに完璧に過ぎたためであり、不満はまるでない。
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3
今夜すきやきじゃないけど