Mayayaさんの投稿一覧

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  1. 評価:5.000 5.0

    回収っぷりが、お見事です!

     TVドラマを観てから、原作漫画を読んだ場合と、原作漫画を読んでから、TVドラマを観た場合と、どちらがダメージが少ないか…これって、漫画好きにとって、永遠の命題なような気がします。多分、答えは、ケースバイケース?
    「ラジエーションハウス」や「コウノドリ」は、テレビから入っちゃったから、そっちが好みだし、「鹿楓堂〜」は、絶対漫画のほうが良かったし、「フリーレン」は、漫画もアニメも素晴らしい!「カリオストロの城」に至っては、あれは別次元…(笑)
     では、TVドラマと原作漫画と、ほぼ同時進行で観賞したこの「嘘解きレトリック」は?う〜ん、俳優さんたちも演出さんも、頑張っていらっしゃるけれど、個人的にはキャスティングに???
     左右馬はちょっと真面目過ぎて、おとぼけが足りないし、鹿乃子はちょっと背が高過ぎで、バタバタ感少なめだし…一番?だったのは、「史郎」さん。もう少し、少年の雰囲気を残しておいてほしかったかなぁ。
     さて、原作漫画ですが、それぞれのエピソードがバラバラのようでいて、実に上手く最終話に収束させていく手腕は、お見事でした。初めは面白かったのに、最終話はグダグダという作品が少なくない中で、この作品は美しく着地しています。あれ?このレビュー、最後だけで、よかったかも…💦

    • 2
  2. 評価:4.000 4.0

    見た目で人の運命を決めるなよ!

    「柔らかな金の髪とルビーレッドの瞳」…これが、聖女ネシェリと同じ髪色と瞳の色をもつ、アメリアの姿…ってぇ、全然金色に見えないんですけどぉ。栗色?下手すりゃ、赤毛?そして、ルビーレッドって、ほとんどのの異世界ファンタジーで、忌み嫌われている「赤い瞳」じゃん!はい、アメリア、悪女決定!
     結局1周目は、見た目+愛嬌+社交性+策+物欲に長けたアメリアに軍配が上がっても、何ら不思議じゃない状況。だって、ヒロインミーシャ、全然やる気ないもん。初めから、自分が「悪女の巫女」であると思い込み、「耳をふさぎ目を閉じて」自己肯定感どん底状態。自分に手を下したルベルトに対して、お手を煩わせて申し訳ない…だってぇ?もう、ミーシャ、化けて出てやれっ💢
     それもこれも「銀の髪に淡い水色の髪」という、ミーシャの容姿のせい。見た目が陰気で冷たい印象だから、彼女が「悪女の巫女」だろうという勝手な憶測の産物。仮にも、貴族最高位である公爵家の令嬢に対してだよ?相当、信心深い国民と家族です。
     さて、同じ能力の人物が、より自分を磨き、行動を変えれば、その後の運命は変わるのか…見た目で人の運命決めんなよっ!ってことで、精霊リューネとともに、ミーシャ、今世こそ「聖女の巫女」としての本領発揮です!

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    イネスの闘い、三度目の正直?!

     ヒロインイネス、幼いのに、やけにスンッとしていると思ったら、分かっている範囲で、既に3度目の人生。単純に足し算すると、中身は齢50歳越えの、愛も絶望も経験済みの才媛熟女だった…?こりゃ、カッセル、どう頑張っても、勝負にならんわ…(笑)
     1周目も2周目も、愛ゆえに全てを失うことになったイネス。考えに考えた末、選んだ3度目の人生の「お相手」は、家柄と容姿が良いだけの公爵令息カッセルでした。「愛」は除外されていた要素だったにも関わらず、この遊び人カッセルくん、実はハートの部分が、意外とピュアだった…?!これは、イネスにとって大きな計算違い。ここから、二人の愛と命をかけた駆け引きが始まります。
     結婚前は遊び人だったのに、結婚をきっかけに溺愛夫に変貌というのは、プレイボーイものあるあるですが、カッセルに至っては、無意識下の自分の行動の意味にも気付いていなかったという体たらく。その状況で、元夫の皇太子オスカルや、前夫の画家エミリアーノの存在とも闘わなければならないのだから、相当のハンデです。頑張れ、カッセル!
     イネスの3度の人生が交錯して描かれたり、イネス視点とカッセル視点が、入り混じったりすることで、多少混乱することもありますが、二人の心情と背景がより明確になって、面白いと思います。
     さてこの結婚、二度あることは三度あるで、三たび悲劇で終わるのか、それとも、三度目の正直となるのか…タイトル返しを期待して、星5です。

