Sayuki-Miyukiさんの投稿一覧

投稿
34
いいね獲得
119
評価5 62% 21
評価4 9% 3
評価3 9% 3
評価2 12% 4
評価1 9% 3
1 - 10件目/全23件
  1. 評価:5.000 5.0

    ひとつひとつの言葉が優しい

    深蔵先生の漫画が何気に好きな私です
    コムギくんシリーズとぐうたらサキちゃんの漫画が特に好きだったのですが、
    そのどちらとも違う空気感。
    それでも深蔵先生の温かみのある話運びや絵は相変わらずで、こちらも続きが楽しみな一作になりました。

    割と名言……というか、心に沁みるひと言が多いので、疲れている心にはジンとくると思います
    特に感受性が強い人や色々と考え過ぎてしまう人なんかは共感する面多いんじゃないでしょうか。
    ドラマティックではありません。淡々とした日常生活の一部を切り取ったような漫画ですが、それでも続きが楽しみな漫画です。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    植えつけられた傷の重さは

    ネタバレ レビューを表示する

    作者の芦原先生が、作中のコラムなどでよくこの主人公やその母について、
    「この子には本来なら『ヒロインのライバル』として位置づけされるようなキャラに盛り込むような性格を設定してしまったので共感されにくいかも」なような事や、
    「『砂時計』で自己主張の強い主人公を描いてしまったので、もうそういうキャラを描けない、描きたくないと思った」
    「繊細と傲慢は紙一重、むしろイコールだと思っている」……などと書き残していらっしゃいます。
    先生ご自身も、この生死や命、生きていくことに焦点を当てたテーマは相当描き切るのにきつかったのではないでしょうか。
    それは読んでいてもひしひしと痛いほど伝わってきて、似た経験をしている人やこの主人公と性質が割と近い人には相当突き刺さる作品だと思います。
    時にはそれは、読み続けるのをやめてしまいたくなるほど重く心を突き刺しのしかかります。
    直視するのをためらうほど、人が生きていく上で目を背けたくなる、人に見せたくない『自分の弱さ』『弱点』『心のいちばん柔らかい部分』をこれでもかと描いているからではないのかなと私は思っています。
    なので、心が弱りきっている時に読むのはちょっとお勧め出来ないです、個人的に。
    けれども一度読み切ると、時間が経ってまたいつかふと読みたくなる、そしてその時の自分でまた感じ方受け止め方が変わる、そんな風に訴えかけてくる作品です。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    『食べる』ことは『生きる』こと

    ネタバレ レビューを表示する

    芦原妃名子先生が急逝なさって1年以上が経ちました。
    私は『セクシー田中さん』から入ったのですが、『砂時計』やこちらの作品も素敵だと人に教えてもらい読んでみようと思いました。

    どの作品も素敵ですが、私は短編集の『スゴロク』とこちらがいちばん好きなんですね。

    パン(食べること)を通して、様々な方々の様々な人生模様が浮き彫りになって、そこから大切なものを掴んでいったり新たな道を歩みだしたり…
    ちょっとおとぎ話のようなのにしっかりと現実味のある空気感が描き出されていて、彼ら彼女達は本当に存在しているんじゃないかな?と錯覚を起こすほどのリアリティです。
    そしてまた出てくるパンや料理が本当に本当に美味しそうで…!!
    全体の流れは主人公のふたりが軸なのですが、それを取り巻く人々に1話1話スポットライトを当て、そのテーマになるパンも毎回違うんですね。
    出てくるパンが知らないものだと探してみたくなったり、知ってるパンなら買いに行きたくなったり焼きたくなったりしてしまいます。
    でもしっかりとそこに生きていく上で誰しも直面しそうな内容が折り込まれていて……かなり食べ応え、いや、読み応えのある作品です。
    『砂時計』は命や生死に関わるテーマが、人によっては結構堪えてしまうかもしれません(私がそうだった)。
    なので、そういった方には是非こちらの『Bread&Butter』をお勧めしたいです。

    • 0
  4. 評価:3.000 3.0

    私は大人だから、だから……

    ネタバレ レビューを表示する

    実は今、私は似たような立場にいます

    もうすぐ45歳で、既婚者で、
    小学校の娘がふたりいます。
    上の娘達と一緒にあることに取り組んでいて、
    それで出会った、上の娘といくつかしか違わない中学生の男の子が素敵に見えて困っています…

    この漫画のことはぼんやりと知ってて、
    こんな状況になって困って思い出して、
    オーミくんへの告白のシーンだけ読みました。

    自分が気持ち悪くて、嫌で、この想い消してしまいたかったから、ここだけ読みました。

    だめだ。私は大人なんだから。
    別にどうこうする気もない。ただ見てたいだけ。
    それでも、何があっても絶対にこの想いは外に出してはいけないと、自分への戒めになりました。

    私は大人だから。
    子供達を守る側だから。
    子供達に、その子に「素敵な大人だな」と思ってもらえるようになる、そう思いました。

    全てが正直で良いわけではないとも思いました。
    私は……自分の気になる男の子に、オーミくんのような顔をさせたくはないです。絶対に。
    いま、そう決めました。

    だから多分、他のパートは読まない…読めないと思います。

    • 0
  5. 評価:2.000 2.0

    好きになれなかった。ごめんなさい。

    確かに『りぼん』の方向性をガラッと変えた作者さんであると思います。カラーも美麗。

    …自分が古い人間なのは重々承知なのですが、
    80年代後半〜90年代中盤くらいまでのりぼんが好きだった私は、その時に全盛だった漫画と比べて子供っぽい、ガチャガチャしてる感じが受け入れられませんでした。
    何と言うか……もうちょっと低年齢向けですよね、絵が。なのにセクシー要素入ってたりしてアンバランスな感じと、ラストのそれぞれ結ばれた状況がまさに『ままごと婚』っぽい感じで受け入れられませんでした。
    セーラー●ーンに似てるね、とよく言われているのを聞きますが、申し訳ないのですが全然違うよ…一緒にしないで欲しい、と言いたいです。

    好きな方には申し訳ないですが、こういう感想の人間もいます。すみません。

    • 1
  6. 評価:5.000 5.0

    主人公は漢らしくて、お話は可愛い!!

