Mayayaさんの投稿一覧

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評価1 2% 27
251 - 260件目/全409件
  1. 評価:5.000 5.0

    説明可能な異世界(転生)歴史ファンタジー

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     異世界転生や憑依、タイムリープものって、話の展開の自由度が大きい分だけ、どんな力が働いて、主人公の身にそんなことが起きたのかってことを、十分説明しないまま話を進めがち…。でも、こちらの作品は違います。ヒロイン唯の弟で、理数の天才尊クンが作ったタイムマシン(その設定も、どーよ)があれば、すべてを説明できてしまう?!いやいや、森本センセ、さすがです。
     実はファーストコンタクトは、原作漫画ではなく、◯HK制作の連続TVドラマ。若君にキャスティングされていたのが、当時「健太郎」こと伊藤健太郎クンで、誰?この子〜♡って感じでした。でも、原作はさらにその上をいくイケメンで、そんないい男が、想う気持ちの強さと足の速さ以外、特に取り柄もない唯にベタ惚れになるのだから、漫画って最高ですね。
     ヒロイン16歳、ヒーロー18歳で始まり、妊娠・出産を経て、7人の子持ちになる少女漫画も森本作品ならでは。荒唐無稽ながら、ギャグテイストもしっかりぶっ込んで、初めから最後まで読者を楽しませてくれます。こりゃ、星5をつける人が多いのも頷けるわ…。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    拗らせ合戦、愛が重いのは?

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     異世界ファンタジーのむずキュン女王(勝手に命名)琴子先生作、究極のすれ違いラブファンタジーです。どこがすれ違いかって?それは、ヒロインシェリーが「大好きです!」と伝えている間は、ヒーローノエルはそれに応えることができず、ノエルが婚約を申し込んだときは、シェリーはそれを喜ぶことができず(制約魔法のせいですが)…この焦れ焦れ感、琴子先生、さすがです。
     お話は、シェリー目線で語られるターンとノエル目線で語られるターンとで、交互に構成されていますので、読者は二人の気持ちを見誤ることなく、安心して読み進められます。ときには、二人の悩みや苦しみに、胸が締め付けられそうにはなりますが…。
     それでも、この物語のキモは、やっぱり制約魔法後のノエルの溺愛っぷり。それまでの想いが一気に溢れたかのように、冷たくされても、すげなくされても、シェリーに想いを伝え続けます。まさに女の子の夢!
     押して駄目だったわけではなく、引いて効き目があったわけでもないけれど、この制約魔法がきっかけで、お互いへの想いが深まったとしたら、結果オーライかな、シェリー?でも、より愛が重かったのは「君の一生を見届けたら すぐ、俺も後を追いますから」なんて真面目な顔をして言ってくる、ノエル様のほうかもしれませんね。星は楽々5超え、お勧めです!

    • 16
  3. 評価:5.000 5.0

    必ず最期に愛は克つ!

     3話までの憎しみに満ちたプレタと4話以降、つまり6年前の愛らしいプレタと、何故にこうも違うのか…それはひとえに、「愛」のある無しの違いでしょうか。人は愛によって変わるのか…この永遠の命題を、異世界ファンタジーの舞台を借りて取り組んだ意欲作です。
     第3皇女でありながら、その出自と風貌のせいで、「呪われた子」として、虐待を受けながら育ったプレタ。そんな「妹」のことを気にかけつつも、勇気を出せず、結果的にプレタを見捨てることになってしまった第2皇女セザンヌ。命が尽きる最後の瞬間に、二人が交わした「約束」から、新しい物語が始まります。
     プレタが救い出されて以降、ダリアン太公キリア(プレタの実母の弟)とセザンヌとの絡みは、どちらかというとほのぼの〜。なんやかやで、溺愛のにおいプンプンです。一方、獅子やらドラゴンやら「召喚獣」も登場して、異世界スペクタクルファンタジーとしての側面も楽しみ♡
     でも、この物語の一番の柱は、「愛されて育つことの大切さ」ではないでしょうか。子どもに対する虐待、大人としての責任、声を挙げる勇気、手を差し出す行動力…現代社会でも目を背けてはならない事実が、この物語の中に散りばめられている気がします。
     60ptはちょっとお高めですが、ボリュームからすると十分満足。やり直しのチャンスを与えられたセザンヌが、様々な妨害と闘いながら、プレタを守り抜くことを期待して、星5です。