    • 8
  4. 評価:5.000 5.0

    人格破綻大公、一世一代の猿芝居

     初めは、脳内お花畑の伯爵令嬢と、「人格破綻者」と呼ばれる大公との猿芝居って感じで、さして真面目に読んではいませんでした。けれども、意外と設定がしっかりしていて、回を追うごとにその魅力にどハマり、もう猿芝居万歳!って感じです。
     ヒロインイスエル、一見、脳内お花畑のポヤポヤお嬢様ですが、実は卑劣な犯罪に巻き込まれ、そこから立ち直ろうとしているサバイバー。「過保護」には、れっきとした理由がありました。どのような状況に陥っても、彼女を愛し守ろうとする、父親のブリーシャ伯爵と兄レオが、家族愛に満ちて素敵です。
     そして、輪をかけて「過保護」なのは、本作のヒーローラハン・エル・カノックス大公。戦闘狂で悪魔で冷血漢の彼が、何故かしらイスエルの前でだけ、完璧な紳士に…。それには、きちんとした理由があるのですが、その猫被りっぷりと、巻き込まれた周囲の人々(イスエル以外)の慌てっぷりが、とにかく面白い!ここ、笑えます。作中の登場人物同様、読者も呆気に取られること、請け合いです。
     さて、公爵令息セザールや教会の面々、彫刻家イスエルの「神の祝福」を狙う「あの人」たちから、イスエルを守り抜き、無事結婚まで辿り着けるのか…ラハン、ここが猫の被りどころ、もとい人格破綻者の腕の見せどころでっせ!ラハンのイスエル溺愛劇場、間違いなく星5です。

    • 1
  5. 評価:5.000 5.0

    悲劇は繰り返す?ジルの選択は…

     ザークレイド王国の悲劇…これは、言うまでもなく、前王が第4夫人のナンシーを愛し過ぎ、その息子である末っ子王子ジルを次王に定めてしまったから…。更に、身も蓋もない言い方をすれば、ナンシーだけを愛していたのに、彼女を第4夫人にしかできず、先に他の妃との王子をもうけてしまったから…。王として、戦略上仕方なかったとはいえ、全ての原因が、ここにあると思います。
     そして、現在、再び同じ悲劇が繰り返されそうな予感が…。はっきり言って、ヒロインのラシェリ、パーフェクト過ぎる!そして、ジル陛下の亡き母ナンシー妃と、性格や思考が、被り過ぎる!「誰もが笑える未来をつくる お手伝いをさせてください」なんて、単なる家庭教師の範疇を超えて、まるで帝王学の教授のよう。没落貴族とはいえ、さすが王族の指南役を担ってきた家系のであることが窺えます。こんな菩薩?のようなラシェリを、慕うなというほうが、無理があるよねー、ジル陛下、及び周辺の皆々様?
     さて、王としての義務を最優先して、親世代と同様の悲劇を再び繰り返すのか、それとも、一人の男として、自分の心を守りつつ、愛する人をも守り切るのか…ジル陛下、お手並み拝見です!

    • 34
  6. 評価:4.000 4.0

    ゲーム世代出身の自暴自棄令嬢

     う〜ん、七里慧先生の画は好きだし、死亡ループが繰り返されなくて、それはそれでいいんだけれど、なんだかなぁ、ヒロインアリシアが、頑なというか自暴自棄というか…命を軽んじているようで、今んとこ、ちょっと推せないんだよなぁ。
     確かに、ずっと死亡エンド回避の努力をし続けたにも関わらず、それが報われなかった虚しさは、理解できる。でも、唯一生き残れるかもしれない道である、フリーデリックからの求婚を一蹴しちゃって、本当にそれでいいの?
     手のひら返しの求婚はお断り?処刑されるか、自死するほうが、まだまし?死ぬことは、もう怖くない?なんか、また転生しようとしているけれど、必ず転生できる保証なんて、全くないんだよ。キャラクターが何度も復活できるゲームを、前世でやり込んできた、自暴自棄のお気楽令嬢にしか思えないのは、厳しすぎる評価でしょうか。
     さて、フリーデリック様、ちょっと頑なになってしまっているアリシアですが、そこんとこ、よろしくお願いします…ってぇ、元はといえば、あんたもアリシアを追い詰めた一人でしょーがっ💢

    • 1
  7. 評価:3.000 3.0

    泣けない人魚と生き残り公爵

     逃げ出した先で湖に飛び込み、初めて自分が「人魚」だと知ったアイーシャ…ん?どの程度の水量と触れ合えば、尾鰭になる?やっぱ、池、湖、海レベルは必要で、ちょっと水がかかったくらいでは、変身しないんだろうな…(多分)と、まあ、ツッコミどころ満載です。
     謎設定は、他にも…人魚であるアイーシャの涙は、なんか凄い力を秘めているんだけれど、彼女はどうしても泣くことができない…ヘイデンの一族は、当主になる者が、他の家族の命を奪って、ひとり生き残ることになる…う〜ん、公爵家がここまで、存続できたのが無理不思議。
     皇帝は俗物だし、皇后と皇后弟もアイーシャの力を欲しがっているし、四面楚歌ってこういうこと?そして、「妹」アイーシャに執着する「兄」ヘイデン…あっちこっちで、新しい設定を展開し始めるので、かなりとっ散らかった状態です。
     それでも、読み続けてしまうのは、ズバリこの話の続きが気になるから…。これだけとっ散らかったものを、無事回収できるのか、結構気になっていますわ〜。

    • 1
  8. 評価:5.000 5.0

    天晴れ!悪女の鑑サンドラ

     自己肯定感は低いけれど、健気で愛情深いヒロインリリアーナ。若くて、イケメンで、地位も実力もあって、対外的にはハイスペックなのに、情緒面では、結構ポンコツのヒーローウィリアム。まあ、この二人については、いいんです。ほっといてもラブラブで、もう十分幸せですから。きっと、もっと幸せになってくれるんじゃないかな?
     注目すべきは、リリアーナの継母である、悪女サンドラ。この人、凄いんです。リリアーナへの虐待ぶりは、横暴で陰湿だし、屁理屈の捏ね方も堂に入っているし、更生の余地なし…っつーか、更生する気は、全くない。唯一、彼女の功績を挙げるとすれば、リリアーナの異母弟であるセドリックを産んだことと、彼に関心をもたなかったことくらいかなぁ。あ、二つだった。愛する人との間に生まれた跡取り息子なのに、放置するなんて、それ以上に、リリアーナへの関心というか、憎しみが強かったんでしょうね。では、一体何故そこまでリリアーナを憎んだのか…そこが、サンドラのサンドラたる所以でした。
     いろいろな悪女を見てきましたが、サンドラは、その中でも五指に入る悪女。「復讐の皇后」のローズモンドに匹敵するような、悪女とならざるを得なかった背景が理解できる、そして、救う道がない正真正銘の悪女だったと思います。
     ところで、原作はまだ続いているのに、漫画は完結というのは、コミカライズあるあるです。この作品も然り。ぜひぜひ、続編再起動を期待しておりまする。

    • 2
  9. 評価:3.000 3.0

    人はそれを「夜伽」と云ふ

     タイトルに「夜伽」の文字を入れたのは、悪戯に興味と想像を掻き立てたかったからなのか…確かに、王様を退屈させないために、様々な「お伽話」を寝物語として聞かせるという意もある「夜伽」。でも、現在では、ほとんどの人が、それとは異なる意味で、この言葉を捉えている。羊を数えて眠りに誘うことを、「夜伽」と考える大人は、まず居りますまい。どう考えても、「寝かし付け係」でしょ!
     その必殺?「羊数え歌」を加護にもつメリエール(←名前そのものが、暗に羊!)は、無能で役立たずということで、家族から蔑ろにされていたものの、第二王子ランドルフに召し上げられたことによって、一発逆転、ハッピーライフを送ることに…?!かどうかは、もう少しストーリーが進まないとです。
     気になるのは、登場人物たちの瞳の下のほうにへばり付いている、白い光?影?か何か。ハイライトの一部のつもりだったのかな。個人的には、目ヤニに見えてしまうのですが、多分、気のせいですわ(笑)

    • 3
  10. 評価:4.000 4.0

    同情?怨嗟?溺愛?拓人の真意は?

     人身事故って、被害者は無論のこと、加害者及び加害者家族も、深く傷付く。高額な賠償金の支払い、社会的信用の失墜、被害者に対する悔恨の念…場合によっては、事故に遭った被害者に対して、逆恨みに近い感情を抱くこともあるらしい。
     さて、拓人が七瀬の前に姿を現したのは、偶然か、意図的か…現時点では、はっきりとは分からない。しかし、数回通っただけにしては、七瀬に対するアプローチが顕著なので、おそらく後者なのではないかと思われる。その場合の、拓人の真意は?事故で、心にも体にも傷を負った七瀬への同情か、密かに見守っているうちに、七瀬の人となりに惹かれた上での溺愛か、最も考えたくないことだが、加害者家族として負った負の感情をぶつける相手として、七瀬を選んだか…拓人が、あまりにもパーフェクト過ぎて、疑心暗鬼になっている自分がいる。
     七瀬と拓人の、コーヒー談義が興味深い。拓人でなくても、いろいろなコーヒーを試したくなってくる。交通事故被害者と加害者家族同士を、「宿敵」と位置付けるならば、違和感しか感じないが、ここは一つ「剥き出しの溺愛」とやらを、信じてみたいと思う。

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