Mayayaさんの投稿一覧

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11 - 20件目/全371件
  1. 評価:5.000 5.0

    史上最強の愛すべきおバカヒロイン

     何じゃこの、濃ゆ過ぎるヒロインわ!?というのが、最初の印象。気性の乱気流を体現しているかのような赤毛の縦ロールと落っこちそうなどんぐり眼、常にギャーギャー騒ぎ回って、思い立ったら猪突猛進、もっと人の話を聞け〜って叫びたくなるような、無駄におバカな行動力…正直、本当にこんなのがヒロイン?って感じでした。
     けれども、ヒーローセシルの「闇」に対抗できるのは、このくらい強烈なキャラである必要があったんだということが、最後まで読むとよく分かります。それに、このおバカを感じさせるバーティアが、実は真っ直ぐ過ぎて、健気過ぎて、とても愛すべき人物であるということに、割と早い段階で気付かされるから不思議。まさしく彼女こそ、セシルの「観察記録」の中でのヒロインでした。
     ラストのほうで、「自称悪役令嬢な妻」や「自称悪役令嬢な母」に触れているけれど、まだまだ深掘りできそうな展開…そして、鋭い読者は、とっくに気付いているけれど、「妻」編へのフラグも、しっかりと立っていた!ということで、とりあえずは皆で「妻」編に詣りませう♡

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    ツッコミどころはあっても…!

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     単に、自分の人生を逆行してやり直すのではなく、異なる時代(未来)、異なる国(日本)、異なる人物(葵)を経験し、最新の医療技術を身に付けて、また元の「自分」に転生するとは…。葵の人生って、何だったの?エリーゼの踏み台か?とも思ったけれども、転生・召喚されて、いきなりチートな力を発揮するよりは、まあ筋が通っているのかもしれない。
     それにしても、エリーゼが、現代医学の知識と技術でもって、感染を防いだり、疫病を抑えたりするところまでは、共感できた。でも、外科的手術は…?150年前の設備・道具で、そんだけの手術に耐え得る麻酔管理ができたとも思えず、高度な術式?常識で考えたら、絶対無理。あとは、リンデンたち皇族が使う「魔法」の力でも、借りた?な〜んて、ツッコミを入れるのも、野暮かぁ(笑)
     それでも、やっぱりこの話、面白い。女性の社会進出を、エリーゼを通じて小気味よく描いているあたり、予定調和と思いつつも、痛快に感じる自分がいます。
     最終話を「葵」でまとめているところをみると、これは転生・回帰モノというよりは、パラレルワールドでの出来事だったのかな?ツッコミどころは多々あっても、イケメン美女パラダイスの本作、やっぱり星5で、オススメです!

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    「清麗」と書いて「すみれ」と読む

    「俺の器を浴槽とするなら、清麗のは“海”…」
    無限とも言える程の神通力を持つ清麗の、本当の力を見抜けず、「あひるの子」呼ばわりした白鳥父…ほんっと人を見る目がない💢そんなボケ父に盲愛されてきた、弟火雅理の出来は問題外としても、このネグレクト父、本当に「八咫烏」の精鋭だったの?実は清麗は、本当の子じゃなかった!と言われても、信じちゃうほどの、酷い扱いです。
     それにしても、表紙が黒髪の美少女風で、名が「清麗ーすみれ」で、「ツガイ」だから、てっきり女の子だと思っていたら、はい、ごめんなさい、男の子でした〜ぁ💦この「ツガイ」も、どちらかというと、「八咫烏」での任務上のバディ的存在?即BLと思い込んだ自分に、喝を入れてやりたい。
     ただ、清麗を「ツガイ」として大切にしようとする累を見ていると、単なるバディ以上のものを期待する自分がいることも、また事実。この二人の関係は、この先「ツガイ」として数多の作戦を遂行していく中で、また変化していくのでしょう。
     さあ、清麗、初陣の準備は整った!(というか、整えさせられたー笑)累と二人で、無双の神通力を見せてくれい!

    • 8
  4. 評価:5.000 5.0

    本当にわんこかな?(笑)

     微妙女子&年下男子のむずキュンな関係を描かせたら、天下一品!年下カレシをもつのも悪くないと思わせてくれる、丹沢ユウ先生の年下わんこモノです。
     いくら格安リノベ物件とはいっても、31歳でマンション購入、すごいよね、夏海。(ちょっとケチはついたけど…笑)それだけ、行動力、決断力があるのに、片恋相手の昴へは、具体的にモーションをかけなかったんかーい、10年間も!(まあ、関係壊したくないわなぁ…)そして、周くん、ホントに手違いですかぁ?手違いだよねぇ、でもさ…ってことで、周の心のうちが、とっても気になります。
     さて、周は本当に大型わんこ?それとも、わんこの皮を被ったオオカミ?もう恋なんかしないと決めていた、赤ずきん夏海ちゃん、どうかご用心!(笑)

    • 4
  5. 評価:5.000 5.0

    リーズの誠意が物語を救う?!

