Mayayaさんの投稿一覧

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  1. 評価:5.000 5.0

    恋の病に罹ったのは…

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     特に美人でもなく、特に取り柄もない普通の女の子が、ある日突然、特に理由もなく国宝的イケメンから溺愛され始めるというお話は、少女漫画あるあるですが、このお話はちょっと違います!
     確かにはじめは花野井くんの奇行?に、ほたるが巻き込まれた感がありましたが、読み進めれば読み進めるほど、唐突にこの恋が始まったわけではなく、花野井くんの行動には全て理由があって、それは小学校時代のほたるとの思い出と繋がっていて(後で読み返せば、あちらこちらにヒントがあって)、ああ、彼がここまでほたるに傾倒するのも無理はないと、次々と分かってきて、心から2人を(特に花野井くんを)応援したくなっていきます。
     優秀であるが故に心に壁を築いてしまった花野井くんが、ほたるの当たり前のことを当たり前にやろうとする強さに触れ、どんどん変わっていく様子がたまりません。同時に、ほたるも花野井くんのことを理解するために、自分の心と誠実に向き合おうとする姿が素敵です。絶対、友達になりたいタイプの女の子! こんな恋の病なら、いつまでも罹っていてほしい…、あれっ?恋の病に罹ったのは、私たち読者?
     これからも2人のあれやこれやを、ワクワクしながら見守っていきたいと思いますので、恋の病はそのままで。

    • 1
  2. 評価:5.000 5.0

    年下男子モノの王道!

     自分的にコイビト男子が小学生の年下モノは、山田南平先生の「オトナになる方法」と日渡早紀先生の「ぼく地球」シリーズ。この2作品の年の差を考えれば、17歳高3北原琴乃と12歳中1有川直の恋なんて、十分あり得る!全然フツーじゃん!という感じでした。
     とにかく、直の真っ直ぐな瞳がいい!琴乃ひと筋なところもいい!青田刈りだ、犯罪だ、と言われてもいい!自分だけを想ってくれる男の子を、自分好みの男に育てていく楽しみは、これ年上女の醍醐味なり!
     はじめは先入観に凝り固まっていた琴乃も、直の「押しの一手」に徐々に絆され?、年齢関係なく直本人の姿を見るようになります。結局、好きになった相手が、理想の相手になったってことだよね。
     琴乃に「理想の相手」ができたり、直のことが好きな同中の女の子が邪魔したりと、それなりに波風は立ちますが、真性のドロドロではなく、最後まで可愛らしく読み終えることができます。
     村崎翠先生の画が大好きなので、そこだけでも星5。最後のほうでは、17歳になった直にも会えて、満足満足。更にその先も…と思ってしまうのは我儘なのでしょうねぇ…。

    • 3
  3. 評価:3.000 3.0

    どこから読んでもどこでやめても…

     こちらの作者さん、移住先が八丈島でなくとも、これだけの小ネタを出せたのかなあ…と、とにかく感心して読んでいました。142話ですよ、142話! どの話にも、さりげなくオチがついていて、クスりとさせてくれます。(私の一番好きなネタは、今のところ真冬のダイビング編。ウェットスーツ2枚重ねって… 宅配便ネタも面白いかも。浄化槽って…)
     4コマ漫画風なので、どの話から始めても、どこで休んでも、どこから再開しても、大勢には影響なく楽しめます。海苦手、山苦手、坂嫌いの私なので、八丈島に定住するほどにはなりませんしたが、1〜3か月のショートステイならやってみたいかなあと思う程度には、島に興味をもちました。(まあ、日本全国、今ここでない場所なら、どこにでも興味をもちそうな気もするけれど。) ああ、くさやの加工場に行ってみたい…。

    • 4
  4. 評価:4.000 4.0

    BLのようで人間ドラマです!

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     ヒナタとアオイ、尚生と祐輔、ヒナタと尚生、尚生と氶太郎…と、このお話のカップルは(未満も含めて)は、全て男のコ同士です。あれ?女性漫画ジャンルとあるのに、もしかしてBLの間違いだった?いえいえ、この作品は、私たちの中にあるかもしれないある種の偏見(LBGTなど)に対する、問いかけの物語です。
     劇中で、普段温厚でおおらかなヒナタが、怒りを露わにします。「好きな気持ちに いい悪いもないのに」アオイくんを男と知った上で、それでも好きと認めたヒナタなればこその思いでしょう。
     ヒナタとアオイ、尚生と氶太郎、自分たちの気持ちにやっと気付き始めたこの2組の恋人たち?が、これからどんな選択をしていくのか、まだまだ目が離せません。
     フルカラーの透明感溢れる色遣いが、登場人物の魅力を引き立て(特にアオイくん)、「男性同士」が苦手な方にも無理なく作品の魅力を伝えています。人を好きになって様々に葛藤する少年たちの(まだハタチ前だからネ)人間ドラマとして、楽しんでいきたい作品です。

    • 1
  5. 評価:4.000 4.0

    挫けずに読むべし!(実は3部構成?)

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     無料配信の波に乗れず、結果的に2回ほど読み直す結果になりました。
     1回目は、サラの性格が捻くれているわ、人はどんどん死ぬわで、展開早過ぎ!着いて行けない感が強く、正直、課金してまでその先を知りたいとも思いませんでした。
     2回目、大量無料話開放の波に乗って、改めて読み進めたら、あら、同じ原作者?と思うほど、話の雰囲気が変わっていてびっくり! 人を死なせまくったので、批判が集まったのかな? ざっくりまとめると、
    〜65話あたり…皇太后カトレアが処刑されるまで、結構血生臭いです…。
    〜83話あたり…元の世界とルークとの間で葛藤するサラ。ルークって、こんなに激ラブだったっけ?というくらい最初の冷酷な面影全くなし!!変われば変わるもんだ…本編終了。
    外伝〜最終話…母は強し、賢し、潔し!で、策士サラが活躍します。この世界に飛ばされてきた頃と比べると、雲泥の差。いつの間に、こんなに賢くなった? 愛は人を強くする。

     ということで、原作者複数説を支持します? 個人的には、ベタ惚れルークにたくさん会える66〜83話がオススメです。前半の血生臭さで挫折せず、後半まで粘ることを、ぜひお勧めします。

    • 4
  6. 評価:5.000 5.0

    「永遠の貸し借り」になるかもです!

     身長はヒロイン理沙とほぼ同じ、漢字の「券」は「刀」が「力」になっちゃっている高2のヤンキー禅。でも、「リサが持ってないもんは、オレが貸して、オレが持ってないもんは、リサがオレに貸してくれればいい」なんて言ってくれちゃったりして、惚れてまうやろ〜っ!無自覚天然人タラシだね、間違いなく。
     そして、「ボロボロのヤンキーを助けて 絶対の味方ができた」と、人に弱みを見せることが苦手だった理沙が、禅との関わりで少しずつ変わっていく様子がたまりません。
     この2人、どう控えめに言っても「愛」にしか見えないのですが、果たしてそれは男女の愛なのか、それとも人間愛なのか…禅のライバル?文哉の言葉が気になります。「つらい思いをすることになる」
     これからきっと、一波乱もふた波乱もあるんだろうな…。でも、2枚の「お助け券」リサ専用とゼン専用がある限り、きっとこの2人は大丈夫。よい意味で昭和のガキ大将のDNAを受け継ぐ禅と心を通わせることによって、理沙が重いカバンの中身を本当の意味で軽くすることができるのか、楽しみに見守っていきたいと思います。勿論もちろん星5超です。1話が25〜35ポイントというのは、話の区切りを考えてのことかな?得しているような、損しているような…。

    • 61
  7. 評価:5.000 5.0

    おことわりされたのは、一人だけ!

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    以下、あくまで勝手な妄想です!

