Mayayaさんの投稿一覧

投稿
1,572
いいね獲得
19,224
評価5 39% 614
評価4 35% 547
評価3 21% 324
評価2 4% 63
評価1 2% 24
71 - 80件目/全298件
  1. 評価:4.000 4.0

    暖色と寒色のせめぎ合い?!

    ネタバレ レビューを表示する

     モノクロ版は、話数が大分進んでいるので、内容についてはそちらをご覧いただくとして、フルカラー化についてひと言。
     フルカラー化されるってことは、それなりに評価が高い作品という証明。でも、現代物に色を着けたって、さしてありがたくもないし、下手すりゃ、モノクロ版の画のレベルを落とし、目も当てられない状態に…。
     その点こちらは、よい感じに色をのせていて、ひと安心。特に、ヒロイン美月のコマでは黄茶を中心に暖色系で、ヒーロー最上のコマでは紺を中心に寒色系で表すことによって、キャラクターの性格がより明確になり、物語への共感を助けていると思います。
     この後、自己肯定感が低くてぽわぽわだった美月が、仕事人として、女性として、どのように成長していくのか、また、冷徹に見えた最上氏の素の部分が、美月によってどのように暴かれて?いくのか、とても興味深い展開になること間違いなしです。カラーの雰囲気も変わっていくのかな?
     それにしても、改めて読み返してみると、たいしてスキルもない中途入社の新入社員を、いきなり個人秘書に(それも単独!)抜擢する?とか、同じく中途入社の新入社員陽菜が、配属先に文句をつける?とか、普通は考えられない展開…やっぱり、漫画だなぁ(笑)

    • 10
  2. 評価:4.000 4.0

    ハイスペも楽じゃない

     頭脳明晰、容姿端麗、仕事も順調で安定の経済力…あと、ハイスペの条件、何かあったっけ?家柄?性格の良し悪しは関係なさそう…とにかく、世に言う「ハイスペ」の皆さん、人生さぞバラ色だろうなぁと想像しがちだけれど、実情は結構大変。そんなリアルを描いたお話しです。
     本作の主人公二人は、世にいう「ハイスペ」ですが、周囲が思っているほど、心の中がハイスペってわけでもない。むしろ、セカンドなんとかを拗らせた、恋愛初心者な二人ってところが、新鮮です。
     もう大人なんだから、グイグイいけ〜っとみる向きもあるけれど、大人だからこそ失敗が怖いだろうし、ましてや同じ会社で働いているからね。二人が「不器用」になるのも頷けます。よく考えたらこの二人、自分から相手を好きになったのって、今回お互いに初めて…か…も?!
    「初恋」同士で、両片想い同士で、セカンド同士で、拗らせてる同士…これは、不器用すぎても仕方ありません。二人の気持ちを知っている読者は、高みの見物というところで、茜と大地、このピュアな二人を応援していきましょう。くれぐれも、引っ掻き回すような輩は出てきませんように…。

    • 0
  3. 評価:4.000 4.0

    ハムスター増し増しで(笑)

    「幻獣」という言葉から受ける印象は、竜や一角獣、天馬や不死鳥など、美しく荘厳でありながらも、時には禍々しく、人智を超えた存在という稀有なもの。間違っても、巨大ハムスターを幻獣の類として扱うとは思わなんだ。もふもふ推しの欲求に応えた結果?ヒロインマリアやヒーローレイヴァルトらの造形と、あまりにもギャップがあり過ぎて、シリアス寄り?ギャグ寄り?どっちの頭で読めばよいのか、なかなかに混乱させられます。
     ただしこのハムちゃんたち、ハムスター同士で意思疎通を図ったり、マリアの薬作りを手伝ったり、人間の姿に変身したりと、非常に小回りのきく存在。人間たちを振り回すと言う意味で、「幻獣」という位置付けは、適材適所だったのかも…とにかく、最初から最後まで、存在感たっぷりのバイブレーヤーです。
     その分、マリアとレイヴァルトの絡みは、シリアス路線かと思いきや、微妙にレイヴァルトがポンコツで、ギャグみ多め。マリアを無条件で溺愛し、空回りするところは既定路線として、匂いのせいで幻獣たちに避けられ、しゅんとするあたりは、加齢臭かってツッコみたくなる。
     幻獣〜ガラスの森〜青の薬師の設定が、やや複雑なのが玉に瑕ですが、人間関係のイライラが、全くといってよいほどないのが、推しポイント。「ハム◯郎」ファンは、多分楽しめます!

