Mayayaさんの投稿一覧

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281 - 290件目/全997件
  1. 評価:3.000 3.0

    主人公は誰?

     タイトルからいけば、当然主人公は、双子の姉のほうで、男装令嬢であるデーン(デルマ)。母の期待に応えるため、一生懸命男性であろうとする姿は、健気を通り越して、哀れにも感じられます。どちらかというと、妹のルイスのほうが、放置されて育った分、逞しくて現実的。もしかしたら、こっちが主役?はたまたW主演か…
     ヒロイン争い?に加えて、ヒーロー争いのほうも熾烈。ドラゴンのロスが、ヒーローかと思ったけれど、皇太子ジェレミーの存在感も、なかなかのもの。つまりはこのお話、クセつよキャラが多数出演していて、ちょっと視点が定まり難い雰囲気のようです。
     中でも、デルマとルイスの母親ジーナの強かさは、際立っています。出産前に夫を亡くした、悲劇の侯爵夫人と思いきや、娘を息子と偽っての家督の継承、それも子供たちを守るためというより、自分自身の欲のため?挙げ句の果てに、デルマを排除し、ルイスに婿をとって、子供を産ませようと画策するとは…自分にはプレテリアの血は、一滴も流れていないのにね。
     さて、デルマがロスと契約して、母親にざまぁして終わり…みたいな単純な流れで、よいのでしょうか。意外と先を読みにくい人物設定で、より興味が惹かれる作品です。

    • 5
  2. 評価:5.000 5.0

    エロを割り引いても悪くない

     基本的に、全年齢版反対派ですが、この作品は悪くない。なぜなら、プロットがしっかりしていて、全て伏線回収されていて、スッキリとしたストーリー展開だから。まるで、美男美女揃い踏みの華流宮廷ドラマを観ているよう…「過激な表現」が含まれた完全版なら、少なくとも映像化は難しいかもです。
     主役は、男装してダンと名乗る、白蓮家の娘輝漣なのですが、その主役を喰ってしまうくらい魅力的なのが、輝漣の元婚約者青韻皇子(青の円部分の字が出ない!)。一見、高貴な生まれのイケメン遊び人風、その実、一途で、情に厚くて、義理堅くて、策士で、大胆で、ヒロイン輝漣を愛しまくってしまう、華流漫画史上最高のヒーローです。おまけに、エロテクも最上級なので、そちらの方面も文句なし!ただし、全年齢版だと、不完全燃焼?
     正直、無料分の7話までは、完全版も全年齢版も大差なし。ここから先が「過激な表現」の分かれ岐なので、どちらに課金するかはお好み次第。どちらを選んでも、後悔のないことだけは、保証します。(あくまで個人の意見です)名前にルビもふってくれているので、読み易いですよ。

    • 18
  3. 評価:5.000 5.0

    タイミングの悪過ぎる二人(笑?)

    「トツキトオカ」を始めとして、じれったくて拗れた恋を描かせたらピカイチ、葉月りゅう先生の純愛?物語です。
     まず、幼馴染同士でもあり、家庭教師とその教え子という関係の、ヒロイン六花とヒーロー聖…この二人は、既に立派な両想いなんです。それは、間違いないんです。でも、それを知っているのは、読者だけ!?という、テッパンのストーリー展開(笑)
     そして、この二人、間が、タイミングが、悪過ぎるんです!それぞれ相手に告白しようと、心の準備を進めてきたのに、何と親同士が再婚。義理の兄妹同士になっちゃった…その上、聖には、お見合いの話まで…!!
     おまけに、そのお見合い相手の霧子サン、聖がはっきりと断ったにも関わらず、「残り0.1%の可能性に賭けて、彼を諦めない」というポジティブ女子。悪い人じゃなさそうな分、後を引きそう…。
     さらにさらに、追い討ちをかけたのが、「避妊」問題。「否認」との認識違いなんだけれど、いっぱいいっぱいの六花には、「聖が避妊」と聞こえてしまった!これだから、法律用語って…さ。
     あ“〜、この二人、やっぱりタイミングが悪過ぎる。葉月先生、あんまり二人を拗れさせないでくださりませー。

    • 4
  4. 評価:5.000 5.0

    骨太の「ざまぁ」物語見参!

    「芋くさ」というから、どれだけ垢抜けない田舎娘なのかなと思って見てみれば、ヒロインアニエス、家の?親の?方針で、1世紀前の服装と風習を強いられて苦労している、完全な被害者。だから、悪役その1は、アニエスの両親。どうして、こんなアホなつるっ禿げ三角メガネ両親から、アニエスやポールみたいなめんこい子たちが生まれたのか、不思議不思議。
     悪役その2は、ヒーローナゼルバートを陥れた、元婚約者の王女ミーアとその浮気相手のロビン。元々性格があまりよろしくない上に、劣等感に苛まれた二人が行った、ナゼルへの逆恨み断罪イベント。ワガママお姫様に、王様たちも打つ手なしってところが残念です。
     他の「ざまぁ」作品と比べて、主役の二人がトントン拍子に上手くはいかない!という点が、この作品の骨太なところ。左遷された辺境の地スートレナでも、初めはなかなか受け入れられないし、その後も、王都からいろいろ横槍が入ります。でも、その都度二人で解決しながら、心を通わせ、絆を深めていく様子が、とてもよいのです。
     さて、悪役1の両親はまだしも、問題は、悪役2でありラスボス的存在のミーアとロビン。何てったって、身分が上の王女とその配偶者だもんね。ただ、第一王子のベルトラン様が姿を現したので、少し突破口が見えてきたかも…。
     ご都合主義ではなく、一つ一つ丁寧に足場を固めながらの、「ざまぁ」へのカウントダウン。見事成就の暁には、この上なくスッキリしそうです!

    • 0
  5. 評価:4.000 4.0

    まだ完結じゃなかったんだ!

    「考えておきますわ」…交際を申し込んだヒーロールークに対して、ヒロインソフィアがこう答えたところで、お・し・ま・い。アンソロジーコミックの巻頭3話を飾っていた作品ですが、正直「え〜っ?これで終わりぃ!?」と思っていたので、続きがあって、腑に落ちました。まだまだ続くお話だったんですね。
     ざっくり説明すると、完璧すぎる姉ソフィアに嫉妬モリモリの妹ミアが、マインドコントロールできる魔法を使って、次々と姉の婚約者を奪っていたって話…マインドコントロールされちゃうへなちょこ男なんて、犬に喰われろって思うけどね。ミア、結果的にソフィアのために、イイ男を選別してくれたんじゃない?(笑)
     ただ、ここまで姉妹関係が拗れてしまったのは、多分に親の責任が大きいと思う。どの子も「自分が一番愛されている」って感じられるよう、例え幻想でも、親は頑張んなきゃです。
    「北風と太陽」の太陽の如く、ソフィアはミアに寄り添おうとしますが、果たしてその想いは、ミアに届くのでしょうか。そして、ルークとの関係は?今度こそ、すっきり完結を期待しています。

    • 9
  6. 評価:5.000 5.0

    「籠の鳥」は誰のせい?

    「この公爵邸で お前のする事は 何もない」クラウス様、これでは言葉が、足りな過ぎます。この態度のせいで、ナタリアはただ公爵家で飼われているだけの、籠の鳥認定。公爵夫人として必要な教育も、ろくろく受けさせて貰えず、後継を産むだけの存在として、馬鹿兄や使用人から認知されている程度。挙げ句の果てに、自己有用感が育っていないもんだから、「第二夫人」を妄想して、逃げ出そうとする始末…。
     因みに、公爵令嬢のエイダのほうが格上だから、「第二夫人」はあり得ない。子供ができないことを理由に離縁されて、エイダが正式な公爵夫人に収まるというのが定石でしょ。そんなことも分からない程、「大切に」囲われ、判断力を奪われて育ってきたナタリアに、憐れみさえ感じる物語の滑り出しです。
     クラウスなりに、8歳の少女と結婚したことを重く受け止め、大切にしてきたつもりでしょうが、いかんせん口下手+年1帰還では、伝わるものも伝わらない?そこかしこに、ナタリアを想う気持ちが顔を出しているだけに、もどかしくてたまりません。
     ヒロインナタリアには、ここから、もっと強く逞しく成長してもらうことを、そして、ヒーロークラウスには、タイトルどおり十年分の溺愛を期待して、星5です。

    • 6
  7. 評価:3.000 3.0

    顔面崩壊っ?!(笑)

     ゲーム内の悪役令嬢やモブに転生したほうが「ヒロイン」で、正ヒロインが結構なワルで、ヒーローが「ヒロイン」と結ばれる〜という、この頃流行りのお話みたいですが、それにしても、画が雑すぎませんかぁ?「ヒロイン」もヒーローも、腹黒正ヒロインも、コマによって全然人相が違って見えて、引きの画面では特にそれが顕著。
     まあ、「ヒロイン」はモブだから、顔つきがキツいのは想定の範囲内だし、腹黒正ヒロインが、不細工に豹変するのも当然だけれど、推しの隠し攻略ヒーローまでも、顔が崩れてイケメンに見えないのは、何故???
     救いは、「ヒロイン」が、ある程度自分の意思で、リサに転生したようであること。(多分、事故死はしていない…)大抵、有無を言わさず転生させられていることを考えると、「リサ」の思いに応えて、生き抜こうと奮闘する彼女、いっそ清々しいです。自分のための、生き直しでもあるもんね。
     諸々吹っ飛ばしてもいいけれど、自己中腹黒モモちゃんの鼻をへし折るところだけは、見たいかなぁ。

    • 3
  8. 評価:3.000 3.0

    作者名を明示すべきでは?

