5.0
二人の成長物語
読み始めは、主人公の二人、好きになれませんでした。だって、恭也くんは女性関係軽く考えている腹黒エセ王子だし、エリカは痛いだけの見栄はりJKだしで、ほとんど魅力を感じなかった。それが、257話かけて(コミックスにして16巻58話!)お互いを知り、少しずつ少しずつ成長していくにつれ、エリカはどんどん綺麗に、そして恭也くんはどんどん表情が優しくなってきたから、漫画の力って凄いなあと、改めて思いました。
最後の回で、エリカが語ります。「幸せは噛みしめたほうがいいんだよ 当たり前のことじゃないんだからさ」黒王子の恭也が、オオカミ少女のエリカを選んだ理由…それは、エリカが、何でもない日々の中にも、幸せを見つけられるような子だったからではないでしょうか。二人の関係は、恭也が仕切っていたようでいて、実はエリカのほうが、鍵を握っていたんだということが、この下りを見て分かります。
二人が成長し、幸せの意味を噛み締めるまでの257話、諦めずに読み通すことができれば、きっと分かる星5の物語、お勧めです。
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3
オオカミ少女と黒王子