3.0
適切な支援を受けて王子は目覚める
宮廷時代物風の設定ですが、価値観は、完全に現代風。エイミー嬢、ヒロインオードリー(転生者)が、エリオット王子をたぶらかしたってお怒りだけれど、そもそも中世ヨーロッパや江戸時代なら、アラサーは棺桶に片足突っ込んでるようなもん。大奥なんて、30越えたら「お褥御免」よー。怒る対象にさえならないはず…と、いろいろ突っ込みたいところですが、「SNSヘイトスピーチ」「特別支援教育」や「女性の専門職」的な観点で見れば、なかなか興味深い作品です。
読者としては、オードリーとエリオットが幸せに…というのが、一番の着地点。でも、23歳第1王子と32歳男爵令嬢じゃ、普通は絶対無理。それとも、恩人だからって理由で、ゴリ押ししちゃうのかな?作者さんの腕の見せどころですね。ただ、一国の王妃として「アラサー」くらいの見識と落ち着きは、もっていてほしいかなと…。その意味でオードリー、やっぱりあなたはエリオットに溺愛されていなさい。
気になったのは、オノマトペ、擬音語、擬態語の表記の多さ。画の未熟さを誤魔化している?好みはそれぞれでしょうが、煩わしいと感じたのは、私だけ?
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行き遅れたアラサー令嬢ですが、王子に溺愛されてます