Mayayaさんの投稿一覧

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21 - 30件目/全408件
  1. 評価:5.000 5.0

    女性の自立とお仕事と、時々、恋

     初めは、生活の糧を得るためと、前世で果たし得なかったデザイナーという仕事への欲求のために働いていた、ヒロインユーリ。男装も、この社会では、それしか自分を認めさせる方法がなかったから、やっていただけで、そこには大義もポリシーもなかったはず。だから、見ようによっては、ただ口の上手いこまっしゃくれた男装女子の、薄っぺらいサクセスストーリーかと思っていました。そんなユーリが、多くの人々と出会い、影響を与え合うことによって、女性の地位向上や仕事をすることの意味に気付き、自己実現を果たしていく様子が、非常に痛快です。
     物語には、多くの女性が登場しますが、特に印象が強いのは、女王セシアと領主アルシノエ。二人とも、高い身分にあるものの、女性故に結婚と出産を期待され、理想と現実の狭間で、息苦しさを感じている様子。彼女らが、ユーリとの交流を通して、どのように自分と向き合っていくのか…そのあたりも注目ポイントです。
     時々、恋…レスタやエナンは、最高に魅力的だし、彼らの想いが変化していく様子も胸キュンですが、それがメインディッシュとは言い難い。あくまで主題は、ユーリの成長と女性の意識改革でしょう。日本でも、先人たちが苦労したであろう女性が自由に息をできる社会づくり…実はまだ、実現途中なのかもしれません。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    ロマンスの神様のお気に召すまま(笑)

     ロマンス強制力社会(笑)…こんなもんがあったら、晩婚化とか、生涯未婚率とか、少子化なんて言葉、そもそも誕生しなかったかも。そんな世界で、理性?を保っていられるのだから、ルイズの非恋愛脳も筋金入りです。ま、前世の女兵士としての記憶があるのだから、それも当然か。
    「…俺の願いはー」…一方、おそらく、甦りの?転生の?あるいは、ルイズとの幸せな未来を?願ったであろう(読者としては、そこは外したくない)エーリッヒのほうは、転生前の記憶はなさそう。別人?それはない、では、敢えて隠してる?それは、分からない。でも、運命の赤い、もとい光の糸の導きで、このロマンス強制社会でも、二人の人生は密接に絡み合っているよう(笑)。光の糸さん、ええ仕事してますわ〜♡
     さて、利害の一致から、とりあえず「清い結婚」をすることになった二人。でも、ルイズ、どうもエーリッヒの手のひらで、転がされているようなんだけどなぁ…。それに、本人は認めていないけど、エーリッヒのことを日記に書いたり、服を盗んだり(?)、それ、相手のことを好きじゃなかったら、やんないから、前世のルイズさま。さあ、ロマンスの神様、今世こそ二人の隠された想いを、成就させてくださりませませ♡

    • 4
  3. 評価:5.000 5.0

    思春期全開!?奥手な二人(笑)

     少年漫画ジャンルなので、いつものパターンの、チート冒険者クエストもの?と思って読み始めたら、ところがどっこい、純情青年のマドンナ攻略モノでした(笑)。ほっこりすること、間違いなしです。
     冒険シーンが、ないわけではない。でも、既にヒーロージェイドは、最高位の十つ花ランクに達しているため、大抵あっさりとクエストを達成し、無駄にバイオレンスに走ることはありません。
     また、ホワイトドラゴンのドラミ(何という命名だ!)を預かっている関係で、子育て漫画の側面もあるかも…ジェイド、独身なのに、なかなかいいお父さん、してるよね?
     でも、何といっても一番の見どころは、ジェイドとガーネットさんの超絶スローモーな純愛のゆくえ。現代日本なら、中学生レベル?の気持ちの近づき方が、この上なくもだキュンで、ニマニマしてしまいます。この二人、一体何歳設定だ?と疑いたくなるほどの奥手っぷり。でも、こういうピュアな恋愛、悪くない。
     最近は、少女・少年ジャンルと銘打ってはいても、なかなかアダルトな表現をぶっ込んでくる作品が少なくない中、こちらは安心してお勧めすることができます。ガーネットさんを想うジェイドの心の声、思春期全開で、大いに楽しめますよ〜。

    • 1
  4. 評価:5.000 5.0

    原作改変は既に始まっていた!?