    スーパー銭湯に全巻揃ってたので読んでみましたが、思いっきり今更ハマりました!

    元々原作担当の河原和音先生の漫画が高校生の頃大好きで…気になってはいて、読む機会がなかなかなく今頃…という感じです。

    メインのキャラ達が(モブを除く)皆優しいんですよね。一気読みしてしまったのですが、時に爆笑し、噴き出し、ぼろぼろ泣かされ……でした。
    あぁそうだ、若い頃ってこうやって一途に誰かを想ってたなぁって、キャラの誰かの恋エピソードが出る度に胸がきゅっとなりました。
    欲を言うなら、凛子ちゃんがたけおくんのお嫁さんになるまで、砂川くんに好きでたまらない子が出来るまで見てみたかったなって思いました。
    でもあの終わり方だから良かったのかな?とも思ってしまうのです。

    メインキャラみんな好きなのですが、個人的にはスウェーデンリレーのまりやちゃんがすごく好きです。

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    あの頃ドキドキしたような気持ち!

    元々私は東河先生の作品が大好きです。
    特に「姉ヶ崎さん〜」「年の差〜」が好きで。
    今回は社会人ではなく学生さんのお話ですね、凄く新鮮に感じてワクワクしております!読み進めて、何だろうこの気持ち。昔読んだ「ご◯所物語」「パラ◯イス・キス」「ド◯ーム・ラッシュ!」「バ◯色の聖戦」……などの漫画たちを思い出して、懐かしいようなドキドキするような気持ちになっています!
    東河先生の漫画、本当に大好きです。
    なのかちゃん、律くん、どうなっていくのかな。
    特になのかちゃんには幸せになって欲しい!!

    • 0
  8. 評価:2.000 2.0

    しんどいだろうな、この家族で育つの

    ネタバレ レビューを表示する

    数年前は面白おかしく読むことが出来ていたのですが、

    …いやー…歳を取ってから読むとつらくなりますね…

    沖田先生をはじめ、このご家庭の姉弟はかなり激しい「愛情不足」なんじゃないかな…と思いました。
    あと、この作品と「父よ、あなたは」を読むと、もしかしたら父方の家系の方に明らかになってない何らかの精神疾患があるのでは?と思わずにいられません。そのくらい常軌を逸している環境、家族親族達の性格行動振る舞い………ちょっと理解しかねる部分がたくさんあって心配です。
    これ、本当に沖田先生と弟のマサ君はきちんと(というと変なのですが)生活することが出来るようになって良かったなと思います。
    でも金を無心してくる(というか当たり前のように沖田先生がお金を出すのが当たり前と思っている)家族が浅ましくてさもしいな……と思いました。

    沖田先生とマサ君家族は幸せになって欲しいです。お母さんとあまり出てこないけどブタローはどうでもいいかな。

    • 1
  9. 評価:5.000 5.0

    おせんさんとタイプが違うけど…

    ネタバレ レビューを表示する

    同じくきくち先生の「おせん」シリーズと「あたりまえのぜひたく」シリーズが好きで、その流れで読むようになったこちらの作品。
    お料理が美味しそう!という感想は他の方がたくさん書いてくださっているので別の視点から書こうかなと思います。

    おせんさんは女将として・ひとりの日本女性として・完璧!って感じでしたが(酔っ払っていてもそれすら魅力…な)、今回の主人公瑠璃ちゃんは、おせんさんとは違い、料理の腕前は素晴らしいですが献立で失敗したりお母さんを傷つけてしまった過去があったり…と普通の女の子っぽいところがあるんですね。
    でも、失敗も落ち込みつつスッと受け入れてちゃんと相手に謝ることが出来たり、不満はあれども自分なりの愛情でお母さんに接したり…と、とても正直で素直なんですよね。

    私もおせんさん好きですし、やっぱりきくち先生の漫画ではおせんさんが代表的なキャラだったりはするのですが、私はそんな一流の料理の腕前を持ちながらもどこか幼さを残す瑠璃ちゃんが、おせんさんとは別のベクトルで凄く魅力的な女の子だと思います。
    お話に出てくる料理に惹かれるのは言うまでもありません。食堂がメインなだけあって、「おせん」よりも試しやすいメニューが多い気がします。そこも好きです。

    • 0
  10. 評価:5.000 5.0

    青春オムニバス好きとしては…

    ネタバレ レビューを表示する

    他の作品を挙げてしまいますが、
    中学生の頃、棟居仁先生・滝井利紀先生の「Because…」や安原いちる先生の「AngelBeat」などが大好きでした。
    (マガジンの「BOYS BE…」はヤルのヤラないのばかりで辟易して読むのやめてしまいましたが)
    「都立水商!シリーズ」作画の猪熊しのぶ先生が青春オムニバスを描いていらしたのは知っていたのですが、初めて今回ちゃんと読みました。
    ヤルヤラないの描写も(無料分ののところは)なく、私好みの爽やかで初々しい系統なので、ぜひ引き続き読んでみたいと思っています。
    また、猪熊先生と同郷なので、ちょっと嬉しいですね。
    これから読むのが楽しみです!

    • 0

設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています