rokaさんの投稿一覧

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141 - 150件目/全509件
  1. 評価:2.000 2.0

    劣悪なソリッドシチュエーションスリラー

    映画で言うと「CUBE」とか「ソウ」みたいな、いわゆる「ソリッドシチュエーションスリラー」的な漫画だが、そんなジャンル分けを不毛に感じるほどクオリティーが低い。

    何が起きたのか?
    何が起きるのか?
    あいつは誰なのか?
    それら全ての謎が、悲しいくらいにどうでもよく、「もう勝手にやってくれ」「どうにでもなってくれ」としか私は思えなかった。

    物理法則を無視したようなアクションシーンの適当さも、いい加減にしてほしい。

    • 2
  2. 評価:1.000 1.0

    より有意義な時間の過ごし方の提案

    酷い。
    作画もストーリーもキャラクターの造形も構成も何もかも、稚拙と表現するのも躊躇われるくらいにレベルが低い。

    何がムカつくって、これ多分、設定以外にほとんど事前に話を考えていない。
    「一晩で24人の生徒が死んだ」という設定だけ作って、そこから何かグダグダやっているだけ。
    こんなものに騙されるほど読者も馬鹿ではない。
    ちゃんとしろや。

    当然、「何があったのか」が焦点の漫画であるが、何があったのかも、これから何がどうなるのかも、どうでもいい。
    マジで、死ぬほどどうでもいい。

    これを読むなら、「一晩で24人の生徒が死んだ。何があった?」という大喜利でもやって遊んだ方が、よほど有意義な時間の過ごし方かと思われる。

    読んだこと自体を忘れ去りたいと願いたくなるような漫画であった、ということを明記しておく。

    • 8
  3. 評価:3.000 3.0

    丁寧さは買う

    猟奇犯VS盲目ゆえに他の感覚が異様に発達した女子高生の話。

    私は基本的には猟奇大好き一般ピーポーなので、題材としては楽しく読めた。
    また、主人公の女子高生の設定も、まあ多少の無理はあるけれど、やりすぎの域には達しておらず、漫画としてはセーフのラインかと思う。
    突っ込みどころだらけ、ということもなく、すんなり読めた。

    サスペンス漫画としては凝った構成で、わりに丹念に、また細かく作られていて、その丁寧さには好感を持った。
    これを原作なしでやっているのだから、なかなかのものだと思う。

    ただ、これは難しいところなのだけれど、丁寧に作られた「過程」の部分が楽しいかと言えばちょっと疑問で、優れたサスペンス漫画にある高揚感とか、緊張感とか、そういうものはイマイチ編み上げられていない、という印象を持った。

    • 4
  4. 評価:2.000 2.0

    人なのか駒なのか

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    アラサー女性の仕事模様、恋愛模様、みたいな話なのだが、うーん、どうなんだろう。

    何だか、全てが作りものじみている。
    主人公の葛藤や焦燥も、主人公の恋人の浮気相手の悪意の塊みたいな造形も、どうにも漫画の中でその役割を演じるためだけに作られたキャラクター、という印象が強すぎて、私はまるで入り込めなかった。
    そのようなキャラクターを、私は「駒」と呼ぶ。
    作品における「駒」を全て否定するつもりもないのだが、このようなタイプの作品においては、人が駒ではやはり駄目なんじゃないか、と思う。

    • 3
  5. 評価:2.000 2.0

    単調なニヒリズム

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    法で裁かれない犯罪者たちを独自に人体実験する臨床心理士の話。

    主人公の臨床心理士には何の正義も信念もなく、あるのはただただ好奇心と探究心のみである。
    つまり彼を覆っているのは一種のニヒリズムであって、その設定自体は、嫌いではなかった。

    ただしまあ、毎回毎回、あまりに単調すぎる。
    法で裁かれない犯罪者がいる、それが人体実験の対象にされて廃人になる、その繰り返し。
    それをただただ眺めるだけでは、退屈という以外にない。

    • 2
  6. 評価:2.000 2.0

    設定だけ

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    異常なフェティシズムを持つ人間だらけで構成されるクラス、という荒唐無稽も甚だしい設定なのだが、ちょっと深読みすると、この設定はなかなか奥が深いような気がしないでもない。
    正常とか異常とか、そんなものは恣意的な判断基準に過ぎず、見方を変えれば、人間誰しも何らかの異常性を抱えて生きている、みたいなさ。
    まあ、多分そこまで考えてないけど。

    ただ、何にしても、設定だけである。
    その設定に見合う展開も奥行きも、全くない。
    ラストは打ち切りらしいが、正直、その事実には何の驚きも失望もない。

    • 2
  7. 評価:2.000 2.0

    愛してたんじゃないの?

