Mayayaさんの投稿一覧

投稿
1,691
いいね獲得
21,950
評価5 38% 647
評価4 34% 580
評価3 22% 367
評価2 4% 70
評価1 2% 27
21 - 30件目/全323件
  1. 評価:4.000 4.0

    知らぬはヒロインばかりなり!?(笑)

     酔った勢いで(偶然の成り行きで)皇后になりました…ってだけの話かと思っていたら、そんな単純に物事が進むわけ、ないよね?暴君とはいえ、仮にも皇帝の結婚。酒場で出会った、初対面の酔っ払い娘と結婚するなんて、いくら政略結婚・契約結婚・便宜結婚でも、ないない(笑)
     思えば、結構早いうちから、伏線は張られていた。未婚女性を集めた舞踏会の前に、皇帝ロペルチェが呟いた言葉…「指輪なんかで永遠に縛っておけるのなら… とっくにそうしていたというのに…」ん?ロペルはエレノアのこと、以前から知っていた?一体、いつから?ってことで、実はこのお話、なかなか複雑な構造の転生・回帰もののようです。
     エレノアが惹かれているのは、ロペルの整った顔だけ!というのが、最初の掴みだったのですが、回を追うごとに、暴君ロペルの面影よ、今いずこ…っていうくらい、彼が甘々になっていって、面白いです。同時に、ロペルにとっての今生が、相当数回を重ねたものであることも判明し、非常に興味を引きます。
     回帰といえば、エレノアのアカデミー時代の先輩で、他国の王子である「ユデル先輩」…彼の存在も、気になるところ。よもやよもやの、知らぬはエレノアばかりなり?(笑)酔った勢いで結婚を申し込んだけれど、実は仕組まれたものだった?!ってことで、謎解きは、続きを読みながら…

    • 1
  2. 評価:4.000 4.0

    ヤンデレ魔術師&断罪モノの融合物語

     このタイトルを見て、クレイン&セキモリ先生の「ヤンデレ魔法使いは…」を思い出した方、相当数いらっしゃるようです。どちらを先に読んだかによって、受ける印象も随分違ってくるから、送り手さんは大変ですよね。
     ヒロインルーナとヒーローリヒトのビジュアルや関係性、TL要素など、確かに被る点は多め。でも、決定的に違うのは、悪役令嬢断罪要素。ルーナの腹黒妹レイチェルと元婚約者クランツが、絵に描いたような敵役で、「ざまぁ」大好き読者の欲求を、十二分に満たしてくれます。
     さて、魔術至上主義社会で、二人の愛は認められるのか、そして、リヒトの愛をルーナは受け止め切れるのか、いろいろ気になるところです。この際割り切って、先行作品と比較しながら読み進めるのも、また一興かもしれません。

    • 17
  3. 評価:4.000 4.0

    無自覚無双無感動ヒーロー(笑)

     いろんなタイプのヒーローがいるけれど、これだけ無自覚無双無感動ヒーローも珍しい。人と対話するのは必要最低限、内声=モノローグ多し、もしかして、スライムと会話している方が多いかも?というくらい、徹底して口数の少ないヒーローです。
     特には、正義感に燃えているわけでもなく、情に篤いわけでもなく、実験的なノリで淡々と任務をこなす…転生賢者と言いながら、多分救世主的な意味合いで、召喚されたんだろうな。
     技によっては、MPがマイナスになってしまうのが笑えるし(それも、あり得ないくらい!)、普通低級な魔物として扱われるスライムたちが、意外と無双である設定が面白い。現代だったら、AIを搭載したドローン?主人公のユージが無表情な分だけ、スライムたちの表情の変化が楽しいです。
     ところで、かなり多くの話数が出ているけれど、無自覚無双無表情で、300話以上もつのかしらん?それは、これから確かめてみようと思います。

    • 0
  4. 評価:4.000 4.0

    無自覚男子のサクセスストーリー

     後方支援のメンバーをお荷物扱いする流れって、現代に置き換えると、営業事務の仕事を認めない営業マンみたいな?仕事って、自分一人でやっているわけじゃないのにね。それにしても、5年も一緒にいて、ユークの神業サポートにも気付けないって、サンダーパイクのサイモン、所詮その程度の実力。ユーク、見限って正解です。
     ところでヒーローのユーク、決定的に無自覚過ぎる。まず、自分の実力に無自覚。「先生」をやっていたくらいだから、誰か正当に彼を評価する人物や機関は、なかったのかな?
     それから、女の子たちにも無自覚。あれだけ、いろんな種類の好意を寄せられているのに、鈍ちんを通せるのって、ある意味才能。ただし、ハーレム状態=エロに走らない分だけ、好感がもてます。
     ユークという最高のバックアップメンバーを得て、破竹の勢いのパーティー「クローバー」ユークが入って、幸運を呼ぶ四葉のクローバーかと思いきや、まだまだメンバーは増える模様。それも、女の子ばっか!?ユークよ、このまま無自覚健全男子の君で、いておくれ…(笑)

    • 1
  5. 評価:4.000 4.0

    偶然か必然か

     神殿騎士団団長ギョームから、父親が剣の鞘の修理を頼まれたことが起点となって、ヒロインレアの多難な人生が始まりました。作中、巧みに張り巡らされた伏線によって、実はレアが、陰謀の渦中に放り込まれていたことに気付かされます。彼女は平民のはずですが、何か秘密がありそう…
     ヒーローポジには、今のところ美貌の騎士見習いバルタこと、バルタサル。実は彼、単なる騎士見習いではなく、前国王の非嫡出子(らしい)。命を救ってくれた異母兄で現国王のフィリップに恩義を感じ、彼の手足となって、聖地奪還を目指します。女性かと勘違いしそうになる美しさは、これまでのヒーロー像とは、かなり異なる趣。
     そんな二人の出会いは、偶然か、必然か。先の読めない展開に、今までにない、新しい物語の予感が湧き上がります。
     ところで、冒頭の寓話は、何を示唆しているのでしょう。そして、「私は必ず約束を守るから あなたも守ってください」の言わんとするところは?そこに、レアやバルタ、もしかしたらバルタの異母兄である国王フィリップが関わってくる可能性は?この物語、まだまだ謎が多く、今後の展開に期待大です。

    • 7
  6. 評価:4.000 4.0

    秒速でタイトル回収?(笑)

    「元農大女子」…転生前の農大女子としての記憶は、ごくわずか。受け継いだものといえば、農業に関する研究への意欲くらい。タイトルに掲げるほどの「元農大女子」でもない。
    「悪役令嬢」…魔力量が異様に高かったせいで、本来進むはずだった学校には行かず、魔法学校に進学。この時点で、無意識のうちに悪役令嬢へのフラグをへし折っていた。ということで、ピンク頭の「正ヒロイン」、完全にひとり芝居(笑)
     早々にタイトルを回収する作品も多いけれど、こちらもそれに該当。ヒロインユリア、初っ端から、婚約者候補リグラスに「断罪」されるなど、悪役令嬢になる隙さえ与えられず…でした。
     ただし、ユリアは本当に農業オタクで、そこから派生するあれやこれやのお話、これが、かなり面白い。特に、悪役令嬢ならぬ悪役第2妃イレーヌ様の激烈さが、小気味よい。シオン王、「何も言えねぇ…」って感じだもんね(笑)
     さて、悪役たちが、莫迦でおマヌケで、とことん小物臭を撒き散らかしているため、ユリア&ローレンとその周辺の賢さが際立ちます。ユリア、やっぱり貴女に、悪役令嬢は無理っぽいよ!

    • 2
  7. 評価:4.000 4.0

    継母必要悪考

    「シンデレラ」も「白雪姫」も、キーパーソンは「継母」。どちらも、悪女たるこの継母がいなければ、これだけ広く長く、愛され続ける物語にはならなかった気がします。
     だから、本作にも強烈な「継母」アグネスが、登場します。継母の目的もいろいろでしょうが、この人は、多分、財産狙いと地位狙い。そして、平民出身ゆえか、劣等感が酷く、その怒りの矛先が、継子のヴィヴィアンに向かってしまったことが、全てのはじまりでした。
    「シンデレラ」も「白雪姫」も、そして本作も、ある意味ステップファミリーの物語なんだけれど、まあ、父親たちの情けないこと。どうして皆、こうも悪女に引っ掛かる?ただ、アグネスの場合は、旦那が彼女の劣等感を慮り、丁寧に夫人教育を行い、愛情を注いでいれば、もう少し何とかならなかったかね。いきなり、平民から伯爵夫人は、ツラいです。
     さて、ヴィヴィアンとシルヴェストルの絆は、アグネスの悪行があったからこそ、深まりました。やはりお伽話に、ワルい継母は必要なようです。

    • 0
  8. 評価:4.000 4.0

    赤毛のエルフリーデもとい小松詩奈(笑)

     不幸の象徴赤髪持ちってことで、ずっと引きこもり放置令嬢のはずだったのに、「お金」を持って街に繰り出したり、ドレスをオーダーしたり、舞踏会パーティーに一人で参加したり…トントン拍子ながら、いろいろ?な流れ。ビンタ張られた意地悪姉モニカはどーした?放置していた親はどーした?エルフリーデの突然のこの「奇行」を、誰も見咎めないのかーい!と、いろいろツッコミどころはあるものの、まあいいわ。全てエルフリーデこと、小松詩奈にもっていかれています。このヒロイン、非常にポジティブ!
     ヒーローのリオネルも、なかなかイイ男なんだけれど、何故本編正悪役令嬢のミーシャに遠慮する?第一王子なんだから、ガツーンと言ってやればいいのに…。何か、弱みでも握られてんのかね?(笑)
     こんな二人が「契約結婚」を目論んで…ってところで、ここから邪魔者をバッサバッサと切り捨てていく予定…だよね?現実世界を股に掛けて活躍した小松詩奈の、対人スキルと美容知識を存分に生かして、胸スカ展開となることを期待しています。

    • 3
  9. 評価:4.000 4.0

    一度目は、気付けない?

     夢か現実か、前回の記憶をもったまま、青春と初恋をやり直すことになった琴音。どこぞの転生漫画と違って、身分も経済力もチート能力もなく、32歳という社会経験だけがアドバンテージという状態。前回の「後悔」を逆手にとって、「うなずきちゃん」ではない人生を目指します。
     大抵の転生モノは、二度目が無双過ぎるものが多く、正直食傷気味。けれども本作は、普通の子が、前回よりもほんのちょっと勇気を出すことによって、少しずつ運命を変えていく様子が丁寧に描かれ、共感できます。と同時に、何故一度目は、愛梨の腹黒に気付かなかった?何故今回同様、頑張れなかった?という焦りに似た思いも湧き上がってきます。
     でもそれは、琴音自身も感じているように、「32歳だから」立ち向かえることも多いだろうし、「後悔」の重さを知っているからこそ、行動にも反映されるのでしょう。同じ17歳同士なら、やっぱり愛梨みたいなタイプが、のさばるんだろうなぁ。
     さて、一度目はもてなかった「本当の友達」も増え、少しずつ愛梨に対抗する強さを身に付けてきた琴音。ただし、この作品の着地点が分からない…戻る?このまま?パラレル?夢オチ?最後の最後に「何?その終わり方!?」ってならないことを、切に切に希望します(笑)

    • 8
  10. 評価:4.000 4.0

    男子だったら「きむらたくや」?(笑)

    「グランマ〜」の高口里純先生が、また一風変わった昭和ネタで、読者に問題提起をしてくれました。「はらせつこ」で入力すると、一発で「原節子」に変換されちゃうんだから、さすがの原節子。
     でも、正直、昭和の中頃に活躍した女優さんよ?かの山口百恵、ちあきなおみ以上に、スパッと見事に芸能界から姿を消して、その後、亡くなったとき以外マスコミとは、一切関わらなかった潔さ。昭和後半、平成、令和生まれの読者の心に、この名前が、どれだけ刺さるのかなぁと、かなり気になります。
     だから、「原節子」という名前で弄られるという初期設定も、ちょっと実感がない。昔の女優さんの名前だと、気付かれることはあっても、それであーだこーだ言われることって、まずないんじゃないかな?どちらかといえば、今どきのアラサーには珍しい「◯子」と、子がつく名前ってことで、弄られそうだよね。
     これは、開き直ってのびのび生きている魅力的な「原節子」に、当然?の如く訪れたモテ期の話…として読んでいけば、よいのかも。因みに、男子だったら「きむらたくや」なんだろうな(笑)

    • 2

設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています