むかしむかし
大掃除のゴミは集めてそこら辺の空き地で
燃やしてた
昨今のようにガソリンの持ち出し規制などもなく
気軽に手に入った
父が一斗缶に焚き付けの灯油を注いだ
とその瞬間
ドーン💥と火柱が上がった
ガソリンだった
ゴミを持って駆け寄ろうとした
あと1秒でも早かったら私はどうなっていただろう
父の眉毛と前髪が焦げただけで済んだ
間違えたかぁと呑気に笑ってた父だった
花火を見るたび思い出すし
迫力は雲泥の差だ
今更ながら
もっと恐ろしかったのは
ご近所の誰ひとり騒ぎ立てなかった
都会のど真ん中でよ
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不浄を拭うひと(分冊版)
090話
不浄を拭うひと(90)