2.0
人なのか駒なのか
アラサー女性の仕事模様、恋愛模様、みたいな話なのだが、うーん、どうなんだろう。
何だか、全てが作りものじみている。
主人公の葛藤や焦燥も、主人公の恋人の浮気相手の悪意の塊みたいな造形も、どうにも漫画の中でその役割を演じるためだけに作られたキャラクター、という印象が強すぎて、私はまるで入り込めなかった。
そのようなキャラクターを、私は「駒」と呼ぶ。
作品における「駒」を全て否定するつもりもないのだが、このようなタイプの作品においては、人が駒ではやはり駄目なんじゃないか、と思う。
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金魚の夜