Mayayaさんの投稿一覧

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541 - 550件目/全747件
  1. 評価:5.000 5.0

    進め、ビアンカ!

     転生ものって、自分の意志とは関係なく、訳も分からんうちに、突然新しい人生にぶっ込まれるケースが多いのに、主人公に都合よく事が運び過ぎるから、別名ご都合主義ものって思ってた。けれども、このお話は違う。ヒロインビアンカが、(最初の)自分の生き方を後悔し、死の間際、強く神に願ったことによって実現した?第二の人生、大人しく引っ込んでいる筈はありません。
     そもそも一度目の人生だって、結婚したのは9歳?付き添いは、お嬢様愛だけは無尽蔵、けれども、令嬢教育者としては明らかに不適格な乳母だけぇ?そりゃあ、上手くいくわけ、ないっしょ。グスタフパパ、金を持たせるだけじゃ、駄目なんよ。
     ビアンカの一度目の生涯は、いわば教育期間、学びの時間と考えましょう。(まさに勉強→鞭強 鞭打たれて強くなる) さあ、学びを活かすときはこれからだ!幸い、イケメンで誠実な夫ザカリー、忠実で公平なヴァンサン、愛情深く働き者のイボンヌなどなど、新しい人生を始めるには、これ以上ないベストな学習環境が整っている。win-winの結婚商売を目指して、進め!ビアンカ、アルノーの聖人ビアンカと呼ばれるその日まで。

    • 0
  2. 評価:4.000 4.0

    「的」なのは…

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     誰かを好きになるときって、唐突に「一目惚れ」っていうのもあると思うけれど、どちらかというと「いつの間にか気になって…」のほうが多いんじゃないかな?その意味でもこの作品は、気持ちの変化がとても自然で、共感すること間違いなし!
     主人公結沙のモノローグが、全てを語っています。「理想的とはほど遠く 共通点もあまりない この先も そんなに関わることはないんだろうなーなんて思う 君はそんな人だったよ」→1年後→「この人はこんな顔だったかな こんな声してたかな なんだか最初から全部 私の理想だったんじゃないかって思えるくらい」「ひと目で気づいた恋じゃないけど ゆっくり大切になった人」うんうん、あるある、わっかるよなぁ〜。
     楓が理想的ボーイフレンドな所以、それは「俺の人生には この先ずっと結沙が必要だから」「他の人と付き合うことないから…」なぁんて、すっごく胸キュンな言葉を、真顔でさらっと言っちゃうタイプ、これはもう一生安心の永年保証書付きでしょ!
     決して「理想」のタイプじゃなかったのに、いつの間にか彼自身が「理想」になっていた…だからこそ「理想的」ボーイフレンド。等身大の恋物語を読みたいのなら、絶対おすすめです。楓くんの顔が、時々のっぺりして好みぢゃなくなるときがあるので、そこだけ星マイナス1にさせてくださーい。

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  3. 評価:3.000 3.0

    百鬼夜行 何でもアリです

     出典は「なかよし」ですか、そうですか。どうりで、何でもアリだと思った。主人公のココは、生まれ変わりの「花嫁」、ただ、生まれ変わり前と後が別人格なので、多少ややこしや〜だけど。そして、ココを巡る中心人物の零と十は、神落ちの鬼兄弟。そこに、天使やら妖やら、その上、全能神ゼウスまで、まさに百鬼夜行、うん、もうお腹いっぱい。彼らが、敵対したり、寝返ったりと、まあ忙しいこと、画もカッコいいときと、ごちゃごちゃするときとそれぞれあって、好みの分かれるところかもしれません。
     ラストも、ああ「なかよし」系かなと。よく言えば丸く収まる、悪く言えばご都合主義かと…。特に、零と十の兄弟に挟まれ、ココはどんな選択をするのか、読者はヤキモキしたと思いますが、な〜るほど〜という着地点。誰もが不幸にはならない終わり方、反面、十ファンにとっては、はいはいそうですか…という感じでしょう。ちょっとキツめレビューですが、安直ラストがお好みの方にはお勧めします。何でもアリの安心ストーリーです。

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  4. 評価:3.000 3.0

    時空を超え、人を超え

     現世に生きる未来と陵を中心に、死後も霊となって未来を守る兄、やはり既に死んでいる陵の弟、前世の未来と陵、さらに未来と陵の前世から続く子孫たち、そして、前世〜現世と未来と陵を呪う存在…とにかく時空を超えて、多くの登場人物が入り乱れます。確かに面白いんだけれど、人物の関係性を理解して読み進めるのが、ちょっと大変かも…。
     そのうえ、当初敵対する関係だったのに、味方になったり、逆に味方だったのに、寝返ったりと、それぞれの人物が一筋縄でいかず、最後まで予断を許しません。ただ、最終的には、赦しと浄化が得られて、悪のままで終わる登場人物がいないところは、救いというか、ご都合主義というか…。
     気になったのは、主人公たちは高校生なのに、とてもそうは思えない幼い印象の画。「小学生」と言ってもおかしくない感じです。もう少し大人っぽい男性キャラも登場しているので、設定年齢なりに描いてほしかったなあと思うのは、私だけ?人間関係が分かってくると、それまでのことが腑に落ちて、とても面白いお話です、が、関係を整理するまでが、やっぱり大変かぁ…。

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  5. 評価:4.000 4.0

    心躍るファンタジー

     八百万の神、付喪神、そして、数々の物怪や妖たち。世界広しといえども、これだけ多様な「人外」と共存してきたのは日本くらいでは? そして、日本人の中に、それら人外と交流をもてるDNAを宿した人々が、きっといるのだろう…そんな夢を見させてくれるお話です。
     本作の主人公兎崎伊織は、そんなDNA(陰陽師安倍氏の血脈)を元々宿していた上に、鬼の白姫から輸血?されていたというのだから、そりゃ何だって視えるでしょ。でも、その運命を受け入れた上で、自分にできることをしようと奮闘する姿に、心躍ります。仲間も多彩で魅力的。化け狸の千代、猫又の銀、鳴釜など、いつも伊織と行動を共にしている妖の他、カラス天狗の弥太郎や鬼の白姫、そして養い親の織(←イケおじ鬼、地味にカッコいい♡ )天の邪鬼や牡丹の妖も、いい味出しています。
     もったいないのは、人間の男性の描き分けが、今一つなこと。龍一郎と辰ニ郎は仕方がないとしても、他の違式怪異取締局の面々は、ごっちゃになっちゃって、まあ、適当に読み飛ばしました…。そこが、マイナス星1かな?明治以来、令和の今でも、白姫や織がどこかに潜んでいるのでは?…思わずそんな期待をしてしまうファンタジー秀作です。

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  6. 評価:5.000 5.0

    タイトルに惑わされること勿れ

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    「死ぬことにした」なんてタイトルだから、重暗い話かと思って、ずっとスルーしていました。何てことしてたんだ、私!きっと、そんな人、少なくないと思います。実際、井戸に落ちるところから始まるので、タイトルの由来はそこか?と、まず思うのでは?でも、このタイトルに込めた、幸村アルト先生の深い深い想いが分かるのは、ずっとずっと後になってから…。
     神様って、ときの権力者?森羅万象?人間の創造物?それらを全て包括した「何か」なんだろうなぁ。だから、ここに出てくる神様の、我儘なこと、自分勝手なこと、ときには人間以下。長生きしすぎて、力があるって、碌なことにはならないのね。その中で、アルト先生の「ハデス様」に対する眼差しが、新鮮。「死」に関わる神様だから、恐怖と畏怖をもって描かれることが多いけれど、死は誰にでも平等に与えられた権利。それを冷静かつ公平に裁く神様だからこそ、広い視野と優しさを内包している…なんて素敵な解釈でしょう。冥王ハデス様推し激増間違いなしです。
     230話という長編ですが、コレットを中心に、どのキャラクターも今を精一杯生きていて、毎話ごと心揺さぶられるものがあるので、全く長く感じません。仕事をするということ、「死」ということ、誰かを「想う」ということ、限りある「時間」と「命」ということ、その中で自分らしく「生きる」ということ、これらを、コレットとハデスが、作品全体を通して問いかけてきます。そして、その中で行ったコレットの選択に、胸が熱く、目頭が熱くなります。
     ギリシャ神話をモチーフに、アルト先生流の解釈と優しさを加えた新冥府物語、星を付ける意味を感じないほどお薦めです。どうぞ、タイトルを読んだだけで、食わず嫌いをすることなど、くれぐれもなきようお祈り申し上げます。

    • 3
  7. 評価:3.000 3.0

    昭和テイストか?

     夏の大三角、冬の大三角、とにかく巨大な三角関係…元カノの絡みがないわけではないけれど、基本、菜乃花、隼太、鷹人(ハヤブサvsタカかいっと、要らぬツッコミ)のドロ沼三角形のまま、最後まで押し切るお話です。等身大っちゃあ等身大なのかもしれないけれど、今の子供たち、もとい若者って、こんなにネガティブに悩む?もっと軽いイメージなんだけれど、それじゃ、画一的な捉え方で失礼か…。でも、ドラマチックっちゃあドラマチックなくらい、3人とも同じところをぐるぐるして、勝手に自己完結してるから、読む方も、溜まる溜まるカタルシス。おまけに、記憶喪失まで入ってくるので、思わず「昭和かっ!」(昭和ドラマの定番、白血病、骨肉腫、そして記憶喪失)と、ツッコミを入れたくなりました。
     懐かしい感じのアオハル気分を味わいたい方には、おススメです。焦れ焦れしたくない方は、一気読みか離脱かの2択。正直、あったまにくるほど、最後の最後までじれったいです。

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  8. 評価:4.000 4.0

    AIキターッ

     異世界転生モノもいろいろあるけれど、遂にAI絡みのお話が登場してしまいました。1113番目の世界(パラレルワールドかっ)だか、スーパーシステム「女神1号」(ターミネーターかっ)だか分かんないけど、禁断の領域に足を踏み入れちまったーって感じ。だって、伏線張りすぎて回収不能になったとき、さっさとAIに「リセット」させちゃえばいいもんね。作者さん、そこんとこ考えてAI導入したのかな?
     話自体は、慶国での初期設定を理解するのに、やや時間を要するけれど、謝祈(昭王)と林苑(如月唯)が徐々に心を通い合わせていく物語と捉えて読めば、なかなかに面白いです。知能3歳児設定は、早々にネタバレしますが…。タイトルに偽りあり、多分保育師だった唯に、3歳児アタマの謝祈の面倒を見させようしたのでしょうが、こんなに早くバラすのなら、新しいタイトル考え直さなきゃです。
     慶国の権力抗争に端を発する謝祈と林苑の恋物語に発展するのか、それとも、AI支配を打ち破ろうとするSFちっくな物語に発展するのか、はたまたそれらのMIXか、今のところ全く見通しがつきません。とりあえず謝祈-昭王の二重人格ぶりを楽しみつつ、次の更新を待ちたいと思います。ところで「狂王」って、誰なんでしょうねぇ…AIだけが知っている?!

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  9. 評価:5.000 5.0

    傲慢さが癖になる

     初めの頃のジニー(知依)の印象…なんじゅあ、この女ぁ〜!主人公としてのプライドないのかぁ〜っと叫びたくなるほど、我儘で、自分勝手で、傲慢で、いけすかない子でした。それもそのはず、日本人JKとして真面目に勉学に取り組んでいた反動が、一気に噴き出た上に、年端もいかぬ7歳児(あれ?もっと下だっけ?)、聞き分けのよいほうが、むしろ不思議でしょう。けれども、ジニーと精霊を追う旅をしているうちに、その傲慢さを彼女の個性として受け入れられるようになってくるから、人の心は分からない。ジニー自身も、着実に成長を続けてるので、その魅力(外見も含め)、絶賛進化中です。
     知依の実年齢を超えて、精霊を操る力にますます磨きがかかり、味方?信望者?を増やしつつあるジニーの冒険から、今は目が離せません。このままこの世界に留まるのか、それとも元の世界に戻るのか、それとも…画の美しさも+αで星5、おススメです。

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  10. 評価:4.000 4.0

    「セレブ」も大変や〜

     のっけから「セレブ」「庶民」括りで始まるけれど、そもそも「セレブ」って何なんだろう?イギリスなら貴族?でも、日本やアメリカなら、単なるお金持ち。(法制度上は) だから「政略結婚」と聞くと、「あ、お疲れさま〜」と思ってしまう庶民です。だって、まなみの従姉妹たちのように、自由に好きな人と結婚できないのなら、そして、それがセレブのセオリーだとしたら、ご遠慮申し上げたい。貴族のノブリスオブリージュとも違うみたいだし…。
     やたら「庶民」を強調するまなみだけれど、三条家の庇護の元にある時点で「隠れセレブ」でしょう。ただ、普通は胸糞悪いキャラのはずのセレブな従姉妹たちが、みんな気持ちの良い子たちなので、そこは好感ポイント。本当のお嬢様たちですね。その分、モブキャラたちの感じ悪さが際立つ。このお話のキモは、4番目?の婚約者候補で事情を知っているまなみと、事情を知らずにまなみに猛アタックする彰人とのすったもんだ。さすが、アルファポリス・エタニティです。雨降って地固まる的に、収まるところに収まります。
     65ptはちょっとお高めだけれど、上限が見えているので、課金する価値はあります。アナザーストーリーも広がりそうな三条一族物語、ポイントにゆとりのある皆様におすすめです。

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