Mayayaさんの投稿一覧

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11 - 20件目/全408件
  1. 評価:5.000 5.0

    恩讐の彼方に

     人間とは、かくも弱いもの?ヒロインリーザンは、両親の命と引き換えにヒーローエゼカイルの命を奪わんとする陰謀に手を貸し、無敗の英雄エゼカイルは視力を失ったことで酒と薬に溺れ、引きこもりの生活を送る日々…。そこには、正義も、理性も、常識さえも存在しません。
     それでも、リーザンは償いのため、「ローズ」としてエゼカイルの側にいることを選び、エゼカイルは復讐のため、自分を陥れた「侍女」を探し出すことに全てをかけ始めます。ある意味、二人とも新たな一歩を踏み出した訳ですが、そのなんと皮肉なことか…。エゼカイルの視力が失われているからこそ成り立つこの関係は、砂上の楼閣よりも危ういものとしか感じられません。
     この二人、どうすることが正解か…倫理的には、リーザンがいち早く自分の罪を告白して…なのでしょうが、それができる勇気があったなら、そもそも「ローズ」にはなっていないはず。ク◯兄アケナウスの末路なんざ興味はないし、エゼカイルの視力は、おそらく元に戻るのでしょう。そのとき「真実」を知ったエゼカイルは、どんな選択をするのか…今後の展開に興味は尽きません。
     事情はどうあれ、罪は罪。「リバース」史上最高に拗れているこの二人ですが、それでも恩讐の彼方でリーザンとエゼカイルが見る景色は、幸せなものであってほしいと願う自分、脳内お花畑なのでしょうか。

    • 7
  2. 評価:5.000 5.0

    こんなの欲しかった!ぷちっとをポチッと

     本編中にマクシーやリフタンが、時々ファンシーに変化することがあって、その登場コマが無性に大好きなのですが、よもやよもや「そこ」だけで構成されたこんな作品が登場したなんて…オークの樹の精霊よ、ありがとー!♡そして、後悔のない10pt…これは、間違いなく「買い」です。
     いつもの登場人物が、ほっこりキャラになっているところが魅力的ですが、同時に読者があれこれ想像していた奥の話も再構築されていて、満足度アップ⤴️もう一度読み返したり、これからの展開の中であれこれ想像したりで、楽しみ方の幅も広がりそうです。
     願わくば、3話で終わらず、もっともっとスピンオフって欲しいかも…。ちなみにマクシー、赤と緑の色はリフタンに最高に似合っていると思うよ(笑)

    • 52
  3. 評価:5.000 5.0

    「アデリエンの詩」が示唆するもの

     実の父親から虐げられて育ってきた公爵令嬢マクシミリアン。彼女が吃音であることは、決して本人の努力不足のせいではありません。現代日本の基準なら、確実に断罪されるであろう父クロイソ公爵も、この世界では強き権力者なのだから、どうにも手に負えない…⤵️
     物語の大きな柱は二つ。リフタンとマクシーのどうにもむず痒い拗らせ両片想いの行方と、自己肯定感・自己有用感皆無のマクシーの、自立と成長の軌跡というところでしょうか。無骨ながらも真っ直ぐに向けられるリフタンからの愛で、美しく花開いていくマクシーの姿には、目を奪われっ放しとなります。また、アナトールの役に立ちたいと必死で魔法を勉強する様に、彼女の人間としての成長を感じます。まさに愛と成長の物語。
     ところで、タイトルを「オークの樹の下」とした理由が気になっています。はじめは、カリプス城にあるオークの木のことかと思っていましたが、実はもっと深い意味がありそう…。「アデリエンの詩」に登場する英雄ウィグルとオークの樹の精の伝説が、リフタンとマクシーに重なって仕方ありません。二人が幸せになる結末しか受け入れたくないけれど、「アデリエンの詩」が二人の未来を示唆しているとすれば…この先、まだまだ試練の日々が続きそうです。どうぞ甦ったオークの樹の下で、幸せな二人の姿を見られますように。

    • 2
  4. 評価:5.000 5.0

    ヴィル様どこのどなた?

