Mayayaさんの投稿一覧

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21 - 30件目/全393件
  1. 評価:5.000 5.0

    年上の女房は金の草鞋を履いてでも…

    「年上の女房は金の草鞋を履いてでも探せ」うん、レイモンドの場合は、自分で探しに行ったのではなく、足元を掬おうとした叔父から、押し付けられただけなんだけどね。
    「山内一豊の妻」いやいや、雪麗の持参金・品?10両なんてもんぢゃありません!
    「棚からぼた餅」醜女の野蛮人…のはずだった元第三皇女サマ、実は自国で暇を持て余していた、美貌の超絶才女だったぁ!というスーパーヒロイン落ち、この展開、面白くないわけがありません。
     雪紫蘭(シュエ・ズーラン)、雪麗(シュエ・リー)、シュリー、セリカ王妃…彼女が名前に拘らないわけは、皇女という生まれ故に、その名前を呼べる人物たちも限られていたから?とにかく、発想が自由で、柔軟で、才能に溢れて、策士で、無敵!サヴァン症候群でもあるまいし、一度見ただけでテーブルマナーや宮廷ダンスを覚えられる?アストラダム王国の言語を、座学でマスターする?あまりにも出来すぎくんで、面白くない説もありますが、イライラせずに読めるストーリー展開、自分としては、大歓迎です。
     夫である国王レイモンド、シュリーからは「小麗(シャオレイ…かわいいレイモンドの意?)」と呼ばれ、手のひら転がしされていますが、少しずつ成長していく姿が頼もしい。ただしこのままだと、シュリーの尻に敷かれた感が強いので、ここからLove 要素アゲアゲで頑張っていただきましょう(笑)

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    147年の時を越えた夫婦漫才(笑)

    「鳥籠のお姫様」のタイトルから、鳥に姿を変えられた(白鳥とか金糸雀とか、美しく儚いイメージの鳥)美しいお姫様が、黄金の鳥籠に囚われて…な〜んて勝手にイメージを膨らませていたら、はい、鶏!?それも、おそらく白色レグホン?あの、卵を産ませるための?昭和の時代に夜店では、雄ばかり売っていた?ソリア姫にフラれて、呪いをかけた魔法使い殿、相当イヤミなタイプのようです。
     そして、呪いを解くため…というか、国の未来を憂えて荊の道を乗り越えてやってきたクロシア皇帝レノク、普通なら姫に一目惚れしてめでたしめでたしとなるところなのに、相手は白色レグホン、そうそううまくいくはずもない!かくして、147年の時代を越えたプレ夫婦漫才の始まりです。
     とにかくこの二人、あーいえばこーいうで、お互い歩み寄ろうとか共感し合おうとか、そういう色っぽい話は全くなし。これで、Love路線にもっていけるの?という感じですが、これだけ飾らずに、本音を言い合える相手って、そうそういないよね?その事実に、どちらが先に気付くのか、今後の展開が楽しみです。
     聞けば、レノクは真面目に皇帝業に励み過ぎて、いまだDTのもよう…そこも萌えポイント。ソリアに呪いをかけた魔法使いの存在や、147歳の年の差?をどうするのか、まだまだ気になるところはありますが、1話に一度は必ず笑える夫婦漫才、星5でおすすめです。

    • 113
  3. 評価:5.000 5.0

    ヒーロー見参!お隣のお兄ちゃん?(笑)

     ヒロインセレナ、掴まれただけで骨にヒビが入るって、骨粗鬆症かってツッコミを入れたくなるけれど、それだけ栄養状態が良くない証拠。笑い事ではありませんでした。食事を抜かれるって、明らかな虐待だけれど、貴族社会では躾の一環。貴族女性の自立も簡単ではない設定、生き延びるために「悪女」を演じていたセレナは、立派なサバイバーです。
     そんな中で、彼女の演技を見破ったリオは、まさしくセレナのヒーロー、救世主!天然なのか、策士なのか、この辺境伯令息、いつの間にか本流のターチェ伯爵家も巻き込んで、セレナの保護&イメチェンに名誉かけちゃってくれてます。よくいる超次元的ヒーロー(王族、侯爵位以上、人間越えスキル・チート持ち)ではなく、敵役と横並びの伯爵位レベル(場合により、辺境伯は侯爵位と同等扱いとも)、容姿そこそこ、素朴な性格、でも人を見る目だけは、人並み以上!こんな、お隣のお兄ちゃん的親しみやすいヒーロー、今までなかなかいなかった(笑)
     お馬鹿義妹マリン(自分を愛人の子と言っている時点で、アホでしょ)を始め、セレナの実家伯爵家には、徐々に自滅していただくとして、これからリオ様、どう責任をとってくださるのでしょう…期待を込めて星5です。

    • 18
  4. 評価:5.000 5.0

    免許皆伝「一途」!

