ゲニンの涙が重く、尊い。
伴侶を守り切れなかった後悔してもしきれない悔しさ、やるせなさ。
そんなゲニンのはきだす言葉をじっと聞くイシャカン。
俺は神じゃない、それは誰にもわからない。
ただその時の最善を尽くすだけ。
もうこの人はどれだけの名言を残すの。
下手な慰めなんて無意味。たらればなんて言わない。ただ受け入れる懐のデカさ。
イシャカンの人間としての器が大きすぎて、私までひれ伏してしまうわ!
イシャカンの采配配慮によって、ずっと心残りだった仇を討ち取って、ゲニンと伴侶様は1つ大きな波を乗り越えた。彼の足はもう戻ってこない。
それでも、彼らの心の結びつきは一層強くなったよね。
どうか、彼らがこれからも心穏やかに幸せに暮らせますように🙏
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略奪婚
069話
第68話