Mayayaさんの投稿一覧

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341 - 350件目/全352件
  1. 評価:5.000 5.0

    ダブルエッジの意味するもの

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     タイトル「ダブルエッジ」の意味。それは、地球上の男全てが滅びてしまえばいいと思う反面、普通の女子高生のように恋がしたいと願う謡の心そのものを表しているのではないでしょうか。手を伸ばしたくても伸ばしきれない、そんな苦しみを抱えた一人の少女の再生物語です。
     どんな形でも暴力は許されない…このお話を読むと、本当にそう思います。14歳で男に襲われた経験から、男性恐怖症になってしまった謡は、傷付いた心と記憶を抱えて、この先も生きていかなければならないのでしょう。噂だけが独り歩きして、一家で引っ越しせざるを得なかった謡一家の当時の苦しみは、SNSの情報に振り回されがちな私たちにとって、決して他人事ではないような気がします。
     謡にとって幸いだったのは、それでも、家族が味方になってくれたこと、血の繋がらない弟修平が(当時の謡は知りません)ずっとそばにいて、守り続けてくれたこと、そして、彼女自身、芯の強い心の持ち主だったことです。そんな謡だからこそ、とのさんを見つけ、とのさんに向かって一歩を踏み出すことができたのでしょう。
     初期には、とのさんの元カノなども登場して、多少波風が立ったものの、基本的には3歩進んで2歩下がる謡を、とのさんが我慢強く、あたたか〜く、大きな愛で包みながら、4年間+2年間待ち続けるお話です。現実の男でそんなに待てる男いるかぁ〜?と思わないわけではありませんが、ま、夢を見させてくださいな。
     3歩進んで2歩下がる2人の関係は、読者をヤキモキさせるかもしれませんが、それだけ謡の心の傷が深いということ。一進一退を繰り返しながら、それでも好きになった人に向かって歩み続ける謡の姿は、応援したくなるし、きっと共感できると思います。とのさんが作ったギターが、謡を守っていたこと、このギターが10年前から2人を結び付けていたことのエピソードに至っては、もう奇跡としか言いようがない!少女漫画よ、ありがとう。
     個人的には、修平絡みのエピソードが推しです。修平の謡への思いが切なくて切なくて、謡が2人いればよかったのに…と思ってしまうほどでした。せめてすみれさんが、セカンドベストではないことを願っています。
     ところで、素直な疑問を1つ。年齢不詳のとのさんですが、結婚後、謡はとのさんを何と呼ぶのでしょうね???

    • 1
  2. 評価:5.000 5.0

    カラーもよいけれど…

     モノクロで読み始めて、カラーで完結し、また、モノクロに戻ってきました。結論=カラーも悪くないけれど、やっぱり白と黒の線は特別!です。白黒という制約があるからこそ、表せる繊細さもあるのです。青島くんがいじわるなのは最初のほうだけで、(それも、ただ掴みどころがないというだけ)どこが意地悪なのか?と思うほど、タイトルとは真逆の甘甘な物語、白黒でも健在です!

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    彩雲国版男女雇用機会均等法お仕事物語

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     ロマンティック?ミステリー?ファンタジー?サスペンス?ファミリー?コメディー?オカルト?シリアス?アクション? そのどれにも属さない、けれども、全ての要素を内包した、社会進出を目指す女性のための男女雇用機会均等法お受験物語です。(エロティックだけはナシですが…。)
     ネタバレすると、原作は読者にとってかなり厳しい結末です。それだけに、このコミックス版の何と明るく、何と希望に満ちていることか…。「余はそなた以外、誰も妃に迎えない」と、秀麗に繰り返す劉輝。秀麗を護るため、共に茶州に旅立つ静蘭。どっちを向いてもいい男だらけで、秀麗と結ばれるのはどっち?誰?と、妄想して楽しめるのは、ココだけの話です。
     架空の世界なのですが、なかなか女性に門戸が開かないのは、どこぞの国と同じ。差別に屈することなく、夢に向かって邁進する秀麗を、きっと応援したくなるはずです。

    • 1
  4. 評価:5.000 5.0

    恋愛拗らせ女子の成長物語

    「ない嫁」シリーズでは、主役たちの顔の造作が好みではなく、ほとんど心を動かされなかったのですが、何故かこちらはどストライク! 1位お金、2位仕事、3位なしが座右の銘の自虐ネタデパート、拗らせ女子の宇田川咲子サンのオモかわいさにどハマりしました。誰もが彼氏にしたい出来過ぎ男・紺野クンの影響で、どんどん可愛ゆくなっていく様子がたまりません! 隠れ拗らせ女子に勇気を与えてくれるこのお話、昭和テイストのひとりボケツッコミが大好きな方には、特にお勧めです。

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    もしかして令和版「あしながおじさん」?

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     試し読みで「ん?この画の感じ、どこかで見たことが…。」で、作者さんを確かめたら、「国民的アイドルが〜」のただ先生でした。「国民的アイドルが〜」も読み進めるうちに面白くなっていったので、これからへの期待を上乗せして、星5です。
     ヒロインの実来が施設で育っていること、わけもなく(ないわけでもないが)いじめにあっていること、菅野先生には別の顔があること、実来と菅野先生が、実は昔出会っているかも?なこと…等々、そこかしこに、あの名作っぽさが…。レビュータイトルのとおり、内容は多分に「あしながおじさん」もしくは「キャンディ♡キャンディ」臭がしています。
    「令和版あしながおじさん」なら、きっと結末もハッピーなはず。期待を込めて、読み進めていきたいと思います。

    • 9
  6. 評価:5.000 5.0

    全ては高校の図書館で…

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     恋におちる瞬間…それは、急に現れる。上条忍の場合は、高校の図書館。くだらない器用さを持て余していた忍が、和華にかけられた一言で、初めて自分を肯定できた瞬間。そして、忍は「痴人」となり、思い続けて10年、和華を手に入れるために、ドイツから帰国します。
     各話のタイトルが、名作をモチーフにしているだけではなく(特に後半)、万葉集、源氏物語、古都、蜘蛛の糸、星の王子さま、金魚撩乱などなど多種多様な文学作品が、さりげなく(もなく)登場し、高校時代の国語の勉強を必死に思い出しつつ読みました。ひいろ先生って、文学少女だったん?
     イチオシは、おそらく「若きウェルテルの悩み」をオマージュした「若き青年の悩み」の章。
    忍のモノローグ「この先 何処へ行っても 何をしても 彼女の元に帰り 愛しぬく」が胸に迫ります。
     高校に図書館で恋におち、高校の図書館でプロポーズし、高校の図書館で結婚式を挙げる…出来過ぎな展開ですが、女の子なら一度は夢見たシチュエーションなので、許そう! 1000点満点です。
     67話完結となっていますが、実はその後も番外編が描かれていて、そちらも絶対見逃せません。追加配信ってあるのかな? 忍と和華と、そして双子たちの物語、これからも時々はお目にかかりたいと願っています。

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    なるほど確かに可愛い可愛い

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     口元のあんこを拭われて赤面する似鳥教授、小野小町の歌を誦じてみせた美波の姿に大感激する似鳥教授、下心パワーで頑張ると告げられて右往左往する似鳥教授、付き合うことになった美波を名前呼びできずに撃沈する似鳥教授、一緒に過ごせることが大事と言われてラブラブスイッチが入る似鳥教授…45歳とは思えないくらいピュアなヒーローです。いったい20年前の彼の恋愛に何があったのでしょう。これからは、彼の過去にも焦点が当たっていくのかな?
     どんな似鳥教授でも肯定的に捉える美波ちゃんに、愛する人をロックオンした女性の強さを感じます。やや画の線が雑な印象なので、星4かなとも思ったのですが、似鳥教授の可愛さと本当の男らしさ、もとい人間として尊敬できるところで好感度アップ、巻き返して星5です。女性漫画ジャンルですが、今のところ全く爽やかで、見ようによってはじれったい内容かも…。

    • 94
  8. 評価:5.000 5.0

    2021年10月10日

    ネタバレ レビューを表示する

     いったいどんな徳を積んだから、この漫画を全話無料で読めるなんて幸せにあずかれたのでしょう…。サクラでもなんでもありません、めちゃコミさん、本当にありがとう。
     読み始めは、青島くんがつかみどころがなく、顔がいいだけで何か好きになれませんでした。でも、回を追うごとに内面が見えてきて、逆に顔が気にならなくなっていったから不思議です。青島くんも、雪乃さんのことを知るにつけ、年齢のことが気にならなくなったんじゃないかな。
     2人にとって、2021年10月10日はゴールではなく、はじまりの日。案外すぐ近くに、青島くんと雪乃さんが、にこにこ笑いながらいてくれるような気がします。

    • 2
  9. 評価:5.000 5.0

    お菓子の好きな魔法使い、もとい巫女様です

    「天に恋う」が大好きだったので、望月先生の名前に惹かれて、早速購入しました。これがまた面白い、読みやすい、絶対お勧めです。

    ○お勧めポイントその1…今のところ3〜5話構成なので、あまり課金しなくても、ある程度満足感が得られます。何なら、興味のあるタイトルのみに絞って、ロシアンルーレット式に読んでみるのもアリかも?!
    ○お勧めポイントその2…3〜5話構成でありながら、全体を通して少しずつ謎が解き明かされ、また、新しい伏線がはられ、興味が尽きません。
    ○お勧めポイントその3…ポイントの割には、1話分の長さは許容範囲です。
    ○お勧めポイントその4…ヒロイン丹己の性格がさっぱりしていてオトコマエ!勿論、ヒーロー(多分)王蘭も、姿、性格ともイケメンです。

    まだ始まったばかりのこの物語、丹己と王蘭の関係は、この後、変わっていくのか、丹己に憑いている狐の真の姿、役割は? 皇帝位を巡ってどんな陰謀が繰り広げられていくのか…などなど、次の配信が待ち遠しくてたまりません。丹己が報酬として受け取るお菓子も興味深いですよ。望月先生が好きなら、ぜひ読んでみてください。

    • 1
  10. 評価:5.000 5.0

    ラブファントムファンなら、ぜひ

     みつき先生の作品は、二人出逢った瞬間の色、匂い、音、光、空気、時間が五感に伝わってきて、どれもとても印象的です。このお話も、枝垂桜が本当にいい味を出しています。
     年の差、仕事のできるホテルマン、必ずしも家庭的に恵まれてきたわけではなかったこと、長髪の親友(悪友ともいう)、ものの分かったおねーさま、年下の男のコ等々、「ラブファントム」ファンなら、誰しもこの「あい・ひめ」との共通点に気付かされます。けれども、どのお話でもみつき先生が、ヒーロー、ヒロインを通して伝えようとしているのは、ひたむきに相手を思い続ける真っ直ぐな愛の姿。
    「ラブファントム」のオマージュとしてあるのではないかと思われるこの「あい・ひめ」 みつき先生のファンなら、ぜひ最後まで読んでほしい作品です。

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