    • 2
  4. 評価:4.000 4.0

    「恋フレ」の時点で、恋は始まっている

     楽しい恋をするだけで、相手を本気で愛してしまったら、関係終了となる間柄←恋フレ…だそうですが、う〜ん、ヒロイン世莉もヒーロー真尋も、結局何をしたくてこの関係を始めたのか、よく分からない。体の関係を伴わないとのことだから、お互い異性の茶飲み友達が欲しかったのかね?
     茶飲み友達で良かったのなら、世莉には、同じ会社で同期の佐々岡透吾がいるじゃん。気兼ねなく一緒にいられて、会社の外で会っているときは、それなりに楽しいわけでしょ?ほら、「恋フレ」の条件満たしている、ただひとつ、ときめきがないということ以外は…(うぅ、佐々岡が不憫です…笑)
     個人的には、真尋サンより佐々岡のほうが推せる、今のところ。真尋氏、顔も言動もパーフェクト過ぎて、ちょっと人間味がない。画像処理されて、実在しない美しい景色を見せられているような…?でも、最初に世莉が惹かれたのは、そういう表面的なところだから、「恋フレ」のうちは、これでよいのかも…。
     過去の経験から、それぞれ何かトラウマに縛られている二人ですが、26歳と28歳、悟りを開くには、正直早過ぎます。世莉サン、真尋サン、お互いを「恋フレ」と認識した時点で、既に恋が始まっていると思いませんか?

    • 11
  5. 評価:4.000 4.0

    ポンコツウィルバートと庶民派クラリス

     クラリス、家出したくらいで、侯爵家との縁を切れると本当に思ってたのーっ?!と、まずツッこんでみました。そもそも、発想が貴族らしくない。使用人扱いとはいえ、最低限の教育は受けさせてもらった手前、どんなに意に沿わなくとも、結婚話は受けるべき。それが貴族の宿命で、選り好みなんてできるわけもない。それに、正直家を出るためだけだったら、20歳年上の「あの」公爵と結婚してもよかったんじゃない?だからクラリスの家出は、物語的には自由の証明だったかもしれないけれど、現実的には、ただの面食い、我儘、選り好みってところかな。
     それでも、ちびっ子ウィルバートと過ごしているときのクラリスは、ポジティブで素敵です。使用人扱いが、ここでは身を助けた、というか彼女、根っからの庶民気質ですわ。
     これだけなら、単なるシンデレラストーリーで終わっていたけれど、そこに「呪われた」要素がぶっ込まれたから、俄然面白くなりました。この呪われちびっ子ウィルバートが結構ポンコツで、庇護欲を掻き立てられます。そんな中、クラリスが彼の呪いを解く鍵を握っていると分かって…ということで、あれやこれやの事件に巻き込まれますが、二人の心の距離も徐々に縮まって…はい、続きは勝手に想像するか、ポチッと課金するか、どちらかで♡

    • 7
  6. 評価:4.000 4.0

    ベタだけど、ま、いっかー。

     言わずと知れた回帰リベンジものです。相変わらず、腹黒妹に唆されたバカ王子がヒロインを裏切って、ヒロインは命を落として…という王道の展開。そして、回帰前は大きな接点がなかった正ヒーローと、回帰後は手を組んで、そのうち憎からず想うようになって…というのも、大方の予想どおり。
     強いて違いを挙げるなら、ヒロインセリアが、庶子で魔力もち、腹黒妹ジュリエットが、嫡子なのに魔力なしってあたり?普通、悪役姉妹って、義理だったり、庶子だったりで、ヒロインを妬んで貶める役どころだもんね。
     それにしても、回帰後のヒロインの強いこと、賢いこと、逞しいこと…。こんなにいろいろできるのなら、回帰前も何とかなったんじゃない?と思えるほど。でも、これだけ上手く立ち回れるのも、2回目だからだよね。予習しておけば、授業での理解度が格段に違うことは、周知の事実。
     セリアの回帰と、コール伯爵カイとは、全くの無関係ではなさそう。それに、タイトルにある「甘美な愛」に辿り着くまでは、まだまだ紆余曲折がありそうです。「炎雷」と「凍結」、全く正反対だった二人が、復讐の果てに得るものは一体何なのか…良い意味で、予想を裏切る斬新な展開を期待しています。

    • 13
  7. 評価:4.000 4.0

    あまり愛していないのは誰?

     初めは、ほんのりギャグテイストの単なる入れ替わり物語かと思って読んでいましたが、皇太子と魔女の陰謀、ロゼッタとレアであった理由、帝国の継承位争い、ポントスの聖女、そして、海の魔女カリプソ…いくつもの要素が絡まり合う、海を舞台とした愛の物語だということが分かってきます。ニックって誰?って感じ。
     外見と中身が違い過ぎるヒロインレア(ロゼッタ)も魅力的ですが、やはりおすすめは、「犬っころ」の大型わんこカドリア。立派なイケメンハイスペック小公爵に成長した彼、それでもロゼッタ一筋ってところがたまりません。いち早く、レアの中のロゼッタに気付くくらいだから、その溺愛は本物です。
     もう一人、カドリアの友人オーウェンも、いい味出してる中型わんこ。こちらは、本物のレアの幸せを願うわけですが、その様子が切ない…カドリアの愛もオーウェンの恋も、なかなかもどかしい状況です。
    「あまり愛していなかった」ロゼッタが、いつ、どのようにしてカドリアへの愛に目覚めるのか…最後の最後まで目が離せません。二度あることは、三度ある?三度目の正直?ポイントに余裕のある方は、ぜひ最後まで読んで、答えを探してみてください。

    • 5
  8. 評価:4.000 4.0

    シンデレラパニック?いえいえコメパロです

     桃太郎は桃の中で真っ二つになっていた?それとも、真剣白刃取り?いえいえ、腐っていたという説も…「本当は怖い◯◯童話」じゃないけれど、誰もが知っている物語を、独自の解釈で再構築して楽しむという手法は、結構スタンダードなりつつあります。
     本作も「金の斧銀の斧」&「シンデレラ」からのスタートですが、作者先生、見事にコメディ&パロディに仕立ててくださいました。ヒロインコレットが、泥だらけの靴を履いて、グチャグチャ音を立てながら退場するシーンなんて、もう最高!この先、どんなエピソードをぶっ込んで、既知の世界を破壊してくれるのか、とても楽しみです。
     それにしても、コレットの現実的なことといったら…これ、転生モノじゃないよね?現代女性だったら、王室や皇室に入って責務を果たすよりも、自由を選ぶケースが多いのはわかるけれど、この設定で王子からのアプローチを断る貴族令嬢って、どうよ。でも、コレットが頑固で現実的だからこそ、生まれるギャップが楽しいんだよね。
     そもそも「ラブラブ♡ときめき☆乙女ライフ」というネーミングからして、ふざけてる。このお話、このままずっと高水準のコメディ&パロディを維持できるのか、それとも、途中で息切れしてしまうのか、老婆心ながらかなり気になります。

    • 0
  9. 評価:4.000 4.0

    ヒロイン虐めの理由も、ここまできたか…

     この手の話のヒロインイジメの理由は、実に様々。よくあるのが「継子」「養女」「非嫡出子」「魔力なし」「加護なし」「醜い傷やアザがある」などなど…あと、「容姿、髪色が家族とは違う」もあったね。今作は何と「無表情」…う〜ん、いじめの理由もここまできたか…と思いきや、まあ、現実社会でも「無表情」は、「何を考えているか分からなくて、気持ち悪い」みたいなわけの分からん理由で、標的になっているかも。いじめって、絶対いじめるほうに心の問題があるはずなんだけれど、それが実の家族内で起きているのなら、逃げ場がないから、ほんっと辛いよね。そんな環境下でも、心の均衡を保っているヒロインたち、真のサバイバーだと思う。
     と、ここまでは一般論。今作のヒロイン、実はその存在が稀少な「魔術師」だった…というチートな立場を与えることで、家族へのざまぁ決定!特に、ワインで魔法紙を染めて王太子に近付こうとした浅はか妹には、倍ざまぁくらいが適当か?今から、とても楽しみです。
     もう一つ楽しみなのが、ヒーローがいかにしてヒロインの「鉄仮面」を外させるのか…でも、「家政婦の◯タ」じゃないけれど、行動が伴っているなら、表向きポーカーフェイスも悪くない。それに、ヒーローだってそれなりの「鉄仮面」、意外とお似合いの二人かも?

    • 0
  10. 評価:4.000 4.0

    いかにも韓流風ファミリー呪縛コメディ?

    「日常生活可能ですか?」…略称「日生可」誰かへの問いかけではなくて、ウェブ上のコミュニティ名が、タイトルになっていたと気付くまで、暫くかかりました。結構初期の方で、ネタバレしていたにも関わらず、です。そのくらい「10学徒」や「おかあ」など、ふざけた名前が登場する訳の分からないやり取りの場面と、「真」や「百合子」が登場する現実場面とが交錯して、最初の頃は読むのに必死、いくら無料分が多くても、こりゃあかんわ〜と、何度挫折しそうになったことか…。
     ただし、慣れてくると、そして元ネタが日本ではなく、お隣の国のものだと割り切ると、このややこしや〜のお話も、それなりにワクワクしたものに変化してくるから、不思議。おまけに、財閥の御曹司とお嬢様の、単なる駆け引きだけかと思っていたら、百合子の出生の秘密なんぞが絡んできて、なかなかハードな内容に…。最後のほうでは、登場人物に関する見方が一変するようなエピソードも暴露されて、まさに「日常生活可能ですか?」と、問いたくなる状況…それでも、ハピエンに収めてしまうから、キムチの国のパワーは、並大抵ではありません。
     それにしても、「10学徒」の衣装や、登場する地名の位置関係が不自然なことや、結婚しても当たり前のように別姓なことなど、どこからどう読んでもお隣の国仕様なのに、無理して舞台を日本に置き換える必要、あったのかしらん???

    • 1

設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています