rokaさんの投稿一覧

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61 - 70件目/全85件
  1. 評価:2.000 2.0

    図鑑のほうが遥かに楽しい

    深海水族館なる施設で働く清掃員が主人公の生き物漫画。

    私自身、生き物は好きで、深海の生物とて例外ではないのだが、あまり楽しめなかった。

    まず、私は深海生物に特別詳しくもないが、この漫画で紹介されている知識は、知っていることばかりだった。
    つまり、作品の含蓄レベルが浅い。

    また、現実の生物を扱っていながら、明らかな「嘘」があるのも考えもので、例えば、ダイオウグソクムシを餌の匂いで釣ってタイミングよく「飛ばす」なんて芸当はまず不可能だ。
    何年も絶食するような生物だっつーの。
    こういうエセ科学みたいなものが私は嫌いで、それならまだ、超能力で深海生物を操る、という設定のほうがマシである。

    決定的なのは、生き物に対する愛着の深さを、作品からあまり感じられなかった点だ。
    別のアプリの漫画との比較で恐縮だが、例えば「秘密のレプタイルズ」という漫画からは、爬虫類に対する偏執に近いほどの愛情を感じた。

    新鮮な情報もない、正確な知識もない、生物への愛情もない、それなら、図鑑を眺めているほうがよほど楽しい。
    だいたい、本物の図鑑には、情報と知識と愛情が詰まっているかんな。

    • 4
  2. 評価:2.000 2.0

    どうしても駄目だ

    モンスターパニック漫画。

    モンスターの造形は結構、迫力があって、なかなか魅せる。

    ところで、どういうわけか、見ているだけでムカついてくる顔の人って、いませんか?
    特に人相が悪いとか、あり得ないくらい不細工だとか、そういうわけではないのに、なぜか、なぜかですよ、もう、前世からの因縁か何かだとしか思えないくらい、見ているだけで殴りたくなってくるような顔の人。

    私にとっては、この漫画の絵が、そういう感じである。
    本当に申し訳ないのだが、どうしても駄目だった。
    モンスターの造形はいいのだけれど、人間の顔が、どうしても駄目だった。

    • 6
  3. 評価:2.000 2.0

    現実をなぞるだけ

    あの北九州の事件をモチーフにした漫画。

    怖いし、残酷だ。
    しかし、その怖さも残酷さも、全ては現実世界で起きた実際の事件によるものだ。
    そこを出発点にして、この漫画が何かを「作り上げた」のかとなると、正直、疑問符がつく。

    「現実に負けている」。
    それが、私がこの漫画に対して抱いた率直な感想だった。

    もちろん、別に漫画は、現実と「勝負」するものではない。
    しかし、現実の悲劇をフィクションがただ「なぞるだけ」に終始するならば、それはフィクションの力を放棄することにしかならないのではないか、と私は思う。

    • 2
  4. 評価:2.000 2.0

    紹介は芸じゃない

    申し訳ないが、私はこの芸人を面白いと思ったことは一度もない。
    裁判の傍聴は興味深いかもしれないが、この芸人がやっていることは結局のところ「紹介」に過ぎず、「紹介」は「芸」ではない、と思うからだ。

    漫画も全く同じで、もともと芸になっていないものをそのまま焼き直しているに過ぎず、それこそ、芸がない、としか言いようがない。

    • 4
  5. 評価:2.000 2.0

    語りの醜さ

    職場や恋愛なんかでよくある「ムカッと」を「スカッと」撃退する、という話であるはずなのだが、あまりスカッと出来なかった。
    どちらかというと、モヤッとした。

    その理由は明確で、この漫画の構成にある。
    簡単に言うと、主人公たちが人の悪口を言い合って盛り上がるのを眺める、という漫画だ。
    単なる愚痴、というよりは、他人の醜さを楽しんでいる、といった調子で。
    私は、これがどうにも気持ち悪かった。
    いや、あなたたちもだいぶ嫌な奴じゃないですか、としか思えなかった。
    普通にエピソードが綴られるだけの展開だったら、印象は違っていただろうと思う。

