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作品レビュー
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71 - 80件目/全82件

  1. 評価:2.000 2.0

    自由と責任と金田一少年

    夫がろくな人間ではない、ということには何の異論もない。
    世の中にこういう夫婦が多くあって、苦しみながら何とか生活している妻が多くいることにも異論はない。
    その痛みが生半可なものではないことにも、本当に、異論はない。
    ただ、申し訳ないが、自分の不幸を他人のせいにする大人が、私はどうしても好きになれない。

    現代の日本社会には問題もたくさんあるが、素晴らしいこともいっぱいあって、そのひとつは、基本的には互いの自由意志に基づいて結婚ができる、ということだ。
    自分の生きたい相手と一生を共にする自由がある、ということだ。
    これほど素敵なことが他にあるか、と私は思う。
    少なくとも、江戸時代はこうはいかなかったのだ。

    それほど素晴らしい自由であるから、当然、そこには責任がつきまとう。
    結果的にどんな相手だったのであれ、どんな経緯や偽りがあったのであれ、選んだのは、自分であるはずだ。
    仮に、結婚してみたらアル中でヤク中のバイオレンス野郎だった、という場合ですら、選んだのは、自分なのだ。
    その重大な責任を置いといて、「結婚したら変わってしまった」とか、安直に被害者ヅラするのが、私は嫌いだ。

    ある人が「この人と幸せになりたい、じゃなくて、この人とだったら不幸になってもいい、っていうのが、愛なんじゃないかしら」と言ったそうだ。
    それは、極端かもしれないが、ある部分、完璧に正しい気もする。
    酷い人間だから別れたい、ではなくて、酷い人間であってもこの人がいい、というのが夫婦なのではないか、と私は思う。
    いや、そうではない、というならば、その結婚はやはり、失敗という他にない。
    ただし、大人がどんなに失敗を悔いようが、その大人の姿を見て生きる子どもがそこにいるということは、肝に銘じておかなくてはならない。

    中学生のときに読んだ『金田一少年の事件簿』で、金田一君が「自分の不幸を他人のせいにするのは、ガキだって言ってんだよ!」と言っていた。
    そのときから、私はずっとそう信じてきたし、これからも信じていきたい。
    ありがとう、金田一少年。
    漫画って、いいなあ。

    • 42
  2. 評価:2.000 2.0

    タイトルが…

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    内容はもう、「因・果・応・報!起・承・転・結!」と呪文でも唱えればそれで終わり、というような代物で、特筆すべき点もないが、大きな破綻もない。
    ただ、それをダラダラ引っ張らず、2話完結でサクッと読めるのは評価点。

    しかしまあ、タイトルはもう少し何とかならなかったのか。
    確かに本編に大したサプライズはないけれど、それにしたって、タイトルの段階で完全にネタバレしているのもどうかと思う。
    最後まで読んで、「ああ、やっぱりね」と感じるのと、「いや、知ってたし」と思うのでは、やはり、だいぶ違う気がする。

    • 8
  3. 評価:2.000 2.0

    中身は…

    表紙とタイトルはよい。
    しかし、中身は…申し訳ないが、小学生のときに読んだら怖かっただろうな、というくらいの感想しか持てなかった。

    • 5
  4. 評価:2.000 2.0

    復讐の軽さ

    サラッと読める、ライトな復讐もの。
    それが長所でもあるし、短所でもある。

    このジャンルも漫画の世界でかなりメジャーになり、色々と凝った作品が生まれている中で、今、この漫画が、どうなのか、と。
    この軽さを「逆に新鮮」ととるか、「物足りない」と感じるかは、あなた次第。

    • 1
  5. 評価:2.000 2.0

    漫画と媚び

    ちょっと閉じ込められたくらいで、登場人物たちがいくらなんでも正気を失いすぎ、という点には、まあ、目をつぶろう。
    しかし、「監_禁嬢」にしても「骨が腐るまで」にしても、こんなに性的な描写に走る必要があるのか?とどうしても引っかかってしまう。

    漫画だから、読者を楽しませようとするのは当然かもしれない。
    でも、ワガママなことを言わせてもらえば、漫画は、読者に媚びないでほしい。
    もっと正々堂々とやらんかい、と思ってしまう。

    私はエログロを否定する気は全くない。
    エログロ、大いに結構。
    しかし、それをむやみに「客寄せ」みたいに扱うのは、エロに対してもグロに対しても読者に対しても、不誠実ではないかと思う。

    • 5
  6. 評価:2.000 2.0

    裏も表も関係ない

    前作のレビューにも書いたが、主人公に何の哲学も感じない。
    「表の社会では冴えなかった主人公が、裏社会では…」みたいな話だが、違う。
    主人公は何も変わっていない。
    ただ、表の社会で振り回されていたのが、裏の社会で振り回されるようになっただけだ。
    それを意図した皮肉なリアリティー作品ならば見事だが、明らかにそうではない。
    振り回されているだけの人間の物語など、私は読みたいとは思えない。

    • 4
  7. 評価:2.000 2.0

    みんなで復讐、って

    申し訳ないが、「クラスみんなで復讐」という設定で、もう冷めてしまった。

    「復讐モノ」はわりに好きである。
    しかし、復讐心というのは、当たり前かもしれないが、本来、極めて個人的な感情である。
    だからこそ、残酷にも苛烈にもなれるのだと思う。
    みんなで痛みや傷を共有することは、復讐心を抑える方向に作用するだろう。
    「いいんだよ、フィクションなんだから」。
    それはそうなのだけれど、人間の感情の核の部分には、フィクションの都合を持ち込んではいけない領域もあると私は思う。

    • 12
  8. 評価:2.000 2.0

    少年漫画とギャンブル

    「ギャンブル」を描いた漫画、と言われると違和感がある。
    ギャンブル狂の造形が、いわば孫悟空の「オラ、ワクワクしてくっぞ!」的なノリであり、それは、ギャンブルにおける本当の狂気の表現とはかけ離れていると思う。

    また、基本的には「勧善懲悪」的な展開になるのも考えもので、悪に勝たせろとは言わないが、善も悪も「ない」というのが、ギャンブルの核心なのではなかろうか。

    まあ、ギャンブルを題材にした少年漫画、という位置ならば、これくらいでいいのかもしれない。
    ただしギャンブルは本質的に、「少年」のためのものではない。

    • 6
  9. 評価:2.000 2.0

    復讐するなら

    個人的な好みの問題だが、復讐をする人間には、毅然としていてほしい。
    加害者への共感や善悪のボーダーなど、振り切る覚悟がなければ、復讐なんて出来ないし、するべきでもない、と思う。
    色々なものを飛び越えたり踏みにじったりして至る復讐の境地っていうのは、もっと、静かなものなんじゃないのかな。
    例えば「善悪の屑」みたいに。
    そういう意味では、「復讐者になりきれない復讐者」が本作の魅力なのかもしれないが、私はそこをうまく評価できなかった。

    • 3
  10. 評価:2.000 2.0

    後味について

    自分は、後味の悪い作品が好きでもないし、嫌いでもない。
    そこは、どちらにしても評価のポイントではない。
    後味を悪くしてまで描く価値のある何かが、そこにあると感じられたか。
    それだけ。
    その答えが「イエス」だったから、「ミスミソウ」は星を五つつけた。
    本作は、残念ながら、「ノー」だった。
    上手く言えないが、「後味の悪さ」は「結果」であって、それが「目的」になってはいけない気がする。

    • 7
全ての内容:★★☆☆☆ 71 - 80件目/全82件

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