Mayayaさんの投稿一覧

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361 - 370件目/全381件
  1. 評価:5.000 5.0

    究極のバカップル、でも、そこがいい!?

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     出来の悪い子ほど可愛いとよく言いますが、このお話も多分そう。まあ、全体の評価も個人のレビューもけっちょんけちょんの酷いものだったので、逆に怖いもの見たさで読み始めた感は否めませんが…。

     ヒロイン伊織がすぐ泣く、語尾を伸ばす感じが気持ち悪い等々、ツッコミどころは満載です。勇介は勇介で、青少年健全育成条例を無視して関係をもっちゃうし、高校生に酒を飲ませちゃうし…で、重箱の隅をつつこうと思ったら、多分キリがない。それでも、伊織が勇介を好きで好きでたまらない気持ちは本物で、泣くのはその気持ちが溢れてしまうからで、そんな純粋な想いをぶつけられる勇介は、どんどん伊織にはまっていってしまったんじゃないかな…。最終話の結婚式でも、伊織愛が溢れてしまっていたもんね。

     勇介が大人な対応ができているのは、それは、相手が伊織だから。伊織じゃなかったら、きっとただのチャラい兄ちゃんで、ちゃらちゃら女のコをナンパしながら、20代後半を過ごしていた気がする。相手が伊織だったからこそ、実は勇介も一緒に成長できたんだと思うな。だって、伊織を守るためにホンモノの大人にならなくっちゃいけなかったでしょ?

     毎回毎回、伊織のどうしようもない?モノローグが流れるなど、伊織目線で物語が進みます。これが、勇介目線だったら、どんな物語に見えたのかな。唯一無二の相手に出逢った幸せな2人の恋と成長の物語、ちょっと長いけれど、見方を変えて楽しんでみてもよいと思います。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    積み上げていった家族のカタチ

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     幼い頃に母親が家を出ていき、父親と二人暮らしの美羽。生まれて間もなくシングルマザーの母親が病死し、母親の親友夫婦に育てられた慶太。ふた昔前なら、なかなかハードといわれてしまう家庭環境で育っている2人だからこそ、これだけ強い絆で結ばれ、愛を育めたのではないでしょうか。そして、その2人を愛情たっぷりに育てた美羽の父親と、慶太の両親の姿に「両親揃って」や「血の繋がり」を超えた新しい家族のカタチを見た気がします。アレックスとイエティのところだって、素敵なステップファミリーだしね。
     喧嘩しながら、迷いながら、疑心暗鬼になりながら、それでも声に出して想いを伝え合って、一つ一つ問題を乗り越えていく2人を、心から応援したくなります。そして、慶太をアメリカの大学に送り出す決心をした美羽の成長に、大きな拍手を送りたくなります。
     最終話での美羽と慶太、美羽の父親、慶太の両親、そして、美羽と慶太の息子との3世代で囲む食卓シーンは、「キミのとなり」を象徴している最高のラストでした。出会うのが遅かったけれど、出会えて本当によかったと思えた作品の一つです。

    • 5
  3. 評価:5.000 5.0

    設定より絵が若い、それでもいい!

    ・主人公紗也が28歳。で、先輩井之川や菅課長は、絶対年上なのに、みんな設定より幼く若く見える。
    ・28歳の営業が、うさぎ跳び歩きはないでしょ。
    ・会社の方針でもない限り、業務中に下の名前では呼ばん。
    ・そもそも、業務中私語多過ぎ!
    と、突っ込んでみましたが、それでもいい!唇の描き方に特徴があるためか、主要な登場人物がみんな清潔感ある色っぽさを醸し出しています。特に、前髪下ろした菅課長、どストライクです。
     課長に変な女が絡んできて、イライラするターンに入っていますが、このトンネルを抜けると、きっと勝利の美酒が待っている?更新を楽しみにしています。

    • 1
  4. 評価:5.000 5.0

    未完の大作〜85話から始まる物語ほ?

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     少女漫画で未完の大作というと、美内すずえ先生の「ガラスの仮面」ですが、この作品もそれに準じるのではないかと勝手に思っています。少年漫画では、コナン、ワンピースといろいろあるのですがねえ…。
     知り合って直ぐに両思いになるという、ややご都合主義的な他の少女漫画とは一線を画し、はじめ花君が好きな人は七世とは別の人だったり、せっかく付き合ったのに七世が花君を信じきれず一度別れたり…と、リアルでほろ苦い高校生の恋愛が描かれている秀作です。そして、やっと、やっとお互いの思いを確かめ合い、覚悟し合って、いよいよこれからっていうところで、お話は中断、長きの休載期間に入っています。
    「ガラスの仮面」の大団円が先か、「嵐」の復活が先か、それとも「花君〜」の再開が先か…。どれが叶っても、嬉しいこと間違いなし!その日を楽しみに、熊岡先生の復活をゆっくり待ちたいと思います。

    • 1
  5. 評価:5.000 5.0

    希望が託されたお伽噺

     セカンド・バースデイもしくはターニングポイント。勇輝にとっては、佐渡に立ち向かったあの日あの時間のあの瞬間。では、自分自身のセカンド・バースデイはいつだったろう…? ふと、そんなことを思いました。
     本音を言うと、1回立ち向かったくらいじゃ、イジメはそうそうなくならない、これが現実です。職場だって、室伏さんのような良い先輩ばかりではない。けれども、勇輝は、勇輝の方法で生き抜いた、そのことに意味があるのではないでしょうか。
     5話完結のお伽噺、それでも、このお話のあちらこちらに真実と希望が散りばめられています。勇輝のような思いをする子を生み出さない、勇輝のように立ち上がろうとする子に手を差し伸べる、それは、大人の責任。綺麗事ですが、そんな大人でありたいと思わせてくれた作品、勿論おすすめです。

    • 6
  6. 評価:5.000 5.0

    ハーレクイン風傲慢社長で始まって…

     ヒーロー(多分)斗真は、ヒロインまどかのことを「お前」呼ばわりするほど傲慢な印象。 そんなもんだから、まどかが「心はあなたに捧げない」って言いたくなるのもうなずける。でも、さしたるメリットもなさそうなのに「子ども」にこだわったり、まだ正式に結婚もしていないのに子づくりを始めようとしたり…この男、絶対に何か隠してる! 勝手にハーレクインというつもりはありませんが、病気の父親を支えながら会社のために便宜結婚しようとする健気なヒロインと、実は素直に気持ちを認められないイケメン傲慢CEOモノの香りがぷんぷん感じられるのは、私だけでしょうか。(ハーレクイン、大好物です!)
     ラブいシーンの描き方はまだまだソフトですが、TLジャンルで多く作品を描いている秋月先生の女性漫画です。これから大いに期待しています。

    • 61
  7. 評価:5.000 5.0

    心から応援したくなる2人

     優しくて、面倒見がよくて、Theおねーちゃん気質の高校2年生美幌と、甘え上手なくせに時々見せる男の表情がたまらない一つ年下宮尾君との高校生ピュアラブ決定版! ひと言で言い表すなら、さわやか・かわいい・いやされる、の三拍子揃った、小学生からシニア世代まで安心して読むことができる守備範囲の広い作品です。ひろちひろ先生にとって初連載だったようで、作者さん同様主役の2人の初々しいこと初々しいこと、見ているだけでニヤニヤが止まりません! 最近は「今ドキのこーこーせー、男女交際ここまでやっちゃうの?」てな話が多い中、こちらはどこまでも安心して読めるし、小学生にも胸を張ってオススメできちゃいます。昭和テイストの心から応援したくなる2人の恋物語、こんな高校生活送ってみたかったと追体験しながら、美幌と智英になりきって楽しんでみませんか?

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    悪し妻の真の姿

     北条政子、日野富子、コンスタンツェ…悪妻、恐妻と伝えられる妻たちは、その時々を精一杯生きていただけなのに、歴史上、悪妻としておいた方が都合がよかった…という話、このお話のヒロイン水松女の境遇を知るにつけ、十分あり得ると思ってしまいます。大海とむ先生の作品では、ヒーローの方に能力があることが多いのですが、今回は久しぶりにヒロインに能力がありそう…(魔女媚のココちゃん以来?)まだ、その力を十分に発揮するまでには至っていませんが、この先、ストーリー展開に大きく関わってきそうで、ワクワクしながら読んでいます。ヒーローの吉次郎サマは、これまた珍しく裏表がなく、ヒミツもなく、とても誠実で、「水松女、逃すな〜っ」って言いたくなるようなお方。大海作品では、貴重な存在です。
     1話分が100ポイントで不誠実というレビューが散見されますが、コミックスに換算するとほぼ正当な評価なのでは? 出版業界と電子書籍業界は互いを潰し合ってはならないと思います。ポイントのせいで、この作品が正当に評価されないのであれば、こんな残念なことはありません。

    • 1
  9. 評価:5.000 5.0

    13の花束のような物語

     みつきかこ先生の同級生モノで、日英ハーフの世界的な学生起業家と、ごく普通の花屋の看板娘が繰り広げる花束のような物語です。「ラブファントム」の慧さんも「あい・ひめ」の仁兄も家庭的に恵まれず、ヒロインたちと出会う前は、かなり女性関係でヤンチャぶりを発揮していたようですが、この龍クンも然り!でも、雪乃と出逢って、雪乃一筋になるところが、他の作品同様たまりません!!
     花言葉をモチーフに編まれた13の物語は、さしずめヒロイン雪乃の心の有り様を表しているようで、特に「サギソウ」は心が震えます。最終話だけが「The Harvest」花の名前が付けられていません。2人が迎えた「収穫」のとき。何を得たのかは、ぜひ作品を読んで確かめてみてください。

    • 0
  10. 評価:5.000 5.0

    ダブルエッジの意味するもの

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     タイトル「ダブルエッジ」の意味。それは、地球上の男全てが滅びてしまえばいいと思う反面、普通の女子高生のように恋がしたいと願う謡の心そのものを表しているのではないでしょうか。手を伸ばしたくても伸ばしきれない、そんな苦しみを抱えた一人の少女の再生物語です。
     どんな形でも暴力は許されない…このお話を読むと、本当にそう思います。14歳で男に襲われた経験から、男性恐怖症になってしまった謡は、傷付いた心と記憶を抱えて、この先も生きていかなければならないのでしょう。噂だけが独り歩きして、一家で引っ越しせざるを得なかった謡一家の当時の苦しみは、SNSの情報に振り回されがちな私たちにとって、決して他人事ではないような気がします。
     謡にとって幸いだったのは、それでも、家族が味方になってくれたこと、血の繋がらない弟修平が(当時の謡は知りません)ずっとそばにいて、守り続けてくれたこと、そして、彼女自身、芯の強い心の持ち主だったことです。そんな謡だからこそ、とのさんを見つけ、とのさんに向かって一歩を踏み出すことができたのでしょう。
     初期には、とのさんの元カノなども登場して、多少波風が立ったものの、基本的には3歩進んで2歩下がる謡を、とのさんが我慢強く、あたたか〜く、大きな愛で包みながら、4年間+2年間待ち続けるお話です。現実の男でそんなに待てる男いるかぁ〜?と思わないわけではありませんが、ま、夢を見させてくださいな。
     3歩進んで2歩下がる2人の関係は、読者をヤキモキさせるかもしれませんが、それだけ謡の心の傷が深いということ。一進一退を繰り返しながら、それでも好きになった人に向かって歩み続ける謡の姿は、応援したくなるし、きっと共感できると思います。とのさんが作ったギターが、謡を守っていたこと、このギターが10年前から2人を結び付けていたことのエピソードに至っては、もう奇跡としか言いようがない!少女漫画よ、ありがとう。
     個人的には、修平絡みのエピソードが推しです。修平の謡への思いが切なくて切なくて、謡が2人いればよかったのに…と思ってしまうほどでした。せめてすみれさんが、セカンドベストではないことを願っています。
     ところで、素直な疑問を1つ。年齢不詳のとのさんですが、結婚後、謡はとのさんを何と呼ぶのでしょうね???

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