     どうしてヒロインやヒーローの身内って、こうもクズな設定が多いのか…。共感、協調、敬愛よりも、妬み、嫉み、追い落としの感情のほうが、人間の本性であると思いたくはないが、物語の展開上その方がドラマチックなのだろう。本作も、本来なら叔父一家が、エインズワース家直系であるリシェを護り育てることが正しい道であるにも関わらず、親子で追い落としにかかることで「悪役」となり、物語性を高めている。それが分かってはいるものの、やはり悪人がのさばっている序盤は、どうにもムカっ腹がおさまらない。
     それでも、ハリボテ聖女コーデリアによって喉を潰されたリシェ(少しは警戒しろや〜)の声は、思っていたより早く復活したし、謎のお隣さんヴィルは、アゼイン王国王太子なんぞ足下にも及ばない存在のよう…。ここから叔父一家&クズ王太子&アゼイン王国へのざまぁが始まるかと思うと、ワクワクしきり。
     それにしても、場合によっては超常的な力を発揮するヴィルの正体が気になる。おまけに彼は、元からリシェのことも知っているよう。よくある展開と思いつつ続きが気になって、ついつい星5をつけてしまう自分、結局作者さんの術中に嵌ってしまったい!(汗)

    • 3
  5. 評価:5.000 5.0

    「伝説」が新たな伝説を呼ぶ物語

    「ここは俺に任せて先に行け」…うん、何てカッコいい!古来、チーム戦(聖闘士なんちゃら、美少女戦士なんちゃらetc…)でよく使われた台詞。熱い友情に基づく自己犠牲精神に、胸を躍らせたものです。
     本作も期待を裏切ることなく、見事本懐を遂げて?無事帰還。ここで再会を喜び合い、大団円!…と思いきや、少年に若返った!?かくして戸籍上40代、精神年齢上30代、肉体年齢10代の表向きF級、ホントはS級の冒険者ロック(ラック)の誕生です。このとんでも展開、ご都合主義のように見えますが、設定がしっかりしているので、不思議とゴリ押し感がない…面白いです!
     少年ロックに対して、かつての相棒ゴランとエリックは、40代渋オジとしていい味出しています。二人の子供が全員女の子なのは、さりげなくヒーローに好意を集めようとする青少年漫画ならではの視点でしょうか。肉体年齢が10代の割には、ロックがギラギラしていないので、そこは戸籍上40代の良識が働いているのかもしれません。
     伝説となったラックが、ロックとして新たな「伝説」を築く物語、星5でお薦めです。願わくば、我にも「生命転移」の伝授を…(笑)

    • 1
  6. 評価:5.000 5.0

    「悪役令嬢」が、霞んでしまったい(笑)

    「一輪華」と「鬼花」でお馴染み、孤高の溺愛男を描かせたらピカイチのクレハ先生が原作、そして「聖獣番」で、水も滴りそうなイイ男を具現化してくださっている大庭そと先生が作画となると、これはもう90%買い!更に、4話完結という簡潔な流れで、100%購入決定、おススメです。
     主な…というよりも、全ての登場人物は、侯爵令嬢エミリア、子爵令嬢モニカ、子爵令息マルティン、そして、公爵令息ウィルクスです。誰が「悪役令嬢」かって?それは、推して知るべし‥で。
     クレハ先生らしいな思うのは、ヒーロー(多分)ウィルクスの落差!これは、なかなか必見です。ヒロインが、完全に霞んでしまってますよ〜(笑)

    • 7
  7. 評価:5.000 5.0

    拗らせ両片想いということでお願いします

     正統派イケメン美女量産の秋月綾先生と、愛しき拗らせ男子を描かせればピカイチのあさぎ千代春先生との強力タッグ、ありそでなかったこの組み合わせ、もう読む前から?期待大です。
    訳あって、半年前に結婚した芽衣子と13歳歳上の尊…うん、年の差訳あり婚あるある。
    芽衣子は、尊のことがずっと好きだった…うん、幼馴染初恋あるある。
    尊の「…終わりにしたい」発言…うん、離婚あるある?ってー、ちょっと待ったぁー!芽衣子、尊氏、「離婚したい」って言った?
    「俺はもう我慢の限界なんだ」「こんな結婚生活、いつまでも続けられない」「…終わりにしたい」これら断片的な言葉から察せられる、本当の意味は…?拗らせ両片想いの匂いを感じ取っているのは、自分だけでしょうか。
     いい大人なんだから、ひと言、たったひと言、本音で話し合っていれば…とも思うのですが、本当に好きな相手とは、モラトリアムを置いてでも一緒にいたいと思うのも、また大人。二人の「大人」の拗れっぷりを、大いに楽しみたいと思います。

    • 7
  8. 評価:5.000 5.0

    この「初恋」は、合格!

