5.0
深く、優しい。続きが楽しみだったのに
繊細な悩みを抱えながらも、優しいキャラたち。彼らの関わりのなかで広がっていく、繊細であたたかな世界が、本当に大好きでした。
キャラのひとりひとりが、どういう道をとったって、悩んで考えて、人に助けられて選んだに違いない。そう思わせられる稀有なマンガで、どんな展開でも推せるし、続きがすごく楽しみでした。
もう読めないのが悲しい。
先生のご冥福をお祈りします。
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レビュアーランキング 261位 ?
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繊細な悩みを抱えながらも、優しいキャラたち。彼らの関わりのなかで広がっていく、繊細であたたかな世界が、本当に大好きでした。
キャラのひとりひとりが、どういう道をとったって、悩んで考えて、人に助けられて選んだに違いない。そう思わせられる稀有なマンガで、どんな展開でも推せるし、続きがすごく楽しみでした。
もう読めないのが悲しい。
先生のご冥福をお祈りします。
『スペインって余り書かれてないから私が書いてやろうと思った』 と作者がどこかで語ってらした、一見地味な中世スペイン…… を、これ以上なく魅力的に描いた作品である。
人の愛憎や欲、そうしたものに振り回されて動く歴史……だけでなく、スペインの風土がきちんと描き込まれている点が素晴らしい。読むと、砂塵、灼熱の太陽、木陰の安らぎ…… そんなものが感じられる。
私が特に好きなのは序盤、主人公ドン・ペドロの少年時代から反乱を経て王権を確立するまでのくだりである。
ドン・ペドロの父への思慕、母との軋轢などが非常に切ない。
父からは疎まれ、母には裏切られ…… 恋女房のマリアさんがいて、本当に良かったなぁ……
出版社都合か?
中盤からラストが駆け足のダイジェスト版であるのが非常に惜しいが、それでも読む価値のある作品だと思う。
めちゃ面白いのに、レビューの少なさが悲しい。みんな読んで……!
名作 「エロイカより愛を込めて」 の少佐の部下、万年新人スパイZくん。
「スパイにしては、イケメンなのが玉に傷」 なんて言われたりするZくん。
スペックは高いのに新人ゆえに詰めが甘く、しょっちゅう失敗するZくん。
かわいすぎか。
失敗しても大丈夫!
めちゃ怖上司の少佐が助けてくれるから!
いやもう、「鉄は熱いうちに」 ってビシビシしごきつつ、ギリギリまで見守ってピンチになったら絶対に助けてくれる上司とか最高! Zくんの代わりにしごかれたい!
……と、脱線はさておき。
とにかく毎回、少佐がZくんを助けるシーンがもう尊すぎて鼻血でそうです。
何回も見つめて撫で回して拝んじゃう勢いですとも。
特に "BLACK - OUT" は最高です。
ぜひそれだけでも読んで下さい。
と言いつつ、第一話の薔薇を溺愛するルシアンさんも素敵です。
この人の最期、めっちゃ悶えます。
コメディタッチで美術品愛が楽しい 「エロイカより愛を込めて」 も良いですが、よりシリアスでハードなこちらもまた良き!
ついでに 「魔弾の射手」 も大好きです。少佐も敵役もカッコいいぃぃぃぃ!
とにかくもー、このシリーズは最高なんで、どっからでも読んでみてください!
5年間介護した夫の親の四十九日に、夫が浮気してるのを知った妻。
夫の親が妻の方に遺産を託したのをきっかけに、立場逆転!
タトゥーを彫って、どんどん自由にキレイになっていく奥さんを見るのが楽しい話です。
サレ妻の復讐、とかいうと、すぐに不倫返しとか連想するけど、ヒーローとの関係がなかなかそこまで進まないところがいいです。
ヒーローが、外見ちょっと怖いめな彫師の兄さんなのに、すぐにボロボロ泣くし妹思いなのが可愛い!
最終的にはヒーローと仲良くなるんだろうけど、夫にもジタバタと頑張ってほしいなぁ(笑)
続きが楽しみです。
最初の方は 『あれ? 本題への入りが遅すぎない? 無料分だけでやめとこうかな』 と思いながら読んでたのが、次第にズルズル引きずられるようにハマっていきます。
アクションと日常部分の緩急がバランスよく、時々お笑い要素でくすぐってくるのがたまりません。
殺伐さのスパイスが効いたほのぼの、といったところでしょうか。
主人公は謎の部分が多いですが、そこを、凄いマトモな人情派で割かしロマンチストという美味しいサブキャラ(若頭のことですよ!)がしっかりサポート。
上手い、としか言い様がないです。
絵柄がそれほど好きなわけじゃないのに、☆5つけざるを得ない。
フられたあともずっと想い続けていた元カノ、日和から、復讐のために協力してほしいと持ちかけられる主人公。
日和が復讐する相手は人気漫画家の母親。ずっと嘘だらけの私生活を描かれてきた、その嘘を暴いて全て終わりにさせたいという。
最初は毒親への復讐譚かと思っていたら、話が進むにつれ、母親の魔性の悪人ぶりがどんどん暴かれていきます。
簡単には追い詰めることのできない母親と、周りを利用する手腕は母親似の娘。
多くの人を巻き込んでの復讐バトル、成り行きが全く予想できずハラハラさせられどおしで、つい課金して一気読みしてしまいました。
物語はいよいよ大詰め。
どうなるのか、続きが楽しみです!