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    「こういう漫画」は毎回、読む度に嫌な気分になる。
    だったら読まなきゃいいのだが、おそらく、私には「怖いもの見たさ」と似たような種類の「醜いもの見たさ」とでも呼ぶべき感情があって、それが定期的に発露するのではないか、と自己分析している。

    「こういう漫画」という雑な言い方をしたが、簡単に言うと、妻が元夫を、あるいは夫が元妻を(という漫画は少ないけれど)告発するタイプのエッセイ風漫画である。
    告発内容はだいたい不倫かモラハラで、本作も然り。

    本来「こういう漫画」は、不倫やらモラハラやらをしていた側がこらしめられてスカッとする、みたいなのが正しい楽しみ方なのだろうと思うのだが、私はどうしてもそういうノリになれない。
    はっきり言うと、漫画の中で悪役になる夫や妻より、漫画を描いている側に醜さを感じる(もちろん、完全なフィクションならこの限りではないけれど)。

    「こういう漫画」に対して私が感じることはいつも同じだ。

    「愛してたんじゃないの?」

    愛は冷めることがあるのは認めるよ。
    愛は消えることがあるのもわかるよ。
    でも、冷めたからって、消えたからって、「許せない」という裏切りを受けたからって、「何でもあり」なの?
    どんなに酷い人間として描くのも自由なの?
    愛した人を(ないし愛したと思い込んだ人、でもいいけどさ)、そこまで貶める自分の醜さに、どうして耐えられるの?

    私にはマジでさっぱりわからない。
    まあ、わからないでいられるというのが、きっと幸せなことなんだろうけど。

    • 14
  8. 評価:4.000 4.0

    安心感のあるホラー

    心霊が題材であるので、一応、ホラー漫画に分類していいかと思うのだが、怖がらせることではなく、安心させることに主眼を置いている、と言って差し支えないくらい、安定的な作品である。

    ちょっと語弊があるかもしれないが、この安心感は「水戸黄門」なんかのそれに近い。
    ある種、パターンというか、善良な人間は最終的にはそれほど酷い目には遭わないだろう、という安全圏から作品を眺めることが出来るわけである。
    それがいいかどうかは別として。

    真っ当に怖がらせるホラー、笑わせにきているホラー、心温まるホラー、まあ、色々なホラーがあってよかろうと思う。
    本作、ほっとするホラーとしては、そのクオリティーは保証する。
    ただまあ、それが個人的な趣向に合うかというと、残念ながら、そうではないのだれど。

    • 6
  9. 評価:4.000 4.0

    硬派な力作

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    妻が亡くなり、自らも癌に侵されて余命半年を宣告された男のもとに、14年前に失踪した娘が他殺体で発見されたという知らせが届く。
    殺_人の時効まで、あと半年…というストーリー。

    実に硬派な漫画で、大規模なトリックとか、猟奇的な動機どか、そういうのはなく、あくまで現実的な枠の中で、一人の男が執念を持って素人捜査をやり遂げる様を、丹念に描いた力作である。

    最初は冷たかった警察サイドが、主人公の必死さに打たれて力を貸してくれる描写や、主人公がかつて心を通わせることが出来なかった娘の本心が、捜査の中で明らかになる過程も、胸が熱くなる。

    ちょっとモノローグが多すぎるような気もするが、まあ、よしとしよう。
    いささか都合のいい展開も、主人公の執念を思えば、神が味方してくれたということで、よしとしよう。

    ただ、ラストは主人公、死ななきゃ駄目だろう。
    私は別に、何でもかんでも登場人物の死を願うような猟奇的な人間ではないが、どういったって、主人公の死をもってしか閉じられない作品というのはあって、本作なんかは、その典型だと思うのだが。

    • 3
  10. 評価:1.000 1.0

    お前ら貞ちゃんをナメんな

    一応、「貞子」の名を冠したホラー漫画。
    制作者サイドに一応、「リング」原作者の鈴木光司の名前もある。
    が、何もかもに「一応」という断りを入れたくなるほど、漫画の内容は「リング」とは全く違う。
    どうやら「リング」のかなり後年に制作された「貞子」という映画を漫画化したものらしい。
    ふーん。

    まあ、色々と酷い。
    特に構成は滅茶苦茶で、話があっちこっちに飛ぶのは、映画のカットバック的な演出を踏襲しているのかもしれないが、あまりに稚拙すぎて、何が何やらわからない。

    だいたい、わざわざ漫画化するような映画とも思えない。
    こういう「とりあえず作っとけ」的なメディアミックスは、本当に寒いし、はっきり言って怒りを覚える。

    「リング」の貞ちゃんは、何であれ、日本のホラー界が生んだ一大アイドルである。
    こんなに有名になった個人のお化けっていうのは、日本の歴史上、「四谷怪談」のお岩と、貞子くらいなんじゃないの?
    そして、映画における貞子は、ホラー映画における幽霊の表現方法を変えた。
    これは功罪と言った方がいいのかもしれないが、「リング」以降、それこそホラー映画の幽霊は「貞子系」ばっかりになった。
    この影響は、邦画はもとより、海外にもいくばくかは及んだと思う。
    そう考えると、マジで凄い。

    貞ちゃんはそういう子なんだぞ。
    それをどいつもこいつも適当に扱いやがって。
    鈴木光司もいい加減にしてほしい。

    この漫画に関わった人間全員、呪いのビデオを見ればいいんだ。

    • 10

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