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引き込まれはしたけど…
49話まで一気に読んでしまいました。音楽の基礎知識は全然ないのに絶対音感を持ち、類まれな指の力を持つ海君が破天荒な天才型だとしたら、雨宮君はコツコツ努力型なのですね。しかも雨宮君は海君の才能に気付いている。映画『アマデウス』のモーツァルトとサリエリの関係を彷彿とさせます。引き込まれるストーリーではありますが、貧民窟のような花街や小学生男子まで毒牙にかけようとするオヤジ、男性ピアニストの存在すら知らないガキ大将など、少々首を傾げてしまう設定もあり、そこが引っ掛かりました。あと繊細なストーリーに対して荒っぽい絵柄がマッチしていないような気もしますが、熱量に引き込まれるお話だと思います。
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