     作者さん、連載するうちに最初のプロットからどんどん変更を余儀なくされていったのでは?
     タイトルが「神木兄弟」で、ヒーロー一家が、父紫郎、兄蒼一郎、弟橙次郎、そして、ヒロインが色葉とくれば、神木兄弟の間で色葉が行ったり来たり、どんな「色」に染まっていくのか乞うご期待!…という感じに進むのかと思っていたら、いやいや、蒼一郎クンと色葉ちゃんの二人三脚ぶっちぎりでした…。
     実際、橙次郎クンは色葉を好きという設定でしたが、色葉には全く通じておらず、いつまでたっても友達以上弟未満。最後の最後で、ごめんなさいの「おことわり」だった程度かな?
     それに、基本色葉は、蒼一郎クンを一度も「おことわり」したことはありません。自分で告白じみたことをして、自分で取り消して自爆したことくらい? むしろ、色葉のほうが、一度蒼一郎クンに「おことわり」されています…。

     以上、タイトルと中身が一致してないぞ〜の理由をくどくどと述べてきましたが、そんなことはどうでもよくなってしまうくらい、蒼一郎と色葉のピュアなやりとりに、どぎまぎニマニマさせられます。もし、二人に子どもが生まれたら、翠?紅?桃?藍?それとも、金銀黒白?どんな色になるのかなと、最後まで勝手に妄想していました。もちろん、星5超です。

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    「桃色ヘヴン!」−イライラもやもや=?

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    「桃色ヘヴン!」で吉野マリ先生のドタバタコメディー感にどハマりした後、早速検索して、このお話を見付けました。ざっくりまとめると、「桃色」で読者が感じたであろうイライラもやもやを、極力排除した美味しいところどりのお話です。

     ヒロインが、表と裏の顔を使い分け、生活のために日々奮闘する働く女子というところが共通点。お父さんたちが地に足が着いていない感じも一緒かな。どちらのヒーローも、下半身ユルめのS系金髪芸能人だし…。関わりをもつきっかけが、ヒーローがイタしているところに出くわして…に至っては、吉野センセの鉄板ネタです。

     ただ「桃色」の蘭丸が、桃子のことを憎からず思うようになってからも、本当に思いを確かめ合うまでは、下半身フリーダムな記述が複数散見され、桃子と読者をモヤッとさせていました。結婚してからも、巨乳アイドルとスクープされちゃったしねぇ。愛人つくって勝手におっ死んだ桃子父のこともあるし…。初恋の相手莉緒のくだりでは、いったいどうやって回収するのかイライラMAXでした。

     その点怜遠は、仁胡以外の相手とイタしているシーンは最初の1回くらいで、これは、仁胡としても読者としても、かなり嬉しいケースです。お邪魔虫のみなみは眼中にないし、スクープ相手の香田あすみは、実はとってもよい人だったし…で、「桃色」の莉緒のように放置できない真のライバルが出てこなかったことも安心材料。「桃色」より話数が少ない分、ストレス材料もぐっと少なく、爽やかに?読み進められます。

     玉の輿狙いを「捕まった男 気の毒」と指摘された仁胡が、怜遠に返した言葉が印象的です。「その人のこと 最期までいっぱい愛してあげるって 決めてるの。その人が死ぬまで添い遂げて 幸せにしてあげる自信あるから。」 そんなオトコマエな仁胡が、どんな経験を経て「怜遠くんと新しい場所で 一緒に幸せをみつけたいの」に変わっていったのか、そして、仁胡と出会って怜遠がどんなふうに「一途」になっていくのか、2人の成長をイライラ少なめで存分に楽しめる作品です。もちろん星5で、オススメです。

    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    「鉄板ネタ」は何処だ!?

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     作者の築島治先生いわく「少女漫画の鉄板ネタを全部やるつもり」で描いたそうです。ならばと、その鉄板ネタ探しを自分に課してみました。

