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作品レビュー
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121 - 130件目/全147件

  1. 評価:3.000 3.0

    鳥山石燕ファンとして

    実在した江戸時代の妖怪絵師、「鳥山石燕」をモデルにした「烏山石影」を主人公にした妖怪漫画。

    私は子どもの頃からの妖怪オタクであり、鳥山石燕という人は、私にとってはほとんど神様みたいな存在である。
    現代に「姿」を残している妖怪の大半は、「鳥山石燕」→「水木しげる」という流れで存在していると言っても過言ではないと思う。
    この二人がいなかったなら、妖怪という文化そのものが、既に滅びていたかもしれない。

    そんな鳥山石燕を、漫画のキャラクターとしてどう描くのか。
    大いに興味はあったが、正直、ちょっとがっかりした。
    結局、鳥山石燕という「ブランド」を都合よく利用して、少年漫画的なキャラに仕立て上げている程度に過ぎず、石燕への愛情もリスペクトも、私は感じなかった。

    とまあ、厳しいことを書いてしまったが、全てはひとえに私の鳥山石燕に対する思い入れのせいであり、漫画を単独で見れば、決して酷い代物ではない。

    • 2
  2. 評価:3.000 3.0

    蛇足か否か

    爽やかな恋の一場面を描いた短編集。
    個人的には「花咲くマーブル」が好きだった。

    ただまあ、難しいところなんだけど、正直、「ひとつ手前で終わった方がよかったのでは」という話が目立った。
    読んでもらえばわかるが、「ここで終われば」というところから、ちょっと、続く。
    その「ちょっと」を、蛇足と感じるかどうかで、評価が分かれると思う。
    私は、その「ちょっと」のせいで、余韻というか、魅力的な余白が削がれてしまっているような気がした。

    • 2
  3. 評価:3.000 3.0

    比較の問題として

    京極夏彦の原作の雰囲気をなかなか丁寧に表現しているとは感じたのだが、残念ながら、この漫画の直前に読んだ「鉄鼠の檻」(作画は別の作者)が凄すぎた。

    短編と長編の違いもあるから、単純な比較はフェアではないけれど、それにしても、原作の空気の再現度、登場人物の造形の巧みさ、世界観の厚み、表現のインパクト、どれをとっても「鉄鼠」が圧倒的であり、本作は完全に霞んでしまった。

    そういうことで、評価は厳しめになってしまったが、決してつまらない漫画ではなかった。

    • 2
  4. 評価:3.000 3.0

    普通に奇妙

    「世にも奇妙な物語」的な連作短編。
    一話完結(サイトだと二話)で、私はこういうサクサク読める話は好きである。

    ただ、いたって、普通。
    普通の、奇妙な物語。
    「世にも奇妙な物語っぽい漫画だよ」と紹介されてあなたが想像するとおりの漫画だと思って間違いない。
    まあ、こちらとしてもそれ以上の何かを期待して読んだわけではないから別にいいのだけれど、本当に、普通。
    よく言えば安心感があるし、悪く言えば驚きがない。
    もう一度言うが、普通。
    そんな本作に捧げる星は、三つ。

    • 2
  5. 評価:3.000 3.0

    ぬ~べ~の必然性

    最近の個人的な「ぬ~べ~」ブームにより、オリジナル、「いずな」、「NEO」、そして本作、と読んできたけれど、この「S」は、ちょっときつかった。

    オリジナルへの思い入れがあるせいか、「NEO」まではともかく、本作は正直、「これってぬ~べ~である必要あるのか?」と感じてしまった。
    そろそろネタ切れの感もある。

    まあ、私が「ぬ~べ~」を連続して読みすぎたせいかもしれない。

    • 2
  6. 評価:3.000 3.0

    設定の機能

    自ら怪異を体験することによってホラー漫画を描く鬼才の漫画家と、その助手みたいな役どころを務めることになった少年の話。

    ホラー漫画としては、上記の設定の部分がアイデンティティーかと思われる。
    が、いかんせん、それだけでは「弱い」という印象は拭えなかった。
    ホラー描写も、漫画家のキャラクターも、特段魅かれる部分がなく、残念ながら、設定が上手く機能しているようには思えなかった。

