5.0
みにあまる彼女
恋愛経験ゼロどころか、初恋さえも自覚したことのないいろは…恋愛上級者である春希の「愛が重すぎる」アタックを華麗にスーパーセーブ、まさに「みにあまる彼女」って感じです。
春希は、自分でも言っているように「付き合ってからスイッチ入ったりする」タイプ。だから、いろはに対しても、そんな入りでした。それが、いろはを知るにつけ、どんどん彼女にのめり込み、溺愛していく…そのヤンデレぶりが、楽しいです。
いろはは恋を知らなかっただけあって、あざとい駆け引きなどできるわけもなく、思い立ったら即行動タイプ。そこが、いろいろ抑圧され、ヤンデレ気質を育ててきた春希にとって、新鮮かつツボにハマったんだろうな。春希の重い愛のツッコミを、無自覚でスルーするいろはのボケは、まさに夫婦漫才ですわ。
いろはにとって春希は「みにあまる彼氏」だったけれど、春希にとってもいろはは「みにあまる彼女」。付き合ってからスイッチの入った二人、実は、唯一無二の存在同士だったというオチです。少なくとも、いろはの18歳の誕生日(高校在学中)に、婚姻届を出しちゃうくらいには(言い出しっぺはいろは笑)。
青春のドキドキ、イライラ、もやもや、きゅんきゅんが、たっぷり詰まったこのお話、星も5個詰めて、超おススメです。
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みにあまる彼氏