5.0
非常に読みごたえあり!
第一次世界大戦前後のドイツ、オーストリア、ロシアが舞台の作品です。
愛憎劇だけでなく、音楽、ロシア革命などの歴史的な要素も織り込まれていて読みごたえがあります。
私は第三部のロシア編がとても悲しいけど一番おもしろいと思いました。
ヨーロッパの街や自然の描写も本当に美しくて、特に雪の描き方とかうっとりするくらい作品の世界に引き込まれます。
登場人物も多く私の頭にはキャパオーバーでしたが、主人公達よりもユスーポフ侯やヴェーラさん、マリア・バルバラ姉さんなど傍を固める人々の方が魅力的でした。
とにかくいろんな人のいろんな愛の形が描かれています。
-
1
オルフェウスの窓