    • 129
  4. 評価:5.000 5.0

    身代わりではなかった…歪みの犠牲者たち

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     よくある「身代わり婚姻もの」と思っていたら、大間違い!ヒロインクラリスはもとより、ファーレンハイト家の全員が、そう、あのク◯姉マチルダでさえも、歪んだ貴族社会の犠牲者だった…という大どんでん返しが用意されていました。その意味では、ざまぁだけれど、ざまぁと言い切れないというか…。もちろん、マチルダの愚かしさ、憎々しさは変わりありませんが、彼女の出生の秘密、そして、父ファーレンハイト子爵の心の歪みを知った上で読み返してみると、マチルダの言動一つ一つが、全て虚しく感じられます。と同時に、そんな中にあっても、人間として歪まなかったクラリスの強さは、本物だったのでしょう、彼女の母が言うように。
     気になるのは、現在27話までの配信で、一定度結末を迎えたようにも感じるのですが、果たして続話があるのでしょうか。決して「身代わり」ではなかったクラリス、ただ、ここまで溺愛っていうほど、溺愛っぷりが目立っていたわけではありません。(ま、ジークフリート様なりの溺愛だったのかもしれませんが…) この後続くのなら、やっとお互いの気持ちに気づき始めた二人の、もっとイチャコラな姿を見たいと願ってしまうのは、私だけ?

    • 17
  5. 評価:5.000 5.0

    お菓子好きの領地経営(オマージュ)

     大人が異世界の子供に転生し、前世でやり残したことを実現しようと奮闘する過程で、周囲を巻き込み、その世界をより良いものにしていく…このパターンで真っ先に思い浮かぶのは、「本好きの下剋上」シリーズで、本を読むためなら、何でもするという女の子マインが主人公。こちらは、そのパテシィエ版で、お菓子大好き9歳男子のペイストリーが、主人公です。
     ただ、この次期領主サマ、自分の作りたいお菓子を作るためなら、手段を選ばない…それが、領地経営と結び付いてしまうせいで、時々、お菓子がどこへいったのか分からなくなってしまうほどです。でも、最終的には伏線を回収して?お菓子に結び付いてしまうので、ペイスの「中の人」、さすが天才パテシィエって感じ。でも、天才パテシィエって、政治経済にも明るいのね。
     オトナ子供が主人公だと、多少あざとさを感じる場合もありますが、両親をはじめ、ペイスを取り巻く人々が魅力的なことと、ペイスの立てる戦略が面白いので、まあいいかなって思います。とにかく、ペイスの活躍が痛快で、面白いのです。
     ところで、このお話の着地点、いったいどうなるんだろう…願わくば、これからも少年ペイスのまま、活躍させていってほしいかな〜。

    • 16
  6. 評価:5.000 5.0

    あーたん、達観すぎっ!

     ふくふくしているから、「白豚」って二つ名で呼ぶんだろうけれど、それって豚に失礼。豚を馬鹿にする人は、一生豚肉食うんぢゃねーぞー💢
     鳳蝶くんにも文句を言いたい。いずれ弟のレグルスに討たれる運命だからって、さっさとそれを受け入れるなんて、いったいあなた何様? 確かに「中の人」は、5歳児じゃないけれど、それにしたって諦めが早すぎる。あまりにも達観し過ぎてる。生きるために、もっと泥臭く足掻いてみろ。何より、可愛い弟レグルスに罪を犯させるな。
     以上が、このお話への苦言で、他はもう完璧♡ レグルスは可愛いし、鳳蝶は賢く優しく、出会う人出会う人(神サマもエルフも)みんなを魅了してしまうスーパー5歳児!?それこそ、痛々しいくらいに…。
     転生前の知識そのものが、彼のチート能力として今生の助けとなっているなど、お話そのものはほのぼのとしたサクセスストーリーですが、見方を変えれば、身勝手な両親からネグレクトを受けている、幼い兄弟の成長と愛情の物語。まさしく親はなくても子は育つ?!ただし、周囲の適切な支援があれば(この場合は、使用人やエルフたち、時々神サマ?)だけれど…。
     こんなに愛情をかけられて育ち、こんなににぃに大好きなレグルスが、将来鳳蝶の命を狙うかもな展開は、愚の骨頂。このまま、神サマとエルフたちに祝福されながら、のんびりまったりと領地経営を成功させ、あーたんに長生きして欲しいなぁと思っているのは、私だけ?

    • 38
  7. 評価:5.000 5.0

    塩対応にはワケがある?!

     七瀬くん、超絶イケメンなのに、塩対応?何それ、最高じゃん!つまり、来る者拒まずのクズ男じゃないってことでしょ?そして、男を見る目のない陽毬サン、あなたへの塩対応も、実は訳ありのニオイがプンプンいたしますがな〜。
     だって、七瀬くん、陽毬を意識しまくってるじゃん!男を見る目のないニブチンの陽毬サンには、分からないだろうけれど。彼氏がいるあなたに、自分をアピールすることなく、4年間「塩対応」を貫いた七瀬くんの誠実さを、褒めてあげようよ。
     さ、ゲス男の元カレ浩介にも、しっかり引導を渡せたみたいだし、いよいよ七瀬くんと本気で向き合うときが来たみたいだね、陽毬。こんなにあなたのことを、女性としても人間としても認めてくれている男子、そうそういないから。
     そして七瀬くん、塩対応の向こう側にある、君の本気を見せてくれい!陽毬と読者に、リアル「愛され女子」の気持ちを、存分に味わわせてくれることを信じ、星5を捧げます。

    • 30
  8. 評価:5.000 5.0

    綾瀬はるか!?

     木絵を綾瀬はるか、光正を斎藤工のキャスティングで、映画化されたのは知っていたけれど、よもやよもやのこんな楽しいお話だったとは…さすが、森本梢子先生です、っつーか、木絵が本当に綾瀬はるかで良かったの?!いくら地味にしたって、あの美しさは隠し切れないでしょ。イケメンハイスペックセレブ男子が、外見より内面をみてパートナーを選ぶという、世の平凡地味女子にとっての希望の物語なので、そこは個性派女優さんを使ってほしかったかな〜と思うのは、私だけ?
     光正がテレパスだから、平凡木絵を選んだという向きもあるけれど、大切なのは、相手を信じられるか、そして、相手に信じてもらえるかって、結局それだけなんじゃない?人間関係って。そして、どうにでもなれという「開き直り」…だから、落ち着くべくして落ち着いた二人だと思います。
     ときどき、人前で読んじゃいけない本に出合いますが、この作品もその一つ。だって、絶対に声出して笑っちゃうもん。森本先生、やっぱり天才だー!

    • 3
  9. 評価:5.000 5.0

    16話で腑に落ちた

    「ジャンル、変えさせて頂きます!」ん?どのジャンルからどのジャンルへ?まあ、悲劇から喜劇へってことかな?なんて考えながら、楽しんできました。
     とにかく、主要登場人物3人のキャラが立っていて、面白いことこの上なし!幼いけれど、中身は一丁前、イケメンでツンデレなルカ、やや堅苦しいけれど、真面目で実直なルカの叔父リューティガー、そしてルカの叔母で、本作の真の主人公であるユディット、この3人のやり取りが堪りません。

     ところで、16話まで進んだところで、タイトルの謎が解けました。作者さん、堂々とユディットに語らせているではありませんか!「復讐劇から詐欺劇、そして成長物語へ」と。作者さんがタイトルに込めた願いが、ここに来てやっと伝わった気がします。
    「冬の森の主」が、悲劇の復讐劇で終わらないように、ルカの母親になりすまして、孤軍奮闘?を続けるユディット。実に健気で、不器用で、心の声がダダ漏れで、可愛らしい存在です。物語は詐欺劇の様相を呈してきましたが、ここから本当に「成長物語」にシフトチェンジしていけるのか、しっかりと見守っていきたいと思います。
     ところで、「成長」するのはルカだと思うけれど、ユディットとリューティガーの恋も成長していくのかな?

    • 2
  10. 評価:5.000 5.0

    手とり足とり教えてください

     初めは異世界ラブコメかと思って読み始めたら、いやいやどうして、一人の少女のブラッシュアップストーリーの様相です。
     女王として登場したフィリス、何の苦労もなくその地位に就けたわけでは、決してなさそう…そこに至るまでの事情が明らかになるに連れ、フィリスが無意識のうちにもリアンを指名した理由や、リアンの隠された想いが見えてくるのではと期待しきりです。また、ど天然破壊神のフィリスを、リアンがどのように攻略していくのか見守るのも、楽しみの一つ。フィリス母娘を公爵家から追い出した「兄」や、従兄弟の意地悪王子殿下は、どうなったのかなぁ〜ん?これから、手とり足とり教えていただくことにしましょう。
     70ptは、少々お高いのですが、1話分の長さからすれば、まあ妥当な線か。そのうちお安くなることを期待して、星5で。

    • 17

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