5.0
映画「アンドリューNDR」を思い出した
この漫画、もしかして、アンドロイドと人間のイメージが逆かな・・・
と思っていたら、やはりそうでした。
最も長生きしているアンドロイドは辛かった。
好きになった人間が年を取って次々に死ぬのに、
自分はしねない。
死者の記憶だけが残って、アンドロイドを苦しめる。
何度アンドロイドの機能が停止しても、
人間はアンドロイドを治して再起動させ、
次の人間のためにアンドロイドを奉仕させる。
でも、この漫画のアンドロイドは、
最後は大好きな人間と一緒に年を重ねていくことができた。
まるで人間のような望みと選択のハッピーエンド。
人間になりたかったアンドロイドを描いた映画
「アンドリューNDR 114」(原題;Bicentennial Man。直訳:200年生きた男)を思い出しました。
(ロビン・ウィリアムズ主演。)
このアンドロイド、アンドリューNDR114は、
人間になりたくて、
アンドロイドの外観を人間の外観に変え、
人間の女性を好きになって、
人間になったことを証明するために、
人間と同じように死ぬことを選択したのでした。
人間と同じように死ぬことで人間になったつもりになる・・・
この辺が人間じゃないなぁ…と思うんですけどね。(笑)
本当の人間なら、
辛いことはなるべく忘れたがり、
楽しいことを考え、
死の恐怖で生きることにしがみつくでしょうから。
アンドロイドには死の恐怖が組み込まれてなかったので、
死の恐怖がなく、死ぬことが怖くなかった。
・・・といえば身も蓋もないですけど。
それでも、アンドロイドが
人間の生命や人生に対する価値観で
アンドロイド人生を生き、
厳かな死を選んだことで、
漫画の読者や視聴者は
心の底から揺り動かされて感動してしまうのです。
この漫画もそう。
優しい雰囲気のなか、話が進みます。
アンドロイドも人間も優しいです。
素敵な漫画でした。
課金して良かったです。(笑)
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最後の小鳩