Mayayaさんの投稿一覧

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21 - 30件目/全352件
  1. 評価:5.000 5.0

    現代社会に疲れた大人の夢かしらん?

     少女・女性漫画の異世界転生召喚モノは、大抵ヒロインが、聖女やら何やらすんごい能力をもっていることになっちゃっていて、その力を使いながら、世界統一…ぢゃなかった、世界安定を目指して活躍するってパターンが、なかなか多いです。勿論、ヒーローとの恋バナもお約束。
     それに対して、少年・青年漫画のほうは、意外とスローライフ色強め。チートな能力を与えられていても、あまり目立ち過ぎないようにしながら、異世界に馴染んでいこうという感じ?これって、現代社会に疲れ果てた?或いは、ゆとり世代育ちが、その本分を発揮して?こういう自由だけれど、ある程度は尊重されて、生活にも困らず、癒されながら暮らしたいって願望の表れなのかも…まだまだ、男はつらいよ!の時代は、続いているようです。
     さて、この作品の興味深さは、「落ち人アリト」と「現代日本人有仁」が、彼の中でどう折り合いをつけて、この先生きていくかというところ。もしかしたら、ハイエルフでエルグラードの名をもつオースト爺さんより長生きしちゃうかも…スローライフというタイトルに騙されること勿れ、さりげなく、差別や死生観をぶっ込みながら、読者に対して、如何に生きるかを投げかけてくる、なかなかの問題提起作です。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    ウサギ型精霊キーラに癒されます!

     赤羽チカ先生の作画で、クレイン先生の原作だったら、それだけで買い!クレイン先生、ヤンデレ溺愛系のヒーローを描くのがお上手ですけれど、今作のヒーローレナート様も、そっち寄り。目には見えないけれど、深い深い溺愛って感じで、早くも胸が切なくなっています。
     それにしても、1周目の12歳で全てを失ったヴィクトリアと、2周目の「イージーモード」のヴィクトリアの、何と違うことか…。1周目の記憶がある分、ぎこちなくなってしまうところはあるものの、もう誰にも「鉄の女」なんて言わせない。レナートは、そんな彼女の笑顔を見たかったのかもしれませんね。
     破滅回避のためにヴィクトリアが奔走するのは当然として、何故かしら、いつもレナートのナイスアシストが…?!前の時間軸では、ヴィクトリアと契約していた「時を司る」高位精霊キーラが、今の時間軸ではレナートと契約していること、そして、そのレナートが全ての魔力を失っていること、そのあたりの事情が、この物語の大きな鍵、伏線になりそうです。
     ところで、自分的に今作のイチオシキャラは、ウサギ型精霊のキーラ。この子が、涙をポロポロ流す場面がいくつかありますが、その度にこちらも目頭が熱くなり、同時に癒されます。さあ、ヴィクトリア、2周目は一人で闘う必要はなさそうだよ。全ての破滅フラグをへし折って、今度こそ幸せになろう!

    • 7
  3. 評価:5.000 5.0

    奇跡が起こす同世界転生物語

     この二人には、何が何でも絶対に幸せになってほしい…心からそう願った、初めての作品かもしれません。転生、回帰、逆行、憑依…いろいろあるけれど、大体は主人公の後悔や復讐というネガティブな感情が発端となって、都合よく?偶然に?起こっている印象です。けれども、こちらは、自分が傷付けた相手への愛と後悔が深すぎて、永遠に自分を許せない二つの魂を憐れんだ何か…神?が起こした奇跡の物語だと、私には思えます。
     ヒロイン「お嬢様」シャーリーもヒーローカイドも、あまりにも自分に厳しすぎて、二人の関係は、読者が願うような方向には、なかなか進みません。でも、不思議とイライラが、ないのです。そんな気持ちが起こらないくらい、二人の関係性と内面が丁寧に描かれ、手探りながらも「自分を赦す」過程が描かれているからかな?そして、どの登場人物も蔑ろにせす、それぞれの立場で思いを語らせたことによって、物語に深みが増したことは、間違いありません。
     カイドと「お嬢様」シャーリーとの悔恨と赦しと再生の物語…個人的には、カラー版よりもモノクロ版のほうが、世界観に合っているような気がして好きなのですが、それでも、ストーリーが素晴らしいので、星5です。ところで、あまりに高貴な存在で、家族以外には呼べなかった「お嬢様」の「名前」って、何だったのかなぁ…。

    • 4
  4. 評価:5.000 5.0

    全て、面白い!

     原作は一つ、コミカライズのルートは二つという、何ともヒリヒリした状況で、どちらもしっかり売れているという、幸せな作品の片割れです。
     小学館サンデーGX版は、少年漫画にジャンル分けされているのに対し、こちらは、青年漫画ジャンル。では、少しは色っぺぇシーンでも多いのかなと思いきや、至って普通?確かにこちらのほうの作画が、多少肉感的な印象ではありますが…。どちらを読んでも、面白さは十二分に伝わってきますので、最終的には作画の好みで落ち着くのでしょうね。
     電子版から入った場合は、より多く無料開放されているほうを読んでしまうのは、人間の性。肉を切らせて骨を断つ、というわけではないのでしょうが、結局自分も、より多く無料分のあったほうの紙コミックスを、続きが気になって購入しています、サンデー版ですが…
     因みに、アニメの印象に近いのは、こちらでしょう。ただ、どちらの版でも、アニメでも、面白いことに変わりはないので、原作の日向夏先生、凄いです!

    • 1
  5. 評価:5.000 5.0

    ポジティブ女子は、胃袋を掴む!

    「ポジティブ女子は、胃袋を掴む!」…ざっくりまとめると、そのひと言に尽きます。七転び八起きじゃないけれど、ヒロインヘーゼルの優しさ、明るさ、ポジティブさに、勇気と元気を貰える…そんな、心温まるお話です。
     宮殿内に作られた「農場」を撤去しようと、腹心の部下を次々と送り込む皇帝陛下。宮内部大臣のアルベルト伯爵を筆頭に、聖炎、聖雷などの四大騎士団団長たちが、こぞってヘーゼルの排除に向かいますが、ことごとく胃袋を掴まれ撃沈!真心で「おもてなし」をするヘーゼルに、胃袋だけでなく心も鷲掴みされ、どんどん絆されていく様子が、たまらなく楽しいです。
     さて、皇帝イス本人が、直接ヘーゼルの家の扉を叩くのは、一体いつになることでしょうか。真打ち登場、大きなねぶたがやってくるのは、やはり最後?そこに、ロマンスが生まれたら、底抜けに楽しいかも…ツンなイスが、デレる姿を想像するだけで、ワクワクしてきます。
     古き良き時代の、洋モノTVドラマを視ている気分にさせてくれるこの作品、無論星5です。

    • 0
  6. 評価:5.000 5.0

    これはなかなかの強者…

     錬金術の道を極めたい伯爵令嬢レベッカと、まだ結婚したくない公爵カーライルと、共に利害が一致しての契約婚約…普通は、ここから愛が芽生えて…となるよね?でも、このリケジョヒロイン、錬金術という仕事が大好き過ぎて、全くそっち方面に靡こうとしない、というか、まだ恋を知らない?23歳…う〜ん、カーライル君、前途多難です。
     カーライルはカーライルで、あまりにもパーフェクト過ぎて、令嬢たちに追いかけ回され過ぎて、やや女嫌いにシフト。まあ、蓼食う虫も好き好き状態に陥っていますな。そんな中で、レベッカを「見初めた」わけですが、まだこっちのほうが脈がある。スパダリに進化するのも、時間の問題?ってことで、ここからせいぜい頑張っていただきましょう。
     すれ違いモノだと、往々にしてイライラさせられがちですが、ヒロインがここまで仕事に誇りをもって取り組んでいると、逆に清々しく、応援をしたくなるほど。「オークライン様」との約束や「その時」が何なのかも、気になるところですしね。恋を知らないレベッカが、いつ、どのようにして恋に落ちていくのか…これは、なかなかの強者です。

    • 3
  7. 評価:5.000 5.0

    夢見る(た?)ヒロインリュシエンヌ

     ヒーロージェイドの男子小学生的ツンデレ反応は、想定の範囲内として、「運命の恋」を待ち焦がれ、夢見る乙女のヒロインリュシエンヌ様、本当に「大嫌いな」人との子供、つくれますか?いくら使命だからとは言っても、多分彼女にそれは無理。このお話、自覚vs無自覚両片想いの拗れバカップル物語で、間違いなさそうです。
     そもそも、「レナルド=バスラー」くんが、本当にジェイドとの息子だったらいいけれど、バスラーの名をもつ琥珀色の瞳の男が、他に登場したりはしないよね?それに、結婚しなくてもいいと言っておきながら、息子の姓が、バスラーとわ?その見た夢、本当に予知能力ですか?案外、リュシエンヌの密かな願望が見せた「夢」だったりして…?
     な〜んて、設定上ツッコミどころがいくつあっても、その間隙をぬって、迫ってくるんだろうなぁ、ヒーローは…思い込みを逆手にとって、既成事実を作ってしまうのか、それとも、今こそ男の本気を伝えるのか、ジェイドくん、腕の見せどころです!もちろん、星5でっせー♡

