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一蓮托生の呉越同舟、並び立つ二人!
お互い執着してくる者たちとの縁を断ち切り、バッドエンド回避を目的に、契約結婚することになった子爵令嬢オリアナと公爵のエメリック…と、ここまではよくある話ですが、この二人、どちらかがどちらかを守ってあげるという感じではなく、それぞれが確立していて、まさに両雄並び立つ!と言えそうです。「銅像の前で裸になっているようなもの」とは言い得て妙。お互い恋愛感情を全くもっていない二人が、一蓮托生の呉越同舟、今後どうやって心を寄せ合っていくのか…さあ、狐と狸の化かし合いの始まりです。
因みに、退けたい相手は、カルマン公爵家一派。エメリックに付き纏う第二王子妃も、オリアナに付き纏うヴァンサンも、みんなこのカルマン公爵の血筋っていうから、話が早い。一家まとめてすっきりやっつけちゃって、早目にエメリック様の執着劇場といきたいものです。
ところで、この手のお話って、転生、回帰、逆行など、いろいろな言い方で「二度目」を表現しているけれど、今回は憑依。でも、原作者は本棚の下敷きになって、気付いたら自作小説の脇役にってことだから、これは転生では?憑依なら、いつか憑きものが離れてしまって、本オリアナに戻っちゃうのかな。
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契約結婚に執着は含みません!