    自分たちはある種の正しさの中に身を置きながら、嬉々として人の醜さを語る人々もまた、醜い。
    そんな皮肉を狙って描いた作品であるならば、なかなか大したものだが、まあ、違うだろうしなあ。

    • 16
  6. 評価:2.000 2.0

    奇異なバランスは錯覚

    典型的な少女漫画、といった風情の可愛らしい絵柄で、血みどろのホラーをやる。
    最初は、その奇異なバランスが独特であるような気もした。

    しかし、そんなのは錯覚であって、ホラー漫画全盛期の頃には、こういう漫画は、それこそ腐るほどあったのだ。

    単純に、ホラー漫画として、私は非常につまらなかった。

    • 2
  7. 評価:2.000 2.0

    自分を捨てるほどには

    半端なレベルの整形ではなく、顔に「さようなら」レベルの変化というのは、文字どおり「自分を捨てる」ことに他ならないと思う。
    それを別に肯定も否定もしない。
    ただ、そういう人生の選択もあってよい、とは思う。

    しかしもちろん、そんなこと、生半可な意志や覚悟で出来るものではない。
    ましてやその目的が復讐となれば、魂のかなりの部分を悪魔に売り渡さない限り、無理である。

    そういう暗く激しい力みたいなものは、この漫画の主人公からは全く感じられず、私はさっぱり入り込めなかった。

    • 10
  8. 評価:2.000 2.0

    ホラーとスタローン

    ネット上では一時期有名になった都市伝説、「杉沢村」を下敷きにしたようなストーリー。

    題材としては好みの部類なのだが、申し訳ない、絵がどうにも駄目だった。

    絵が上手いとか下手とか以前の問題として、特にホラー漫画には、どうしても「合う絵」と「合わない絵」があると私は思っていて、この漫画の登場人物の描き方は、致命的に思われた。

    どんなに怖そうなストーリーのホラー映画でも、主演がアーノルド・シュワルツェネッガーとかシルベスタ・スタローンとかだったら、駄目でしょう。
    そういうことである。

    • 10
  9. 評価:2.000 2.0

    いくらB級ホラーでも

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    オカルトホラーと人間ホラーのミックス版。
    最後まで読んだが、実に虚しい気分になった。

    私は、オカルトホラーならば、通常の意味でのリアリティーはまあ、そんなに要らないと思っている。
    そりゃそうだ、オバケのいる世界なら、ある意味、何でもありだ。
    しかし、オバケと対峙する人間の側の行動原理には、「それなりの」リアリティーはないと、冷めてしまう。
    「何でそこでそんなことするねん」という突っ込みどころは、ある程度まではホラーの「お約束」として看過できるけれど、この漫画のそれはいくら何でも度が過ぎていて、ほとんど苛立ちを感じるレベルである。

    さらに言えば、「通常の意味でのリアリティーは要らない」と前述したが、それは、オカルトならば、の話だ。
    恐怖の正体が人間となれば、話は別だ。
    住人が、大家を含めて、子どもから警官まで軒並み快楽殺_人者のアパート。
    そんなのあるわけねえのである。

    私は、人間の狂気に非常に魅力を感じるし、ある意味リスペクトしているとさえ思うが、こういう種類の、人間の狂気をナメているとしか思えない描写は、いくらB級ホラーといえど、はっきり言ってムカつく。

    • 4
  10. 評価:2.000 2.0

    条件とパートナー

    サラッと読めてスカッと出来る、と言いたいところなのだが、イマイチ気分が晴れないのはなぜだろう。

    個人的な趣味の問題だが、私は「条件」でパートナーを「検索」して、「ヒット」した相手を獲得する、というような発想が、どうしても好きになれない。
    きっと、私は古いタイプの人間なのだろう。
    異論・反論、受け入れるが、「条件で相手を選ぶつもりなら、条件に騙される覚悟は持っておきなさいよ」と思っている。
    だから、この漫画の主人公に心から共感も同情も出来なかった。
    別に「ざまあ見ろ」とまでは思わないけれど、主人公の復讐に両手を挙げて喜ぶことも難しく、まあ、一種の「化かし合い」に興じる中で、「お互い様」だろう、というくらいの気持ちにしかならなかった。

    • 2

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