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作品レビュー
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451 - 460件目/全498件

  1. 評価:2.000 2.0

    劣悪なソリッドシチュエーションスリラー

    映画で言うと「CUBE」とか「ソウ」みたいな、いわゆる「ソリッドシチュエーションスリラー」的な漫画だが、そんなジャンル分けを不毛に感じるほどクオリティーが低い。

    何が起きたのか?
    何が起きるのか?
    あいつは誰なのか?
    それら全ての謎が、悲しいくらいにどうでもよく、「もう勝手にやってくれ」「どうにでもなってくれ」としか私は思えなかった。

    物理法則を無視したようなアクションシーンの適当さも、いい加減にしてほしい。

    • 2
  2. 評価:2.000 2.0

    単調なニヒリズム

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    法で裁かれない犯罪者たちを独自に人体実験する臨床心理士の話。

    主人公の臨床心理士には何の正義も信念もなく、あるのはただただ好奇心と探究心のみである。
    つまり彼を覆っているのは一種のニヒリズムであって、その設定自体は、嫌いではなかった。

    ただしまあ、毎回毎回、あまりに単調すぎる。
    法で裁かれない犯罪者がいる、それが人体実験の対象にされて廃人になる、その繰り返し。
    それをただただ眺めるだけでは、退屈という以外にない。

    • 2
  3. 評価:2.000 2.0

    設定だけ

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    異常なフェティシズムを持つ人間だらけで構成されるクラス、という荒唐無稽も甚だしい設定なのだが、ちょっと深読みすると、この設定はなかなか奥が深いような気がしないでもない。
    正常とか異常とか、そんなものは恣意的な判断基準に過ぎず、見方を変えれば、人間誰しも何らかの異常性を抱えて生きている、みたいなさ。
    まあ、多分そこまで考えてないけど。

    ただ、何にしても、設定だけである。
    その設定に見合う展開も奥行きも、全くない。
    ラストは打ち切りらしいが、正直、その事実には何の驚きも失望もない。

    • 2
  4. 評価:3.000 3.0

    取り返せないズレ

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    私はとにかく「美しき女性の殺_人鬼」という設定が苦手で、「そんなのいるわけないやん」と常にいっきに冷めてしまうのだが、それはあくまで「現実枠」内の作品の話である。
    本作は一種のファンタジーなので、それほど抵抗感なく読めた。

    簡単に言うと、残夢という魔女みたいな女が、超能力みたいなもので善良な人間たちを次々に殺_人鬼に変えていく。
    ただしまあ、読み始めたときに期待していたものとは大きくズレがあるのも事実で、奇怪な連続殺_人の真相が上記のようなものだった、という展開には、「はあ」という感想しか出てこない。
    そのズレによる違和感をひっくり返すような何らかの魅力があったかと言えば、それは甚だ疑問である。

    • 1
  5. 評価:2.000 2.0

    どうでもいい

    結婚、妊娠、新居のマンションに引っ越し…ところがそのマンションが何かおかしい、という話。

    主人公は、誰かや何かに価値や愛情を持っているのではなく、結婚「というもの」をして、家庭「というもの」を持つことが幸せなのだ、と何の疑いもなく思い込んでいる人間で、私が最も嫌いなタイプの人間のひとつである。
    この時点で相当げんなりしたが、まあ、それはいいとしよう。

    ただ、サスペンス的な空気を漂わせているわりに、諸々の謎の吸引力のなさは致命的である。
    誰もが秘密を抱えて生きている、的なことがテーマのひとつなのだろうが、それがまあ、あまりに薄っぺらくて、どうでもいい。
    主人公を悩ませる奇妙な出来事も、誰かの悪意なのか、主人公自身の妄想なのか、それも、どうでもいい。
    主人公が彼女の言う「幸せ」をつかもうが、目を覚まして新たな幸せを目指そうが、はたまた地獄に落ちようが、それも、どうでもいい。
    もう、ひたすら、何もかもが、どうでもいい。
    そんなふうに、何やら自暴自棄のような気持ちになる作品だった。

    • 2
  6. 評価:2.000 2.0

    短編という無茶な形式

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    最初に断っておくが、私は短編という形式が、漫画も小説も好きである。
    その前提で書くが、本作が「短編である」ということそれ自体に、いくら何でも無理がある。

    超能力者みたいなのが生まれる村。
    能力を持たずに生まれた子は生け贄みたいな存在として葬られる村。
    そこで生まれた双子の兄弟。
    弟は将来を嘱望される天才的な能力者であり、一方の兄は能力を持たない。
    「双子だからいずれ能力が目覚めるはず」という理由で生を奪われなかった兄は、弟に対して劣等感やコンプレックスを持ちながら育つのだが…。

