5.0
圧倒的スケール 緻密な構成
絵が独特なので、好みは分かれる所ですが、この作品には、この絵でなくてはと思う。
画風は古い訳ではなく、独特なんです。(現在もこの画風で活動されています)
人間と地球外生命体である寄生獣との壮大なストーリーは、緻密さと骨太さをもって最後まで走り抜けていきます。
面白いのは、地球外生命体であるにもかかわらず、寄生獣について分かる事は、地球上に降りたってから以降のみです。
寄生獣とはそもそも何なのか、という当たり前に浮かぶ筈の疑問は途中で忘れてしまいましょう。「そも、生命とは?」という大きな命題の前では、寄生獣の正体など些末な事なのです。
最初の設定が良くとも、中だるみや失速してしまう漫画って結構ありますが、これは違います。
最初から、最後まで自信を持ってオススメします。
- 3
寄生獣