     キャラ設定とシチュエーションは様々なれど、起(ヒロインが、どん底に落ちて)ー承(正ヒーローと出会って)ー転(ヒロインの今後を左右する、ちょっとしたイベントがあって)ー結(兎にも角にもハッピーエンド♡)という流れは、基本全て同じ、安全安心の溺愛アンソロジーです。
     ところで、どの作品にも作者名が明示されていないような気がするのですが、電子版だから、タイトルや作者名が書かれた表紙が、割愛されたのかな?電子画面上では、一緒くたに表記されているんですが…。確かに、ほとんどの作者さんが(めちゃコミさんでは)、この作品だけという方が多そうですが、だからこそ作者名は、それぞれ明示されるべき。もしかしたら、新しく「推せる」作家さんと、出会えるよい機会かもしれません。

    • 6
  9. 評価:5.000 5.0

    新・逆関白宣言物語

     な〜るほど、50年間刻が止まっているから、眠り姫ならぬ眠り公爵ね。それも、自由に見せたり消したりできる、腹に突き刺さった短剣持ち?!なかなか重々しい設定のはずなのに、そうも感じられないのは、ヒーローアルノーの軽さと適当さのせいかと…50年前、自らの腹に剣を突き刺した悲壮さは、今のところ全く見当たりません。
     悲惨な身の上は、ヒロインカレンディアも同様で、彼女は、お決まりの酷い養女虐めの被害者。でも、この元侯爵令嬢、アルノーに「自由で逞しい」と言わしめる程のメンタル強女性。そのため、自らの意思で、自分の人生を切り拓こうとしています。
     こんな二人が、運命の導きで結婚、いつまで?「貴方の命を奪う時は 私が死ぬ時」まで!となったのだから、面白くないはずがありません。
     そもそも、至って普通の男の子?アルノーが、50年前どんな「深い喪失感」を味わって、死を選んだのか…「戦争」だけのことではなさそうです。そして、死神の呪いがかかった短剣が、なぜカレンディアだけに視えるのか…たまたま偶然?それとも…カレンディアを喰い物にしていたギース伯爵家へのざまぁ展開と並行して、これからの謎解きと種明かしが、とても楽しみです。
     偶然から始まり、お互いの利害が一致して続けることとなった、年の差50の契約結婚。いつまで?「夫として側にいることが望みとあらば 受け入れよう 君が死ぬその時まで」ということで、新しい逆関白宣言愛情物語、始まります!

    • 0
  10. 評価:5.000 5.0

    高潔と執着と

     契約結婚にもいろいろあるけれど、ヒーローとヒロインの心の向かう先が、これほど異なるケースは、なかなか珍しい。それも、二人が高潔であるが故に、である。
     正直、ヒロインのエリザベータを突き動かしているものは、弟アンドレイとの最後の約束。それがなかったのなら、彼女自身は、案外自決を選んだのではないだろうか。彼女の生きる目的は、弟とアルガンの人々の供養を果たすこと。竜人を味方につけ、アルガン再興の足掛かりを掴もうとまでは、考えていなかったはずである。
     ヒーローのレゼットは、必要以上に自らを律し、希望をもつことを自分に許さない半竜半人。そのため、3年前から強くエリーゼに惹かれながらも、心の動きを抑えて事務的に接する姿は、まさに騎士の鑑。でも、据え膳食わぬこういう人って、一度タガが外れたら、溺愛執愛一直線よね。
     エリーゼの企てた偽装妊娠をきっかけに、契約結婚をすることになった二人。「あくまで契約結婚」のはずだが、この結婚、複数の国の存亡や、狂竜・大魔導士の命運などが深く関わってきていて、大スペクタクル契約結婚の予感しかしない。
     二人の物語は、やっと動き出したばかり。何事にも執着していなかったレゼットが、心のままにエリーゼを求め始めたら…エリーゼが、アルガン再興の希望を抱いたら…何より、無事竜人の仔を産むことができるのか…予測不能の国盗り物語、星5でスタートです。

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