    どうですか?
    壮大なスペクタクル巨編が始まる予感がしませんか?
    だが、繰り返す、5話完結である。
    そんな無茶な。

    もちろん、長くしようが短くしようが、制作者サイドの自由なのだが、物語のフォーマットによっては、どうしても語るのに最低限必要な「尺」というものがある。
    およそ思いつく限りで、これほど短編に相応しくないタイプの話もないのではなかろうか。
    どういう事情で成立した作品なのか知らないが、ちょっと無茶苦茶だと思う。

    • 2
  7. 評価:2.000 2.0

    古田の必然性

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    この漫画というか企画に、古田本人がOKを出したことに驚く(さすがに無許可じゃないだろうから)し、その企画力はまあ、買おう。

    ただ、尺の都合上しょうがないのかもしれないが、内容は非常に薄い。
    キャッチャーのスローイングやキャッチング、リード面などについて、多少の「古田的な」言及はあるものの、はっきり言って、ネットでちょっと調べただけでも書けるレベルの情報しかないし、古田である必要性も「高校までは無名だった」「メガネのキャッチャー」くらいしか感じない。
    私はヤクルトファンでも古田ファンでもないが、仮にファンだったならムカついたと思う。
    結局、安っぽい精神論みたいなところに帰着していく後半も本当に寒い。

    あと、古田が似ていない。

    • 2
  8. 評価:3.000 3.0

    ギャップの発明

    昔は結構、真剣に読んでいた。

    前半の、のどかで平和な村での生活のラブコメ的な描写と、猟奇的で残酷なホラー展開のギャップというのは、今にして思えば、ひとつの発明だったのだろうと思う。
    それも、恐怖の対象である第三者の登場によってヒロインとの生活が脅かされる、というギャップではなく、ヒロインそのものが恐怖の対象に変わる、というギャップである。
    これが、新しかった。

    ふんだんに盛り込まれた「問題編」の謎は、なかなか吸引力があり、「解答編」が読みたくてしょうがなくなった。
    その形式、および、原作ゲームのエピソードをばら売りにして次々と作品を「増殖」させていったようなメディアミックスの展開も含め、なかなか商売上手な作品であった。

    しかし、期待しまくったわりには「解答編」がズバッと決まっておらず、一種のSF的な文脈も受け入れがたくて、若い私の熱がいっきに冷めたことは、今でもよく覚えている。

    • 1
  9. 評価:2.000 2.0

    宿命的なワンパターン

    不幸な人間が座敷童子に出会い、望みが叶って別の人生を得るが、代わりに誰かが不幸になる。
    要するにこの漫画の座敷童子は、他人に不幸を移してくれる「笑ゥせぇるすまん」みたいな位置づけである。

    世の中の不幸の量は一定であり、自分がそれを手放せば、誰かが背負うことになる、という世界観というか、物理学のエネルギーの保存みたいな法則の上に、この漫画は成り立っている。
    そこはまあ、面白いといえば面白かった。

    しかし、そのルールによる「縛り」があるゆえに、話としては毎回、「他人に不幸を押しつけて自分の幸福を叶えていいのか」という葛藤の問題になる。
    というか、それ以外の焦点がない。
    最初はちょっと目新しく感じたが、このワンパターンを毎回やられると、さすがに飽きる。
    もうちょっと何とかならなかったのか、と思うが、設定が設定である以上、このワンパターンは宿命だったような気もする。

    • 2
  10. 評価:2.000 2.0

    罰当たり

    大学の頃、ちょっと民俗学をやっていた。
    「犬神筋」が生まれた背景は、単純化して言うと、江戸時代、貨幣経済という新たな波に乗っかって一気に裕福になった人間を理解できない(貨幣経済そのものが理解できない)農民たちが、「あの家は何か人ならざるものの力で金を得たに違いない」と考えて、成り上がりの豪農の家を「犬神筋」と見なすようになったのだ、という説がある。
    つまり「犬神筋」とは、閉鎖的な共同体における新たな成功者に対する嫉妬や不信感から生まれた差別の言説である、というわけだ。
    これはひとつの仮説であるが、何にせよ、「犬神筋」は民俗学的にはとても面白いテーマである。

    それを、である。
    この漫画は「犬神筋」を、ガキっぽい少女漫画を盛り上げるための小道具くらいにしか扱っていない。
    私は自分の好きなものを汚されたような気がして、腹が立った。
    こういう物言いはあまり好きではないが、もう少し勉強してから描けや。
    私はデーモン小暮の口調で、「お前も犬神筋にしてやろうか!」と言いたい。

    • 2
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