     いきなり衝撃的な展開!バッドエンドを回避するために、伯爵のカーエルと契約結婚したつもりだったのに、実は黒幕大公その人だったと…まるで、ヒッチコックばりのホラーサスペンス!おまけに、エンリカの命を奪うはずの黒幕大公サマ、彼女を絶賛溺愛中!?ヒロインが「エンリカ」に憑依して、約1か月。その間、彼女が行った努力といえば、「悪女」サラを懐柔することくらい。にも関わらず、これだけ原作が変わり始めているのだから、あれ?エンリカ以前に、原作を変えようとしている子がいるかも???と考えるのは、荒唐無稽過ぎるでしょうか…
     それにしても、黒幕大公カーエル様が、悪魔的に美しい…。そして、彼の周辺男子たちも、負けず劣らず美しい…。ちょっとしたイケメンパラダイスです。
    「あなたに私が必要であるように 私にもあなたが必要なのです」カーエルは、なぜ詐欺師のような真似をしてまでも、エンリカと結婚する必要があったのか、そして、失われたエンリカの魔力は取り戻せるのか、今後の展開が、とても気になるところ。金曜午前零時の楽しみがまた一つ増えました、が、同時に、夜更かしと金欠病も、二人三脚でやってきそうです…

    • 1
  5. 評価:5.000 5.0

    亀の甲より年の功!?

    「亀の甲より年の功」という諺があるけれど、そして、鼈甲は貴重だけれど、やっぱり39歳(42歳?)滅私奉公日本人サラリーマンの仁徳は、侮れない。見た目少年、中身アラフォーのおっさん竹林竜馬のやり直し転移物語です。
     若い肉体、そこそこの?容姿、かなりの魔法スキルに恵まれた上に、精神的に成熟しているんだから、ヒーローとしての条件は、十分に満たしている。おまけに、「セイルフォール」の神から祝福されている?何?それ、最強じゃん!
     転生ものって、転生・転移させただけで、前世の人物の生き様には触れないことが、結構多い。でもこの作品は、「竹林竜馬」の人生を丁寧に拾い上げ、セイルフォールのリョウマと比較することで、「自分のために生きる」ことの意味を考えさせてくれます。
    「捨てる神あれば拾う神あり」地球の神には、見捨てられていたかもしれない竜馬が、セイルフォールの神に拾われて無双する…何と気持ちのよい物語でしょう!徐々に「素」を出し始めたリョウマが、ありのままの彼で幸せを得られるよう、見守っていきたい作品です。

    • 1
  6. 評価:5.000 5.0

    この結婚、今度は必ず成功するよね?

    「責任を取れない者同士が子を持てば 苦労するのは子どもだ」
    言い得て妙、リオナの師の言葉です。結果、一周目のリオナは、伯爵家の後継であったにも関わらず、最後まで自己有用感を満たせず、命を落とすこととなりました。では、なぜ彼女は、レロイとの結婚前に回帰できたのか…それは、誰の願いで、どんな代償を払うことになるのか…物語は、まだ始まったばかりです。
     よく「絵が綺麗」というフレーズを目にしますが、本作は、間違いなく「絵が綺麗」。カラー処理の仕方は勿論、登場人物一人一人が個性的で、思わず見入ってしまいます、モブでさえも…。◯塚かS◯Dかばりにアイラインが濃く入って、目力が強くなり、格調高い雰囲気を生み出しているので、この物語の世界観にぴったり。その分、時々見られるイオナの微笑みや、レロイの照れたような表情がギャップ萌えで、二周目の彼らの「結婚」、期待大です。
    「この結婚で不幸になることがないように 一緒に努力しよう」リロイがイオナに告げた言葉…まだ、二人の間に「愛」は生まれていないのかもしれないけれど、その兆しがしっかりと感じられる象徴的なシーンです。この結婚、今度は必ず成功するよね?金曜午前零時のワクワクが、また一つ増えました。

