5.0
不思議な宿
心の中で失くした物が見つかる不思議な宿。
不思議な雰囲気。
独特の世界観を持った作品。
読み捨てにされる漫画が多い中、
この漫画は、ずっと愛蔵版として繰り返し読める漫画。
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レビュアーランキング 4284位 ?
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心の中で失くした物が見つかる不思議な宿。
不思議な雰囲気。
独特の世界観を持った作品。
読み捨てにされる漫画が多い中、
この漫画は、ずっと愛蔵版として繰り返し読める漫画。
雄大な時の流れと長命のエルフの命に対して、
刹那に消えて行く短命の人間の命。
クールなエルフであるフリーレンは、10年間、
人間やドワーフと一緒に魔王退治の旅をして、遂には魔王を倒す。
10年間は千年以上生きる長命のエルフにとっては、ほんの一瞬。
せいぜい百年しか生きない短命の人間である勇者ヒンメルにとって、かなりの時間。
だが、その勇者ヒンメルの命が消えた後、
クールなフリーレンにも何か思うことがあり、
フリーレンは爽やかで温かな勇者ヒンメルの心を辿っていく。
ゆったり、でも淡々と流れる時の流れの中で、
フリーレンは今は亡き人々の心に触れて行く。
そこでフリーレンが知ったのは、勇者ヒンメルの秘めた壮大な愛。
この設定が何とも人の心を打つ。
せいぜい100年くらいしか生きない短命な人間の勇者ヒンメル。
本当はフリーレンに花嫁になってほしかったんだ。
でも、自分の10倍以上生きるクールなエルフだもんねぇ・・・
言えなかったんだね。
その代り、勇者ヒンメルは自分達が死んだ遥か後にフリーレンが寂しくならないよう、
各地で魔物退治をするたびに、お礼として自分達の銅像を建ててもらう勇者ヒンメル。
何とも温かくて優しい。
漫画の12巻まではフリーレン達の記憶の中で語られていた勇者ヒンメルだったが、
12巻で過去に戻って勇者ヒンメルとリアルタイムに話している所が見られるのもいい。
過去に戻った時、フリーレンは勇者ヒンメルに言ったのかなぁ・・・
人間、そしてあなたの心を知るために、私は未来でまた旅をしている・・・と。
決して激高することもなく、淡々と話して淡々と進んでいく話。
この漫画は全巻揃えたい。
私にとっては課金率100%の漫画です。
面白かった。
葬送のフリーレンのファンなら、
気軽にバリエーションとして楽しめると思う。
葬送のフリーレンの世界観にはまると。
本編にもこのアンソロジーにも心地良く浸れる。
期待しないで読み始めたが、かなり面白い。
なんでレビュー高位に上がってこないのかな。
かなりじっくり描きこんであるのに。
キャラ設定も展開もきちんとしているのに。
心理描写も自然なのに。
手堅く描いて手堅く読ませる佳作だと思う。
無料話分しか読んでないけど、読んでいて飽きなかった。
さつ人鬼のヒーローがなぜかヒロインに一途でブレない・・・というところが、さすが少女漫画。
ヒーローはヒロインに夢中だし、悪役も出てこないので、安心して読める。
ちょうど自分がエドガーとアランの年齢の時、13歳か14歳の頃、初めてポーの一族を読んだ。
その壮大な時の流れと虚しさ、切なさに感動した。
それから40年以上経った。
吸血鬼のエドガーとアランは今も10代の少年。
それに対してこちらは・・・往年の美少女。(笑)
まるで年老いたジョン・オービンやリデルの気分。
ポーの一族のイメージは、
儚いバラと白いレースに、永遠に年を取らない美少年だった。
まるで妖精の国にいるかのよう。
40年ぶりに再会されたポーの一族は、
初期の抒情的で柔らかな絵柄からリアルで硬い絵柄に変わり、
話も厳しい現実を背景にしている。
モーさま(萩尾望都の愛称)はポーの一族の最初のシリーズを20代の頃描いた。
それから様々な経験を経て、夢の世界のファンタジーやSFから離れ、
リアルで厳しい漫画を描くようになった。
ペンタッチもきつくなった。
本当は、昔と全く同じ夢の世界に浸りたいのだけれど、
以前と全く同じ夢の世界を全く同じ柔らかなペンタッチで描いて欲しいとお願いしても、かなり無理があるだろう。
それでも、モーさまは頑張って夢の世界を再現してくださっていると思う。
ポーの一族の発端や吸血鬼の謎解きが読める。
エドガーとアランに会えた。
それだけでも、往年のファンの私は嬉しいです。
再開、ありがとうございます。
厳しい現実世界の中、
夢見る頃を過ぎても、夢の世界に少しでも浸れるのは、とても嬉しいです。
アラン復活と共に、
ポー一族の発端を語ってくれる話。
昔のリリカルな雰囲気はないけれど、吸血鬼「ポーの一族」がどのようにして吸血鬼になったのか、その謎解きを読んでいるようで面白かった。
新しい雰囲気の「ポーの一族」
昭和24年生まれのモーさま、デッサンが狂わないように描く、細部まで緻密に描くなど、大変だとは思いますが、何卒「ポーの一族」を完成させてください。50年近く前にポーの一族を読んだ往年の少女達のほとんどは、ポーの一族の完成を見ずに、このままでは死んでも死に切れません・・・
びっくりした。
絵は少女漫画なのに、心理描写や心理展開が単純明快な少女漫画ではない。
たとえば、
こんなに倫理観が強い純真無垢なお姫様が、
どうやったら民を弾圧し邪魔者を処刑しまくった極悪非道の父親や祖父から育つの?
そう思って読んでいたら、しっかり説明があった。ヒロインのお姫様自身に、こう自問自答させるのだ。
極悪非道の行いをしていたおじいさまやお父様は、なぜ私をこんな風に育てたの?
いっそのこと、極悪非道の行いが平気なお姫様として育ててもらえば、
私はもっと楽だった。
・・・みたいな自問自答が。
この祖父と父は、心も美しい倫理観の強い純真無垢なお姫様として、この見目麗しいお姫様を育ててしまったのだ。
そのため、倫理観の強いお姫様は、
「民を苦しめた極悪非道の私達王族は処刑されても当然、それでも民に償い切れない」
・・・と延々思い続ける。
そんな純真無垢なお姫様を愛しながら、王族を倒すスパイとして王城に入り込んだ貧乏貴族の少年は、お姫様の家族である王族を殺し、お姫様の希望に従いお姫様をも処刑して、民を救い狼領主となる。
スパイだと知らずにスパイの少年を愛してしまったお姫様は、騙されたことにショックを受ける。家族も初恋も全て失ったのだから。だが、少年に騙されていたのに、自分が生きていると少年の足手まといになると思い、少年に処刑されることを望んだのだ
でも、このお姫様はなかなか素直なやり手で、処刑される前に、「あなたのことが本当に好きだったのに・・・嫌いな授業もあなたと早く会いたくて、早く終わらせようと一生懸命頑張ったのよ・・・」云々、といかに自分が少年を好きだったかを延々少年に伝え、散々少年に文句を言って、本当はお姫様が好きな少年の心を突き刺していたが。
お姫様に嘘つきと批判され、何も言い返せなかった辛い思いの少年。
少年は、愛するお姫様を犠牲にしてまで実現させた革命を成功させて民を幸せにしなければ、お姫様を犠牲した意味がない・・・と寝食を忘れて死に物狂いで頑張り、痩せこけた頬に金色の瞳をギラつかせる狼領主になる。
少年が青年になり、30歳になろうとしたとき、お姫様の記憶を持つ15歳の少女が、往年の少年の前に現れ、また二人の物語が始まる。
原作があるそうですね。読んでみます。原作には漫画で割愛されていた深い心理描写がありそう。楽しみです。
登場人物も話の展開もじっくり描いていて、どんどん話に引き込まれた。
これ、かなり年長者が読んでも面白いと思う漫画だと思う。
何回読んでも面白い漫画なんじゃないかな。
これを青春時代に読んだ人はきっとこれが愛読書になって、自分の人生と重ねて読んだんじゃないだろうか。青春時代が遥か昔の私はそこまで入れ込まなかったけれど、この漫画の魅力はわかる。
この漫画家さん、うまいなぁ…と思う。
この漫画家さんの他の漫画も読んでみよう。
確かに怖い。
怪奇物ではない怖さ。
人間の本質の怖さ。
死後に身体が結晶化して腐らなくなるけれど、
意思や理性なしに生前の動きをしてしまうなんて。
生前の悪事がバレてしまいますよねぇ・・・
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