5.0
完読しました
最終話までネタバレしてます。見たくない方はご注意を
序盤のレイジュの境遇が本当に悲惨すぎて、読むのが苦しかった…。町の人々から「天使様」と噂され神聖化されても、現実のレイジュは色なしの存在。家族に虐げられ、誰からも後ろ指を指され続ける…報われるまでの長い道のりは読むのが辛いけど、是非我慢して読み進めてほしいです。
初めは敵か味方かハッキリしなかった第2皇子ニクラウス、レイジュのおかげでクロードと仲直りでき、最強の味方になってくれました。天使の正体がレイジュだと気付いてからのクロード様の全開愛がもう!もう!
ここからレイジュの怒涛の逆転劇が始まります。
皇后は自分の息子であっても邪魔な存在となったら容赦なく排除する恐ろしい女ですが、ニクラウス様のほうが一枚上手でした。皇后の処罰については甘い!と思ってしまったけど、どう頑張っても最愛の人からは見向きもされず、息子からも見放され、周りの誰からも愛情や関心を持たれないまま残りの生涯を送る…うーん、まぁそう考えると少しは溜飲が下がります。
妹のマリエラと父親は本当に最後までクズでした。
特にマリエラ!あろうことか、王宮内でレイジュをコロそうとするなんて…捕まってからも言い訳オンパレードで本当に見苦しい。罰が国外追放だけとは納得できん!と思っていたけど、さすがクロード様。やってくれました。レイジュには内緒でこっそり2人を獄中で斬り捨てました。ここのセリフ「レイジュのいる世界に澱みはいらない」が、くー!かっこいい!
クロード様の黒いオーラの秘密はとても悲しい、でもそれを優しく包むレイジュの黄金のオーラ。レイジュの生まれた理由が分かった瞬間、涙が止まりませんでした。いい年したおばちゃんが号泣です。最後は文句無しの超ハッピーエンド、悪いやつはみんな裁かれ、読後スッキリ爽快!傑作漫画です。
- 81
見返りは求めていなかった