とてもシビアで辛い、悲しい内容を、夢の幻想的で優しい雰囲気で包んで一篇の詩のように仕上げた、短くも味わい深い作品です。
初音ちゃんの心情、お母さんの心情、両方が心に刺さって泣いてしまいました。
初音ちゃんは、最初はお母さんの態度がちょっとひどく感じられて可哀想になったけれど、子どもならではの再生力を持ってますね。未来を望む強さを感じます。
お母さんは悩みと迷いと孤独が深すぎて、それ子どもにぶつけちゃダメだとは思うんですが、気持ちはわかります。ちゃんと初音ちゃんがいることに気づいて良かった。
絵柄も作品に合っていて、好きです。
子どもの自閉症診断にショックを受け、悩んだり後悔したり、試行錯誤しながらも必死に子どもと向き合って育児をしていくお母さんの姿に感動しました。
おばあちゃんも、お母さんは時々イラッとしているけど、知ろうという姿勢が柔軟だと思います。
うちは子どもが幼稚園の先生から、発達を疑われた時、実母は 「絶対に違うから検査を受けさせるな」 と強硬に反対し、夫は幼稚園の先生をけなす一方で、話になりませんでした。
「自閉症はなるべく早めに対処することが大事だから、疑いがある時に、保護者の反応を恐れずにきちんと伝えてくれる先生は有難いんだよ。先生に嫌われてるとか、そういう話ではないから!」
と、どんなに説明しても全然わかってもらえず、否定する一方。言うだけ、労力の無駄でした。
結局は真剣に悩むのも調べるのも相談するのも検査受けに行くのも全部、ひとりでやらなきゃいけなかった……
少し前まで夫はまだ、その時の先生の悪口を言ってました。ほんと疲れる。
問題行動の主な部分は、弟が生まれたことでの精神不安定が原因でしたが、どちらにしろ先生が伝えてくれなければ、わからないままでした。先生には感謝しています。
そして、もし発達と診断された場合に、待っていたはずのショックと苦労…… この漫画を読んで、身につまされました。
実は当時、仲良くしていた発達の子のお母さんに、「うちの子危ないかも」 と洩らしてしまって、それ以来、なんとなく疎遠なんです。
心配で余裕がなかったにしても、当の障がいで苦労されてる方に向かって 「危ない」 なんていう表現はするべきじゃなかった。
発達の子といっても、読み書きや計算などはうちの子よりもできるくらいで、行動も特におかしいようには見られなかったので、甘く考えてしまっていたんですね。
それも、お母さんの大変な努力があってこそ、だったのでしょうに。
後悔しています。
この漫画をその頃に読んでたら、少しは配慮できたのかな。もっと早くに読んでおけば良かったです。
自殺遺族って本当に大変!
血がつながってないという不条理さで、ものすごくモヤモヤした気持ちになりました。
自殺した夫側の親族は、遺品の中から高額品を持ち去った上に 「お前のせいで死んだ」 と言いたい放題。
主人公は、勝手に浮気されて勝手に自殺された挙げ句に大家からの損害賠償請求でてんてこ舞いなんですけど!?
文句言うなら損害賠償半分払えや!
途中までは好奇心で読んでましたが、実話ということもあり、面白がって読むには重くてリタイヤしました。
ラストだけ読みましたが、夫の自殺とどう折り合いをつけて生きていくのかという話にじーんときました。
お子さんもいるし、主人公には負けないで生きていってほしいです!
無料分だけ読むと、息苦しさの方が強く出て、課金まで迷う内容なんですが、話が進んで行くにつれ、どんどん面白くなっていきます。
共依存のような関係にあった星名と今日子ですけれども、ストーリー自体はお仕事ものの割合が多く、スラスラ読んでいけます。
キャラたちの関係の変化が今後どう仕事に響いていくのか、そういった面が楽しみにしなってドンドン読み進められました。
単なるエンターテイメントとしてももちろん面白いですし、最終的には贖罪、救済という深いテーマも入ってくるのに違和感なく締められているところの響きます。
これは課金しないのもったいない!
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