    フラれた瞬間を目撃される、義姉弟、ひとつ屋根の下、半裸族( →悲鳴・お約束)、お風呂でドア越しの会話、裸見られた(かも)、一緒にお買い物、俺の姉ちゃん泣かすなよ、食欲男子、指ぺろ、家事男子、他人のフリ、肩グイ、頭カポっ、俺のカノジョ感、「さーくら」伸ばし呼び、同クラ、後ろハグ目隠し、大事で悪いか、覆い被さり〜っ!、上半身裸カレシとベッドでかくれんぼ、2人っきりでお留守番(夜)、ケチャップぶしゅう、お姫様抱っこ(さくらバスタオル1枚)、しょうがないから俺が守ってやるよ、一緒に登下校、俺の右側を歩け的な?、上から覗き込み〜からの椅子バッタンからの〜腕支え、暴走ボールから庇ってもらっちゃって、「飛べーっ」からの〜キャッチからの〜消防士抱っこ、紅茶ぶーっ、夜の公園で抱きしめ〜、手のひら越しキス、女装男子、歯に当たった、背中ポンポン、俺と友達になってほしいんだけど、耳キス、3人デート、鉄壁の防御、肩ペコ〜からの囁き、首元で匂い嗅ぐ?、彼カーディガン、同じ匂いがする、楓を助ける!(生け花で)、告白現場に遭遇、小指タッチからの〜もたれかかり、屋上で宣言、文化祭で公開告白、手首掴み、歯ブラシキッスからの〜頭ゴン、膝枕〜からの一緒にお昼寝、付き合ってるフリ、手繋ぎダッシュ、隠す、シーッ(声出さないで)、髪がボタンに…、ほっぺのクリームぺろり、クリスマス俺が付き合ってやる、一緒に毛布〜からの初キス、抱きしめ〜、ぺちっ、内緒話聞いちゃった、彼のベッドで深呼吸1、彼の胸で深呼吸2、手が届かない〜からの、俺が取る、陰口女子を軽く威嚇、波多野くんの長期戦、心配させんな、お着替え、「ほら」あ〜ん、右手使わないように、おでこコツ…、告白「さくらが好きだ」、もたれかかり〜からの耳ちゅ…

     あ“〜っ、まだ半分ちょっとなのに、字数が足りない! それもそのはず、作者さん曰く、ネタはA4用紙6枚分以上はあるそうな…。

     絶対にときめかずにはいられない、さくらと楓と波多野くんの物語。築島先生による「少女漫画鉄板ネタ」の千本ノックを浴びながら、キュンキュンするのも、たまにはよいのではないでしょうか。

    • 4
  10. 評価:5.000 5.0

    BGMはGReeeeNで!

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    主演:越野世里奈(こしのせりな) 水川遊馬(←多分 みずかわあすま 元カノから「あっくん」と呼ばれた程度で、ほとんど下の名前が出てこない。作者の意地?)
    助演:檜口先輩

    ケンカして 小さな幸せ積み重ねて
    わかりあうため かけた時間が愛しいね
    大げさな恋では ないけれど
    君に出会うために 生まれたと言える恋

     この歌詞から始まった世里奈と水川先輩の物語。2人が呟くひと言ひと言が、まるで一編の詩のように、あるいは歌の歌詞のように、そして上質の音楽のように物語を包み込んでいきます。BGMはぜひGReeeeNでお願いします。あくまで個人の好みですが…。

     どこを切り取っても文句のつけようがない程の完成度。どのシーンが一番かって?きっと、一人一人、人それぞれ、その時その時の経験値で、一番のシーンが違って見えてくるような、そんな生き物みたいな、いつ読んでも色褪せない物語だと思います。

    「今」のイチオシは、「高校時代に出会ってくれてありがとう」と「きっと、君に出会うための高校生活でした」 あ、2つだ。
     好きなシーンは、52〜54話ep.24「先輩と終電の後」こんな想いの溢れた初体験、世里奈はシアワセ者です。

    「先輩」って、もちろん水川先輩のことだけど、檜口先輩のことでもあると思う。アテ馬にしては、よすぎる。おそらく、少女漫画史上最強のアテ馬。(「タッチ」のかっちゃんは少年漫画) ep.37「先輩と卒業式 前編」の檜口先輩は、ホント切ない。そして、カッコいい。「まいりました、(檜口)先輩」です。

     人生の節目節目でとは言わないけれど、ときどき思い出して読んでみたい、心に沁みるシーンがきっと変わっているから…そう思わせてくれる素敵なお話です。しつこいようだけれど、BGMはGReeeeNで。

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