若き日の道真と、陰陽寮の老師との対話では、
何やら後年の道真が辿った運命が暗示されているような気がするのは私だけだろうか?
古川幹麻呂のやり切れない話を聞き、
菅三殿はショックを受けただろう。
合理的思考を重視し、才能を愛するような理想主義的側面を持ちながら、その自分自身も生まれながらにして貴族ー出自は努力では切り開けないーであることを自覚せずにはいられない。つい今しがた、機は天ではなく人がつくるものと言ったばかりではなかったか?
それも一面の真理ではあるが…。
従って、才能あるものが家格、身分や財産の有無などに束縛されずに存分に活躍でき、社会に貢献できるような社会に変えたい、などと若き菅三殿が心密かに決心する(?)契機の事件になりえると思うし、その文脈で既得権益層の代表たる藤原氏と今後対立していく事になるのだろうか?…と、想像をたくましくする次第である。
いずれにしても、菅三殿の気持ちがわかるような気がする、大変印象的なシーンなのだ!
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応天の門
077話
第四十一話 都で流行りたりける暦の事二(2)