rokaさんの投稿一覧

レビュアーランキング 1位

作品レビュー
投稿 724件 / いいね獲得 19,450件
話コメント
投稿 0件 / いいね獲得 0件
  • お役立ち順
  • 全ての内容
  • 全ての評価
並び順
ネタバレ
その他条件
評価
検索条件変更変更しないで閉じる

341 - 350件目/全498件

  1. 評価:3.000 3.0

    ここまでくると

    ネタバレ レビューを表示する

    「見当たり捜査」という地味な警察の捜査を題材にしているだけに、捜査の専門知識の丹念なリサーチに基づく本格派の刑事漫画なのかと思っていた。

    全然違った。

    ノリとしては完全に異能バトル漫画のそれで、キャラクターは敵も味方もあまりにぶっ飛んでいるというかトチ狂っているというか、これを仮に刑事モノの漫画として読むならば、今どき子どもでも笑ってしまうと思う。

    ただ、正直言って、ちょっと面白かった。
    ここまで滅茶苦茶に「崩される」と、これはこれでアリかもしれん、という気になったのだ。
    何事も中途半端は叩かれるね。
    ここまでいっちゃうと、叩く気も失せる。
    それはそれで、作品のひとつの方向性として、あっていいのではないか、とは思った。

    しかしまあ、案の定、打ち切りである。
    残念ながら、それは序盤からわかっていた。
    だって、序盤の「これからどんだけバトルがあるんだ」という敵の数と、完結している「話の数」が、どう考えても合わない。
    普通にいくと、こんなに少ないボリュームで完結するはずがない。
    ということは…というわけである。

    途中から私は、「どの時点で打ち切りが決まったのだろう」という暗いことを考えながら、本作を読み進めた。
    その暗さは、本作のテンションとはおよそつり合わず、しかしまあ、打ち切りが確定していても作品の中ではテンションを継続しなければならない、漫画家ってつらいなあ、と。
    合掌。

    • 3
  2. 評価:3.000 3.0

    先達との比較

    鬼の血を引く者(主人公はこっち側)と、桃太郎の血を引く者の異能バトル漫画。

    小学生の頃だったら楽しく読めたかもしれないけれど、このジャンルは偉大な先達がありすぎて、どうしたって「じゃあジョジョと比べてどうなんだ」とか、「HUNTER×HUNTERと比べてどうなんだ」という話になる。
    そうすると、うーん、ということになる。

    別に懐古趣味に走っているのではなく、最近だと「ダンダダン」のバトルシーンなんかはマジで凄いと思った。
    それと比べても、うーん、である。

    何か突出したものがひとつあれば、あるいは明確に新しいものがあれば、また違うのだろうが、残念ながら私はそれを見出だすことが出来なかった。

    こういう漫画はキャラが立ってナンボなのに、そもそも描き分けが似通っているのも気にかかる。

    • 3
  3. 評価:2.000 2.0

    今日も今日とてデスゲーム

    私のレビューを継続的に読んでくださっている奇特な方がいらっしゃるならば、「こいつ、またデスゲーム系読んでんじゃん、馬鹿じゃねえの?」と思うだろう。
    安心して下さい、私自身もそう思う。

    さて、本作、絶望的なほどの欠点もないけれど、拾うべき点もあまりに乏しい。

    これ系を読み過ぎて、何だか評価基準がわからなくなってきたので、正気を保って評価するために、デスゲーム系が面白くなる条件みたいなものを、今、私なりに考えてみた。

    ①ゲームそのものの完成度が高い。
     これは「ルール設定」の面白さ、と言っていいと思う。

    ②頭脳戦として練られている。
     一見不可能に見える状況を「そう切り抜けるか!」という面白さ。

    ③予想を裏切る展開。
     特に、「安全圏」にいると思われていた人物が死ぬ、とか。
     あるいは、ゲームに意外な目的があった、とか。

    ④キャラが立っている。
     先の③も、実はこれがないと成立しない。
     デスゲームである以上、死んでもいいキャラしかいなければ、意外であってもどうでもよくなる。

    ⑤緊張感がある。
     これも、④がないと成立しない。
     「別にこいつが死んでも」と思われてしまったら、緊張感もクソもない。

    そういうのが、本作、一個もない。
    逆に、また他作品の推薦で申し訳ないのだけれど、「今際の国のアリス」には、前述の①~⑤の全てがあった。
    そういうことなのだ。

    まあ、こんな箇条書きで作品が出来上がるほど、創作の世界は甘くはないけれども、何かひとつくらいはあってほしい、とも思う。

    • 4
  4. 評価:3.000 3.0

    メタファーとしての吸血鬼

    古来より、吸血鬼というのは、資本家や貴族などの支配階級が労働者や農民を搾取することのメタファーとして描かれてきた。
    本作も多分、そうなのだろう。
    そういう意味ではなかなかクラシックな作風と言える気がするし、古典的なテーマを現代のフォーマットに落とし込むという手法自体は嫌いではない。

    しかしまあ、何か物足りないな、という感想は終始つきまとい、私はあまり乗れなかった。
    ひとつには、登場人物が多すぎて、一人一人の掘り下げが浅く、かといって群像劇として機能しているわけでもなく、生き残りをかけたはずの船上の活劇が、あまりスリリングに感じられなかったせいではないかと思われる。

    • 3
  5. 評価:2.000 2.0

    何なの?