    • 9
  7. 評価:5.000 5.0

    幸せに生きるために〜道子の選択

     美しく、逞しく、強かなヒロイン道子。どこか浮世離れした、気のいい風情の兄栄人。シニカルな目で世の中を見つつも、純粋さが見え隠れする弟譲。この三人が作り出す三角関係は、二等辺三角形?不等辺三角形?…正三角形でないことは、確かです。ヒロイン道子の視点で物語は描かれていますが、実はどこか高い場所から、栄人がこの顛末を俯瞰しているような…そんな印象さえもってしまいます。
     紅をさす指って、薬指じゃなかったっけと思いつつ、小指は約束を確かめる指。誰との、何の約束を示唆しているのでしょうか。道子が、自活のために始めようとしている、化粧品雑貨店の商売の行方と相まって、とても気になるところです。そして、もう一つ気になるのは、譲の存在理由…栄人のためだけ?単なる華族の後継ぎとその弟という以上の、もっと複雑な事情が、この二人にはありそうです。
     冒頭の垢抜けた洋装の道子は、何年後の設定なのでしょう。そして、その手を取るのは、栄人なのか譲なのか…現代では考えられない、時代と身分と価値観に翻弄される三人、彼ら全員に幸あれと願いつつ、今後の展開を見守ろうと思います。

    • 87
  8. 評価:5.000 5.0

    レオン様は狩りがお上手?

    「前世私に興味がなかった夫〜」の月白セブン先生の原作なので、一にも二にもなく購入しました。「恋愛至上主義からの解放」を目指して、契約婚を死守しようとする?主人公二人という視点が面白くて、早くも心を鷲掴みにされています。普通、逆じゃろっ!(笑)
     恋愛至上主義の風潮にあって、互いの利益のために「離婚しない」を約束に、契約結婚をした「レオン」とクリスティーヌ。「レオン」がミドルネームで、その正体は、鬼宰相パトリックだったという話は、よくある設定。クリスティーヌ、貴女だって「シャルロット」という名で、文官試験に合格してるんだからね?なんだかんだ言って、この二人、似たもの夫婦です。そして、この二つの名を使い分けたことによって生じたズレ?ドタバタ?ギャップ?が、ワクワクさせてくれるのです。クリスティーヌが、恋愛においてかなりの鈍チンであることも、重要かも…
     クリスティーヌの「一泡吹かせる作戦」に乗った感じのレオン様、本当にそれだけだったのでしょうか。3年かけて、彼女を宰相室専任補佐官まで手繰り寄せたパトリック宰相、なんか超一流の狩人のニオイがします。この二人、この先も目が離せそうにありません。

    • 11
  9. 評価:5.000 5.0

    まさに十竜十色!

     様々な「竜騎士」の物語を読んできたけれど、中でもこれは、異色作。主人公シリルの「ドラゴン・ファースト」スタンスは、まあ普通だとして、「騎士」というよりは、象使いや馬子のように「使役」する感じ?ざっくりいうと、竜を使った何でも屋さんです。でも、そこにホワイトな労使関係を混ぜ込んでくるから、新視点で面白い。
     面白いといえば、竜のタイプがバラエティに富んでいることも、お薦めポイントの一つ。属、科、目に加えて、能力や性質についても、竜辞典が実際にあるのでは?と思わせるほど、きちんと設定されています。そこに個体差も加わるのだから、本当に個性豊かな竜の玉手箱。なぜかしら、女の子っぽい名前が多い点が、不思議ですが…(笑)
     個性豊かで、尊重し合って、適材適所を考慮することで、ベストパフォーマンスを発揮させ続ける…まさしく理想的な「優良ホワイト企業」ギルド。物語の中でなら、こんな働き方改革、実現したっていいよね?次は、どんなタイプの竜が登場するのかなと期待しつつ、星5です。

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  10. 評価:5.000 5.0

    待望のフルカラー化!

     既存作品のフルカラー化には、賛否両論ありますが、本作は、ぜひフルカラー化してほしかったものの一つ。それは、ヒロインナナリーの髪色の変化が、とても重要な意味をもっていると感じたからです。
     もちろん、モノクロでも、台詞や描写をもとに、想像力を膨らませるという楽しみはあります。でも、フルカラーで髪色の違いがはっきりしていると、人物の特定や時系列が、とても整理しやすいのです。モノクロより、ちょいお高めなのは、想定の範囲内…(涙)
     そして、ピンク頭隆盛の昨今にあって、ナナリーの水色の髪色…栗毛色から変化したわけですが、後々の展開を考えると、実は結構大事な場面。フルカラーだからこそ、印象付けられるものもあるかと思います。
     それにしても、余裕綽々に見えるアルウェスの、憎ったらしいこと!でも、彼、湖に浮かぶ白鳥の如く、水面下では、結構足をバタバタさせているところが、愛おしい…もちろん、ナナリーのために、です。
     多分、回が進むほどフルカラーであることが、意味をもってくる作品。もとから面白い本作、フルカラー化でその面白さが、一層伝わりそうな気がします。

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