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    復讐は美少女の姿を借りて、やってくる

     ハイデッガーとヴェングラー、憎み合う二つの家門に下された婚姻の命令…それを貫き通すには、ギドンはあまりにも誇り高く、パオラはあまりにも夢見がちだった…全ての元凶は、自らの権力を守るためだけに他人を利用し続ける、皇帝本人にあったとしか思えません。
     設定は、複雑怪奇。ヒロインレオニは、異能を使って32歳の自分から、10歳の自分に回帰したらしいけれど、前世に自分の体は残していないらしい。と同時に、妊娠していた胎児も一緒に回帰?!そんなパターン初めてだけれど、その子が次世代の異能者だとすれば、まあ不思議はないか。どちらかというと、レオニの次は、変態?魔法師フランツとの間に生まれた息子エミルのほうが、可能性高いと思うけど…(笑)いずれにせよ、この「二人」が鍵を握っていることは、間違いなさそうです。
    「私の破滅を願う人々へ」の「私」をレオニとするならば、「人々」は誰なのでしょう。異母妹シェリンを筆頭に、皇后、后妃たち、その他モブの貴族あたりでしょうか。実はそれ以上に、彼女自身の目でその真価を見い出し、「命を救った」人々が、彼女の味方になりつつあるのですがね。レオニ自身、知らず知らずのうちに、帝国統一の道筋をつけているように思えます。
     さて、一番気になるのは、前世で3番目の夫であったルトガーのこと。前世の彼と今世の彼、異なる時間軸上で、それぞれルトガーは存在しますが、レオニの肉体は一つ。この先、二つの時間軸の重なる瞬間が、やってくるのでしょうか…時間と空間を飛び越えた壮大な物語、伏線回収を成し遂げ、すっきりエンドを期待して、星5です。

    • 19
  9. 評価:5.000 5.0

    ヌリタスの母、レオニーに捧ぐ

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     初めは、あまり読む気になれませんでした。画の印象は貧弱で、魅力に欠けたし、ロマニョーロ伯爵家面々の、ーヌリタス母娘へのやりようは、あまりにも非道で、目を背けたくなるような展開。領主制下にあっては、存外珍しいことではなかったのかもしれないけれど、正直、無料分がなければ、絶対読み続けなかったと思う。
     結論…めちゃコミさん、ありがとう。こんな素敵な物語を紹介し続けてくださって…。私生児、無戸籍等、これだけ虐げられ、人権を無視されたにも関わらず、そして、まともな教育を受けなかったにも関わらず、人としての尊厳を失わなかったヌリタス。やがて、その美しい精神は、彼女をこれ以上ない高みに導いていきます。
     喜ばしいのは、この素敵なストーリーを、陳腐なざまぁ物語にしなかったこと。ヌリタス母子を虐げた面々は、彼女たちが手を下さなくても、因果応報それなりの報いを受けます。同時に、悔い改めた人々へは救いがあることも、希望です。読み進めるにつれ、全然良いとは思えなかった画が、味わいのあるものに感じられるようになり、ルーシャスはイケメンに、ヌリタスはこれ以上なく美しく見えてきたから、不思議です。
     この壮大な物語のヒロインヌリタスが、何故美しい精神をもち続けることができたのか…それは、ひとえに彼女の母レオニーの「愛」があったからではないでしょうか。どれほど残酷な現実に晒されても、我が子を愛し、守り抜いた母の愛…この物語の、もう一人のヒロインの称号は、「デイジー」の母レオニーに捧げたいと思います。

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  10. 評価:5.000 5.0

    可愛い子には旅をさせろ!

     画が麗しくて、とっても好み、ストーリーもハイスペック堅物イケメンの溺愛物語で、文句なしに星5なのですが、それでも、以下気になる点を書いてしまう臍曲がりの自分です。
    ①幼いエミリアが、マリーを嫌った理由が?
     マリーが生まれながらに全てを持っていたから、奪ってやりたかった…とのことですが、全てを持っていたのは、エミリアのほうだったのでは?独り占めしたくて…だったら、分かるのですが…
    ②シフォン以前 シフォン以後
     …の、マリーの変化がエグい。確かに、運動量が半端なかったから、説明は通るけれど、それにしても…やっぱり、ヒロインはブサのままぢゃ、あかんの?
    ③元帥サマの名前
     メルク公爵、元帥サマの下の名前が、なかなか出てこない。最後の最後でやっと、「ラインハルトさま」とわ…マリー、引っ張ったよね〜(笑)
     それでも、可愛い子には旅をさせろ?気弱令嬢だったマリーは、ブサ猫になって、自分を客観視する機会を得たからこそ、実は様々な人々に愛されていたことを知り、強さを発揮できるようになったんじゃないかな?だから、多少の疑問は気にせず、やっぱりこの作品、星5です!

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