     ホストが彼氏…職業に貴賎はないという綺麗事を掲げたとしても、多分、自分は割り切れない。司のように、アフターなしの俺様路線(それで、No.1というのだから、どんだけ〜!)と分かっていても、もやもやして、最後には、自分を取るか、仕事を取るか、迫ってしまうような気がする。だから、ホストとガチ恋愛の作品の場合は、眉に唾して読んでしまうけれど、うん、この「初恋」は、合格!
     まず、司の「5歳頃からの初恋」に信憑性。高校時代に「再会」という、刷り直しの過程もあるので、ヒーロー司が、ヒロイン千鶴のことを想い続けていたという設定に、全然無理がない。
     そして、千鶴の生き方のブレのなさ。自分の目で見て、信じたことを基準に行動する…これって、なかなかできることじゃない。親の教育って訳でもなさそうだから、千鶴が生まれ持った、生来の気質?こんなヒロインだからこそ、周囲の雑音にも屈せず、「本物」に触れてこなかった人々を魅了し、ホストである司を司自身として受け入れても、何ら違和感ないんだろうな。
     ずっと兄弟の面倒を見てきた千鶴が、杓子定規で愛想がなかったとか、「水商売」と近所に引かれていた司の父が、大企業の経営者然としているとか、幾つか釈然としない点はあるものの、司と千鶴の強い想いの前では、些細なこと。売れっ子ホストと市役所管理職という組み合わせがあっても、もはや不思議でも何でもない…そんな応援したくなる二人の物語、まだまだ続きが気になります。

    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    回帰というより並行世界?

     冒頭、いきなりアレックが戦死?はあ?アレクサンドラは、大陸統一に貢献する人物だから、本編1でビアンカが回帰して、あれやこれや頑張ったんじゃなかったの?アルノー公爵家が没落?アレックがアルノー公爵夫人!?じゃ、ビアンカやザカリーは???もう、頭グジャグジャです。
     少ない情報を繋ぎ合わせたところによると、アレックはコルシカ伯爵の息子と結婚して、アルノー公爵夫人となったようですが、舅にあたるこのコルシカ伯爵が、実はアレックと本作のヒーロー?語り手?のシリルを陥れた張本人。命を奪われたシリルは回帰して、騎士に憧れるアレックの背中を押し、一方、コルシカ伯爵への復讐を誓います。本人、結構ヘタレなんだけどね…(笑)
     シリルが戻った時間は、回帰前から10年ほど遡ったあたりで、まだアルノー公爵家は健在です。ヴァンサンを筆頭に、それなりに年齢を重ねた懐かしい面々が顔を揃え、嬉しい限り。ここから、公爵家の凋落が始まるなんて、考えたくもありません。
     シリルが回帰したのは、自らの願いを叶えるためでしたが、もしかしたら、ビアンカ同様、誤った方向に進んだ歴史を正すために、神の意思が働いているのかも…それは、いずれ明らかになると思います。
     本編1が、イボンヌ目線のビアンカの生涯を描いたものだとすれば、こちらは、シリル目線でアレクサンドラを描いたものか…W主演というところでしょうか。「忘れられない詩」とは何ぞや?期待は高まるばかりです。
     ところで、このままでは、同じ時空に、年齢の異なるシリルが、同時に存在する様相。とすれば、これは、回帰というよりも、並行世界の物語?答え合わせが、楽しみです。

    • 39
  10. 評価:5.000 5.0

    科学的に考察してみました(?)

    ・太陽がない国ノイモント…地球的にいえば、「極夜」状態。北極圏や南極圏にノイモントがあるということ。200年前に自転軸がズレた?(笑)
    ・暗闇病…日光不足による「ビタミンD欠乏症」の可能性
    ・黒い髪に赤い瞳の呪い姫…そもそも黒髪のほうが、優先的に遺伝するし!赤い瞳は、アルビノの可能性。黒髪と赤目の並列は難しそうですが、神業的奇跡が!?
    …ということで、ノイモントの皆々様、グランツィアの「太陽の王子」ディートリヒ殿下に、国中を照らす巨大な紫外線ライトを発明していただく&ビタミンD錠剤を開発していただくで、見事お悩み解決!…とは、いかないだろうなぁ。ヘルミーナ、そして、ディートリヒが、どうやってノイモントの危機に立ち向かうのか、興味津々です。
     それにしても、ヘルミーナのポジティブなこと!その容姿と血筋のせいで、自他国問わず偏見をもたれているのに、凹むことなく、自分のできることに精一杯取り組む…こんなに潔いヒロインお姫様、久しぶりです。「やらなければ可能性も生まれません」そのとおりだよね、ヘルミーナ。
     ディートリヒが、心を閉ざすようになった理由は、追々分かってくるのだろうけれど、不器用なだけで根は悪くなさそう…。二つ名どおり、ヘルミーナとノイモントの「太陽の王子」となってくれることを、大いに期待して、星5です。

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