    ネタバレ レビューを表示する

    曜日ごとに人格が入れ替わる、という男の話、らしい。

    「らしい」と妙な言い方をしたのは、私にはどう考えてもそういう話には思えなかったからである。

    読んでもらえば伝わると思うのだが、「人格」が入れ替わる、という漫画の表現として成立していない。
    肉体を含めてただ別の人間になっているようにしか見えない。

    私の頭には「は?人格?」と絶えず不快なクエスチョンマークだけが浮かび続け、マジで何が何だかわからなかった。
    訳がわからないということは、とても恐ろしい。

    • 4
  6. 評価:3.000 3.0

    障壁

    ネタバレ レビューを表示する

    ざっくり言うと、社会の闇に少年たちが立ち向かう、という図式の話。

    薬物だとか人身売買だとか、結構ヘビーな問題が出てきたり、仲間が死んだり、わりと悲劇的な描写もあったりするのだが、なぜだろう、信じられないくらい私は何も感じなかった。

    描き方はわりに丁寧だし、派手な破綻があるわけでもない。
    しかし、申し訳ないがこういう「社会の闇」みたいなものを扱った作品を読むと、常に私の頭には「ウシジマくん」がよぎる。
    それと比べると、これっぽっちのリアリティーもない。
    別に「ウシジマくん」が真実だと思い込んでいるわけでもない。
    しかし、過剰なほどに「きれいごと」を排除したあの強烈な漫画というのは、多くの漫画作品にとって一種の障壁になっており、「あれと比べるとね」という残酷な思いを連れてくる。

    • 3
  7. 評価:1.000 1.0

    カモン貞ちゃん

    卒業式の日に憧れの同級生に告白した主人公が、その同級生から井戸に突き落とされ、「ここから這い上がれたら全てをあげる」みたいなことを言われる話。

    何がしたいのか知らないが、私はこういう「とってつけたような何となくの異常性」みたいなものが大嫌いで、申し訳ないが、全てがどうでもよかった。

    だいたいなあ、おそらく大多数の読者の意見を代弁して言うけど、「憧れの同級生」、不細工すぎるだろ。
    そりゃ人には好みというものがあることは否定しないが、そういう心理的なレベルの話ではなく、あくまで作中では客観的な美人として描かれている人間が明確に不細工だというのは、漫画としては致命的である。

    主人公が突き落とされたのが井戸だけに、私はいつか貞子が出てきてこの作品の全てを混沌に落とし込んでくれることを期待したが、当然そんなことは起こるわけもなく、ただただ退屈な時間だけが過ぎていった。

    • 5
  8. 評価:3.000 3.0

    いるわけねえ彼ら

    ネタバレ レビューを表示する

    殺_人者として育て上げられた主人公が、死後の世界で、自分を殺した殺_人の師匠みたいな人間と親子関係になり、新たな「人生」を歩み始めるのだが、という話。

    この死後の世界、という設定が独特で、簡単に言うと、生前に「こうありたい」と望んでいた人生が叶えられているパラレルワールド、みたいな感じで、かつ、生前の記憶を保持している人間もいる、というもの。
    この設定自体は、なかなか面白いと思った。

    ただ、どうにも引っかかるのは、「殺_人者として育てられた少年少女」も、「少年少女を殺_人者として育て上げる男」も、とにかく「普通すぎる」ということだ。
    そんな人間たちが「普通」のはずはないだろう。
    じゃあどんなふうに描けばいいのか、私にはわからない。
    なぜなら、そんな奴らいるわけねえからである。
    ただ、この「いるわけねえ」人間にリアリティーを感じさせるのが、フィクションの本分というものではなかろうか。

    • 3
  9. 評価:2.000 2.0

    浅はかな生と死

    自殺を禁止する法律、通称「抑死法」が成立した社会で、自殺志願者(死願者)を止める「抑死者」の活躍を描く話。

    申し訳ないが、全てが薄っぺらい。
    軽々に論じられるはずのないテーマを、あまりに軽率に描いてしまっている、というのが率直な感想である。

    だいたい、「自殺を禁止する法律」という設定からして緩すぎる。
    「禁止」って、それを破ったときにどういう罰則があるのか、例えば死んだ人間の財産が没収されるとか、遺族にペナルティーが科せられるとか、そういう描写は一切ない。
    単に「自殺はいけませんよ」というだけなら、それは単なるスローガン(まあスローガンですらないが)であって、法律ではない。
    そういうことを含めて、何かと浅はかさが露呈されており、まるで入り込めなかった。

    • 4
  10. 評価:3.000 3.0

    寄生獣の影響

    母星を追われた異星人が、地球人に化けて「同化」を目論む、という話。

    良くも悪くも、思いっきり「寄生獣」の影響を受けている。
    ストーリー然り、絵柄も然り。

    ベースは完全に「寄生獣」なのだが、序盤から異星人が人間の子どもに愛着を感じるヒューマン系のアプローチと、ちょっとコメディー的な路線を含むのが、まあ一応、アイデンティティーではあるだろうか。
    実際、読んでいるときの感じとしては、「パクリ」という悪印象はそれほど受けなかった。

    ただし、どういったって「寄生獣」と比較するなというのは無理な話だし、そうすると、修行不足かな、という感は否めない。

    • 3
全ての内容:全ての評価 341 - 350件目/全498件

設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています