Mayayaさんの投稿一覧

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321 - 330件目/全393件
  1. 評価:5.000 5.0

    かのこプレゼンツ変則的4コマ漫画

    「笑うかのこ様」「恋だの愛だの」を読んでいない方は、何が何だか意味が分からないと思います。
    「笑うかのこ様」「恋だの愛だの」を読んでいる方は、ちょっと物足りないかもしれません。だって、全て3〜6コマ漫画構成ですから…。でも、実はこれが高等技術!1ページ3〜6コマに、これだけギャグだのオチだのをブッ込められるのですから、さすがの辻田先生です。
     個人的には、第6話の7293Tシャツネタ、第10話の矢吹&水上はじまりの物語、第13話の夢見年下彼氏編、そして最終話「恋も愛もありえるっつーの」がおススメ。辻田ワールドを、心ゆくまでお楽しみくださいませませ。あ、星5の評価感を得られるのは、あくまで「笑うかのこ様」と「恋だの愛だの」を熟読した上でのことですから、くれぐれもお間違いなきよう。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    妊娠・出産の理想と現実

     こちらの作品には、先にTVドラマで出会いました。剛さまのサクラ先生、源さまの四宮先生、羊さまの小松さんがあまりにも素晴らしく、正直、原作の第一印象は「こんな感じか〜」 でも、読み進めるにつれて、サクラの言葉一つ一つの重みや、放送されていないエピソードに込められたメッセージを伝えるには、やはり原作が一番だなあと考え直しました。文字の力、侮り難し…。
     サクラのモノローグに「妊娠・出産は病気ではない しかし 女性は母親になるために 死亡を含むリスクを背負うのだ」とありますが、このお話が、男性の読者が多い青年漫画ジャンルでよかったと思います。ともに命を育むパートナーとして、男性にも妊娠・出産を、より自分事として捉えるための道標となってくれる…そんな作品として、より多くの皆様に読んでいただきたい秀作です。勿論、星は5で。

    • 1
  3. 評価:5.000 5.0

    カタカナ猫語がいいんだよなぁ

     あ〜、また一つ猫好きの心を震わせる作品が…。こちらは、特定の主人公がいるわけではなく、「江戸」に住む人々と猫猫の日々の姿が、優しく優しく描かれています。個人的には、猫の台詞?が、所々カタカナで手書きされているところがお気に入り。猫を見て、「今、こんなこと考えているんだろうなぁ」とか、「今、こう言ったでしょ」とか妄想したことのある猫好きになら、きっと分かってもらえるはず。
     表立って猫又等、特別な力をもつ猫が出てくるわけではありません。けれども、出てくる猫出てくる猫、み〜んな猫又なんじゃないかって思うくらい、動きが人間くさい!きっと我が猫は、猫又の如く何でもお見通しなのでは…という、猫派の願望が詰まっているからでしょうね。
     画の線がしっかりしているので、浮世絵?ステンシル版画?、場面の一瞬を切り取ったような印象を与えてくれる画風です。現代版江戸中江戸外猫人戯画、やっぱり星5ですねぇ、猫派ですから…。

    • 1
  4. 評価:5.000 5.0

    逆に無理だった…

     あまりにも壮大で、あまりにも複雑で、あまりにも諸行無常…。これはもう、少女漫画の域を超えています。だからこそ、一旦読み始めたら課金が止まらなくなるし、登場人物たちに課せられた宿命の厳しさから、目を背けたくなります。そのまま課金し続けると、相当ポイントを使ってしまうので、読み通す覚悟が決まったら、古本屋に行って全巻購入した方が、ゆっくりじっくり読むことができるし、絶対充実感を味わえると思います、が、実はとばし読み大将なんです、私。だって、注視するには辛すぎるシーンも少なくないのですよ、この作品。だから…ね?
     ところで、この雰囲気、「北斗の拳」と比べて読んでいるのは、私だけ?

    • 6
  5. 評価:5.000 5.0

    俺様上司よ下僕よ

     吉原由起作品の最大の魅力は、見た目正統派イケメンが、至って真面目にエロを発動し、至って真面目にギャグを炸裂させる…そのギャップの大きさだと思います。本作の堂本雅之もその期待を裏切らず、蝶子お嬢さまラブで、とことんはっちゃけています。蝶子を守るために、自衛隊に入り、戦闘技術を身に付けた…のくだりは、ホント(笑) 「蝶の踊り、花の舞い」「Sleeping Beauty 」では、その成果が十二分に発揮されていて、笑っぱなしのエピソードです。それから、「惑う蝶」の雅之も秀逸。表情筋を崩さずに笑うなんてキモかっこいいこと、雅之にしかできない。王道からは外れますが、マニア受け間違いなしの3編です。
     ちょっとがっかりなのは、蝶子を守るために自衛隊に入り、処女であることにあれほどこだわるほど蝶子のことを想っていたのに、過去にはちゃっかりと恋人がいたこと。まあ、雅之にとって蝶子はあくまで「お嬢さま」で、恋愛対象ではなかったのだろうから、健全な青年男子としては不思議じゃないんだろうな。でも、それも再会するまでで、再会してからは蝶子ラブ、蝶子一筋、その溺愛っぷりが清々しいです。
     蝶子と雅之の丁々発止と焦れloveが、とにかく楽しい「蝶よ花よ」 正統派イケメンの可逆性SMっぷりがお好みの皆様に、特にお薦めです。

    • 0
  6. 評価:5.000 5.0

    二人の花、生き直しの物語

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     SF?ミステリー?オカルト?ファンタジー? この作品は、一体どのジャンルに属するのだろうと思いながら読んでいました。自分の中での正解は、「ヒューマンドラマ」です。
     28歳来生花と15歳山田花が、なぜ、どうやって入れ替わったのかなんて理屈、この際どうだっていい。大切なのは、二人の花が「自分」を奪われたことによって、初めて「自分」を客観視し、そこから生き直そうと闘い始めたこと。ただし来生花は、山田花の居場所を守るために、そして山田花は、来生花の命を守るために。人は、大切にしたい相手を見つけたときに、初めて本当の意味で、自分を大切にするということを理解するのかもしれません。
     失敗しても生きたい 間違っても生きたい 消えたくない 「たすけて 消えたい」が「たすけて 生きたい」に変わったとき、奇跡が起こります。きっとそれは、私たちに向けた小田原先生からのメッセージ。
     陽希と晴親、二人の「ハル」も良い味を出してます。来生花ー晴親、山田花ー陽希という年の差襷掛けペアに収まったのも、よきかなよきかな…。「花はどっちだ?」なんて、どうしてこんなことになったって?きっと人に「いつか絶対 精一杯生きたんだと 笑って」もらうための、神サマからのプレゼントだった…自分は勝手に、そう思っています。

    • 3
  7. 評価:5.000 5.0

    夢・自分で考える大切さ

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    「おまえはよっちゃんに なんかされたの?」
    このひと言、稜が何の気なしに返したこのひと言が、「自分で考える」ということをちかに気付かせ、ちかのその後の生き方全てに繋がったというのは、後になって分かること。ちかにとって稜は、漫画の師であると同時に、人生の道標でもあったんだなあということが、全編を通して伝わってきます。
     ただ、ちかの存在に稜が救われていたのもまた事実。魂が似ているっていうのかな?稜は早く大人にならざるを得なかったし、ちかは年齢よりも幼いしで、この二人、当初は実年齢の8歳以上に年の差を感じたけれど、父ー娘?、師匠ー弟子という関係を経て、お互いを意識し始めるまでに、そう時間はかかりませんでした。特に、保護者としての稜ちんの葛藤は、なかなか焦れキュンですぜぃ。
     ラストは、すっかりは読者の思惑どおりでなかったかもしれないけれど、「今日も明日も」というタイトルにぴったりの終わり方。今日も明日も、ずっと続く毎日を、自分たちの夢に向かって、支え合って生きていくんだろうなと、心から思えました。(ま、二人とも締め切り地獄で、修羅場の毎日なのでしょうが…)

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  8. 評価:5.000 5.0

    500年を駆ける命と縁と絆の物語

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     コミックスで25巻、めちゃコミ話数で447話の超大作!ちまちま読むのも悪くはないけれど、やはりここは一気読みがオススメです。なぜなら、500年の時の流れの中で、ジュリエッタ先生が巧みに仕掛けたトリック?フラグ?キュン?をダイレクトに味わうには、一気読みに勝るものはないから。(まあ、10000pt追加必至ですが…)
     普通の女子高生桃園奈々生が、何故ミカゲ社の土地神になったのか…一見、単なる偶然で始まったようにも見えるこの物語、実は複雑に絡み合った縁の糸を、一本一本解きほぐして、見事に結び直す必然の物語でした。主人公は、誰が見ても奈々生と元妖狐の巴衛。ぶつかり合い、すれ違い、心を通わせる二人の姿に、何度も胸(と目頭)が熱くなります。でも、この壮大な物語の真の功労者は、実は、ミカゲ社の前土地神ミカゲさんでしょう。時々ポンコツだけれど、陰になり日向になって、奈々生と巴衛に手を差し伸べるミカゲさんの「縁結び」がなければ、全ては始まらなかったのですから。
     人の縁、命の縁の素晴らしさを改めて教えてくれるこの作品、ぜひポイントを追加して(あるいは、古本屋で探して)読破することを、強くお勧めします。もちろん、星は5MAXで!

    • 5
  9. 評価:5.000 5.0

    不器用な少年たちの成長物語

     5秒に一度は、声を出して笑わずにはいられない、だから初めは、いじめられっ子田村くんによる淡々としたモノローグがキモのギャグ漫画かと思っていました。そのうちこれは、木崎くんが田村くんを学級に馴染ませようとアレヤコレヤを画策する、ハートフルコメディではと思い始めました。でも、後半にいくに従って、「いじめっ子といじめられっ子」という形をとらなければ、近づき合うことができなかった、とっても不器用な少年たちの成長物語だったということが、どんどん見えてきたのです。まさに、作者さんにしてやられたぁ〜!という感じ…特に、86話は必読です!
    「いじめっ子といじめられっ子」になるほど周囲から孤立していた二人なのに、なぜ「闇堕ち」しなかったのか…それは二人に、心から愛して心配してくれる「家族」がいたからだと思いたいのは、私だけでしょうか。さんざん笑わせつつも、「無関心」という形の「静かないじめ」があること、本当の友達には「立場」「年齢」「学校」などの垣根は関係ないことなど、いくつもの大切なことに気付かせてくれる二人の物語、課金してでも読む価値ありの良作です。

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  10. 評価:5.000 5.0

    猫好きの猫好きによる猫好きのための漫画

     写真なら岩合光昭先生、そして、漫画なら、永尾まる先生。猫を語らせたら、この二人に敵う者はいない?!それくらい、繊細かつ生き生きと猫が描かれています。それに加えて、市井に生きる江戸の人々の、なんと愛おしいこと。時代劇では「鬼平犯科帳」の時代考証が、断トツでしっかりしていると思うのですが、そちらに負けるとも劣らない緻密さだと思います。
     猫に癒されてもよし、花のお江戸に思いを馳せてもよし、猫好きの猫好きによる猫好きのためのお話、星5で超絶おススメです!(猫が苦手な方にもおすすめ。猫が好きになるかも…? ptも、リーズナブルですよー。)

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