    • 2
  7. 評価:3.000 3.0

    汚ならしさという魅力

    一種の「汚ならしさ」が、ホラーを引き立てることって、あると思う。
    映画「悪魔のいけにえ」なんか、そうじゃないかな、と。
    小綺麗な漫画が多い中、そういう「汚ならしさ」には独特のものを感じた。

    しかし、島の住人サイドがあまりにぶっ飛びすぎていて、少々しらけてしまった。
    「レザーフェイス」じゃないけれど、もう少し「普通」だったら、すんなり作品に入り込めたと思うのだが。

    • 2
  8. 評価:3.000 3.0

    本質的に再現不可能

    私は以前から雨穴さんのYouTubeが好きで、結構見ていた。
    テレビとも映画とも違う、新しい時代の映像表現として、感嘆と敬意を持って視聴していた。
    YouTubeという媒体にはネガティブな側面もあるが、こういう才能が出てくるのも、時代だな、と。

    ただそれは、やはり「ああいう表現方法」であるからこその魅力であって、話を単体でそのまま漫画のフォーマットに落とし込んでも、あの独特の吸引力を再現することは到底出来ない。
    もちろん、そんなことはわかっていて読んだわけだ。
    だから、本質的に再現不可能な映像表現に、漫画という媒体でどう挑み、どう勝負するのか。
    漫画は漫画として、漫画にしか出来ない「何か」が絶対にあるから。
    それが、私の焦点だった。

    本作に漫画としての大きな瑕疵があるわけではない。
    丁寧なタッチには好感も持った。
    だが、残念ながら想定を超えるような何かは何もなかったし、これだったら雨穴さんのYouTubeを見ていれば十分だろ、という以上の感想は沸かなかった。

    • 1
  9. 評価:3.000 3.0

    取り返せないズレ

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    私はとにかく「美しき女性の殺_人鬼」という設定が苦手で、「そんなのいるわけないやん」と常にいっきに冷めてしまうのだが、それはあくまで「現実枠」内の作品の話である。
    本作は一種のファンタジーなので、それほど抵抗感なく読めた。

    簡単に言うと、残夢という魔女みたいな女が、超能力みたいなもので善良な人間たちを次々に殺_人鬼に変えていく。
    ただしまあ、読み始めたときに期待していたものとは大きくズレがあるのも事実で、奇怪な連続殺_人の真相が上記のようなものだった、という展開には、「はあ」という感想しか出てこない。
    そのズレによる違和感をひっくり返すような何らかの魅力があったかと言えば、それは甚だ疑問である。

    • 1
  10. 評価:3.000 3.0

    今となっては

    子どもの頃は、夢中でアニメを観ていた。
    ウォーズマンが一番好きで、でも子どもだから、ストーリーに流されて、やっぱり心のどこかでは主人公を応援しちゃうじゃんか。
    だから、キン肉マンvsウォーズマンとか、もうどういう気持ちでいたらいいかわからなくて、マジでハラハラドキドキできた。

    が、原作の方は未読で、この度、初めて読んだ。
    正直なところ、読まなくてもよかったし、読まない方がよかったかもしれない、とすら思った。
    残念だ。

    いくら子ども向けとはいえ、さすがにバトル漫画としては破綻しすぎている。
    こういう比較はフェアでないかもしれないが、例えば、ついこの前読み返した「幽遊白書」のバトルシーンと比べると、雲泥の差である。
    「子どもの頃だけ面白かった」漫画と、「今でも面白い」漫画の差異が、果たして「レベルの差」なのか、それとも「種類の違い」なのか、私にはイマイチ判断できない。
    ただ、いずれにせよ「キン肉マン」は、私にとっては、今となっては「残念な漫画」という以上の何物でもなかった。

    まあ、このあたりは、時代、という問題もあるのだろう。
    かつて少年漫画は、今よりもずっとずっと、「少年」だけのものだったわけだから。

    ただまあ、これだけたくさんの魅力的なキャラクターを生み出したことは、確かにすごいと思う。
    思うけど、思い出の補正をもってしても、これ以上の評価は出来ない。

    • 1
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