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     ヒロインアデルとヒーロールイス、どこからどう見ても「両想い」だったのに、アデルは王女故に政略結婚を…。普通はここで、ヒーローがやさぐれたり、他の女性と結婚したりと、一旦堕ちることが多いけれど、ルイスは堕ちなかった、一途だった!まさに、タイトルどおりです。
     そして、あるあるなのが、「結婚したけれど、お渡りはなかった」っていう都合のよい展開。残念ながら?アデルの嫁ぎ先のザラカンドの王様、後宮の妃たちをちゃんと正当に扱って、8年の間にきちんとお渡りもあった。けれども、そんなことは一切意に介さず、アデルの降嫁を願い出るくらいだから、ルイスの一途さ、筋金入りです。
     アデルは元王女だし、ルイスはやっと伯爵位だし、そもそもアデルのほうが2歳年上だし、この二人のパワーバランス、如何ともし難い…。それでも、勘違いに早とちり、遠慮に誤解を乗り越えて、二人が対等な夫婦になっていく様子が、とても素敵です。
     近年の作品に珍しく、嫌な登場人物が、ただの一人も出てこないところも、推しポイント。最後まで、あたたかい気持ちで読み通せます。結果的に初恋を成就させた二人に、「一途」の免許皆伝星5を贈って、この作品、超絶おすすめです!

    • 2
  5. 評価:5.000 5.0

    傍観者が、実はヒーローだった説

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     オリビアを婚家に放置したジェームスは、離婚されて当然だし、その後も、どうして彼女に付き纏うのか、不思議でならなかった。オリビアにどんなに否定され、拒否され、イアンと愛し合っている様子を見せつけられても、諦めない。当て馬ならぬ、当て熊?にしても、闇堕ちするわけでもなく、ひたすらオリビアを取り戻そうとする…なぜ?
     後になって、その理由が分かってくる。オリビアが回帰できたのは、別に神が彼女を憐れんだからではなく、全てジェームスが、自分の寿命をかけて行ったこと…それも2度も。オリビアに自覚はないが、彼女は2度命を奪われ、今世が3度目の生。その度に、ジェームスが自分の寿命と引き換えに時間を巻き戻し、やり直しを試みていたとのこと。
     それならば、この二人、なぜうまくいかない?普通ここまでやり直ししたら、1回くらいは上手くいくもんでしょ。それはひとえに、ジェームスが、哀しいくらい不器用だったから…。
     母親たちをそれなりに大事に思うから、強く言わない。嫁と姑たちが、いつか自然に仲良くなってくれると期待して、様子見になる。育ちのせいで表情が分かりにくく、本当の気持ちが伝わりにくい。そのくせ、オリビアを愛してることを、体の関係だけで伝えようとするもんだから、本人には誤解される…どこをどうとっても、不器用な男の典型、この男、どうしてくれよう。たった一言、ただ一言でも、自分の気持ちを伝えていたら、今とは異なる人生になっていたかもしれないのに…。
     今世では、イアンとオリビアの関係は、もはや揺るぎないもので、付け入る隙は全くなさそう…。では、来世、4回目で?それではあまりにも、彼が報われなさ過ぎる。
     ジェームスの献身を、オリビアは知らない。知らないどころか、彼を疎ましく思ったまま。神剣トォモロウよ、ジェームスの願いに応えて、彼らを逆行させたのなら、ジェームスも幸せになるような未来は描けなかったのか?傍観者、単なる一脇役に見えていた彼が、物語の鍵を握っていた実は正ヒーロー説、誰も認めないのなら、せめて自分だけでも覚えておきたい。

    • 15
  6. 評価:5.000 5.0

    くれなゐの繭子

     商家の箱入り娘と思いきや、ヒロイン繭子の何と逞しく、柔軟で、視野の広いことか…。そもそもお嬢様、燃え盛る家屋の中に、使用人の娘を助けに入ったりしないし。そして、人生において、知識を身に付けることが、最大の財産になることを知っているから、弟に勉学を続けさせようとする。父親の教育の賜物であろうが、本人の聡明さにも由来していると思う。
     元婚約者は、嫌な男のテンプレ的立ち位置だが、彼女を苦界に放り込まなかったことだけは、評価したい。女性に肉体労働は珍しい的に描かれているが、農家や炭鉱において、当時の女性は立派な働き手。どんなキツい仕事でも、真摯に取り組む繭子の姿は潔い。そして、自分の頭で考え、目の前の課題に対して、最善を尽くそうとする姿勢が、見る目のある人間の目に留まらないはずがない。
     静也と繭子の新しい関係は、始まったばかり。タイトルの「くれなゐ」は、静也の目に映った繭子の姿に起因しているのだろうが、心を燃やして強く生きようとする繭子そのものを表している気もする。新しい「大正」という時代に相応しい、対等な関係を二人が築いていってくれることを、心から願っている。

    • 121
  7. 評価:5.000 5.0

    京極作品らしくないから。

     作家陣に「京極夏彦」の名前を見つけて、こりゃ覚悟した。複雑怪奇?猟奇的?そんなイメージ…意見には、個人差があります。そして、いい意味で裏切られた…科学的に、ではないけれど、論理的に証明できます!的な?中禅寺秋彦先生、国語の先生でした、読解力は、お手のもの(笑)
     時代設定のせいか、空気感が「怪人二十面相」や「明智小五郎」と重なっているような…あそこまで、奇想天外じゃないから、あくまで空気感。さしずめ日下部栞奈は、小林少年?いや、小林少年は、もう少し戦力になったっけ。ああ、あれだ、時代劇で、「てぇへんだ、てぇへんだ」と言いながら駆け込んでくる、はっつぁんみたいな役どころ。
    「京極作品らしくないのは、先生が謎を解いてしまうから。」…読者は、この後も、安心して読み進めることができます(多分)

    • 1
  8. 評価:5.000 5.0

    リアルゴリラとのリンクが、俄然面白い!

     小動物系は女子で、男子は肉食系ってイメージが、どうしても付き纏うけれど、このお話、ヒーローが「リス」、そして、16歳ヒロインが「ゴリラ」という、従来の固定観念をひっくり返す、新時代ジェンダーレスな設定…斬新です!
     霊長類最強といわれるゴリラの加護を受けてしまったヒロインソフィアが、戸惑いながらも、その事実を受け入れ、その力をどう活かすのか、真剣に模索する姿が素敵です。これが、ただの筋肉バカとか、腹黒サイコパスとかに与えられていたら、大惨事!それほど、ソフィアの活躍が痛快なのです。
     加護を与える動物として、ゴリラをはじめ、犬、猫等身近なものから、ラーテルなどという聞いたことのない珍種(アナグマの一種らしい…)まで、バラエティーに富んでいるところに、作者先生のこだわりを感じます。力を発揮する際、動物たちの姿がうっすらと現れるのですが、下手に可愛らしくイラスト化せず、動物図鑑レベルのリアルさで描かれているところは、ご愛嬌。ソフィアの背後で、リアルゴリラが腕を振るっている場面は、笑えますよ。
     勿体無いのは、男子キャラの描き分けが、ちょっと弱いところ。サブキャラ、モブキャラの造形が被るのはさておき、メインキャラであるヒーローのルイとエディさえ、かーなーりー被っている…。騎士団で男子キャラが多いから、仕方ないのかな?
     それでも、このお話、星5を付けることを躊躇わないほど、面白い。ソフィア、ルイをはじめとして、個性豊かな王立騎士団の面々の活躍?恋の鞘当て?を、これからも期待しています。

    • 6
  9. 評価:5.000 5.0

    1000年を翔ける友情と愛情の物語

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     物語の中の人物に、憑依してしまうという体で始まったこの作品、いつの間にか本当の「転生」物語にシフトチェンジして、見事大団円を迎えました…パチパチ(拍手)。初めこそ、推しキャラブレイクの幸せを願いつつ、自分は退場するつもりの転生ヒロインアンシアでしたが、後半は、完全に「アンシア」と同化して、1000年を超える呪いに立ち向かうという、壮大なストーリー展開。総じて見れば、伏線をほぼ回収して、ピタッと着地を決めた!という印象です。
    「罪の子」という言葉を聞くことがあるけれど、一体誰が犯した罪?生まれた子供自体に罪があるのではなく、それは大人が犯した罪。ブレイクにかけられた呪いも、1000年前の祖先に関わるもので、完全にとばっちり。その呪いに伴って、1000年前の登場人物たちが交錯するあたりは、正直ちょっとまどろっこしい。でも、アンシアとブレイクの真実の愛が試されるという意味では、必要な流れだったんだろうな…。
     特筆すべきは、画のレベルが色、線、造形とも最高水準を、最後まで保ち切って、完結を迎えたこと。アンシアとブレイクが、年齢の割にやや幼く見えるという向きはあるものの、それを差し引いても、画の水準が素晴らしい!紙コミックスになったら、絶対に購入して、手元に置きたいと思えるレベル。特に、ブレイクの父である皇帝テステオン様は、眼福ですよ〜。もちろん星5で、超絶おすすめです。

    • 1
  10. 評価:5.000 5.0

    後半盛り上がります!

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     前半は、偏見に立ち向かいつつ、自分を含めた壁にぶつかっている人々の自立に向けての、お仕事サクセスストーリー…つまりは、社会貢献と金儲けのお話でんな(笑)多少のつまずきはあるものの、シェリアの快進撃が、小気味良いです。
     後半は、一周目のシェリアの死にまつわる、様々な謎を解明していく流れ。ヘリオスとの結婚の真実も、ここで明らかになっていきます。
     伝言ゲームって、人から人に伝わっていくうちに、結構内容が変わっていくことがほとんど。シェリアとヘリオスの悲劇も、双方の国の価値観の違い+二人の間に入った者の悪意+執着心によって、引き起こされたものでした。
     この手のお話としては珍しく、シェリアとヘリオスは、タイトルどおり離婚します。けれども、そこにはヘリオスの強く、大きな愛が秘められていました。シェリアの幸せを願うヘリオスの想いが、切な過ぎて、胸が締め付けられます。
     ヘリオスの想いはシェリアに届くのか…想いを伝え合うことの大切さを、改めて教えてくれたこの作品、後半の盛り上がりを評価して、星5です。

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