     転生ではなく、召喚でもなく、勿論逆行のはずもなく、寝落ちした後に、乙女ゲームの中に入ったのは、転移っていうの?ヒロイン、いとも簡単に「リーズ」として生きることに順応してしまったけれど、「美佳子」は、それでよかったのかね?元の世界に全く未練がないあたりが、ちょっと不思議でした。まあ、大好きなゲームの世界だったから、「美佳子」も満足していたのかも。
     だから、「悪役」クロードを守ると決めてからの彼女の、強いこと、向こう見ずなこと、逞しいこと…聖女の力も、魔力も、その他チートなスキルを全く持ち合わせていないのに、ゲームの記憶と「使用人魂」だけで、周囲の人々を幸せに導いていく様子は、かなりスッキリ展開です。こりゃ、愛と承認欲求に飢えていたクロードが、心を鷲掴みにされても不思議じゃないわな〜。
     可愛めの画のためか、クロードは成長しても、リーズの見た目が全く変わらないラッキー設定。おそらく年の差は8歳以上、身分差は果てしなく…にも関わらず、6歳の頃からリーズを想い続け、決して彼女を諦めないクロードの一途さは、絶対推せます。
     リーズによって、周囲を恨まない選択をしていくクロード…もし「美佳子」が、「クロードルート」に挑戦していたとしても、このようなクロードを見られたのでしょうか。開始当初の彼と、最終5話分の彼を見比べながら、いろいろ妄想してみるのも、楽しい作品です。

    • 4
  6. 評価:5.000 5.0

    悪役令嬢(な妻)です!←自称(笑)

     なぜ「悪役妻」ではなく、「悪役令嬢な妻」なんだろう…と思いきや、読み始めて、すぐに分かりました。だってバーティア、全っ然変わっていないんだもの…(笑)本当に人妻っ?ってくらい、通常運転。もう、安心安全の夫婦漫才です。
     セシル殿下が、がっちりホールドしているので、さすがに二人の仲を邪魔する世間知らずは、出てこなそう。そのかわり、バーティアの盟友リソーナに、バッドエンドの危機が…。それを回避すべく立ち上がったのが、我らがバーティアってことで、名付けて「悪役令嬢身代わり大作戦」…リソーナの代わりに、バーティアが悪役令嬢の役割を果たすっ!?はい、ここでタイトル回収、確かに「自称悪役令嬢な妻」ですわ。
     ここから先、バーティアによる善意の大暴走と、それを緩〜くコントロールする腹黒セシル様のあれやこれやを見られると思うと、楽しみでなりません。夫婦としての甘々なシーンを、期待しないといったら嘘になりますが、やっぱりこの二人のわちゃわちゃ感は、最高です!セシル様の愛に溢れた「バーティア観察記録」、超絶おすすめです。

    • 26
  7. 評価:5.000 5.0

    発想転換のバリアフリー物語

    人は皆、何かがない子である。
    人は皆、誰かの適切な導きが、必要である。
    人は皆、見方を変えてくれる一言が、大切である。
    人は皆、発想することのできる生き物である。
    人は皆、勇者の子孫である。
    人は皆、「英雄の傷跡」である。

    これは、人は皆、何かをもたないで生まれてきてしまうけれど、その何かを補おうと、工夫し、努力し、認め合うことによって、自分の人生の主人公になれるんだということを、魔術師クノンの姿を借りて、伝えてくれる物語である。(と、自分は思っている)

    • 3
  8. 評価:5.000 5.0

    和菓子が結ぶ、無表情プリンスの恋

     Carawey先生の画によるコミカライズ、頑張り屋ヒロインは、誠実でお茶目で魅力的、そして、定番の切長流し目ヒーローは、もちろんクール系イケメン。いつもながら、眼福です!
     それにしても、堅物御曹司という設定は多々あれど、本作の智暁氏ほど、無表情で、塩対応で、融通が利かないようにに見えるヒーローも、珍しいかもしれません。だから、ヒロイン優季から見ての第一印象も、最低最悪…身代わりで一目惚れして〜なんて、ご都合主義じゃない流れが、かえって手応えを感じます。
     表情豊かで、はっきり物申す優季に対して、顔色一つ変えず、ひたすら押しの一手で、アプローチを続ける智暁…一体、何がそこまで彼を駆り立てるのか、今後の展開が楽しみです。そして、ふとしたときに見せる、彼の切ない表情…その心のうちも気になります。
     和菓子が結ぶ恋…堅物御曹司の一方通行Love が、優季に届く届くことを信じて、星5です。

    • 3
  9. 評価:5.000 5.0

    名前覚えろよ💢って、思っていたけれど…

     初めて「シンデレラ」の物語に触れたときは、単純にハッピーエンドに憧れた。少し小慣れた頃には、「顔だけかよ」と、思い始めた。王宮等に関する知識がついてくると、「元低位貴族もしくは平民と、王子様の結婚?それ、設定上無理っしょ」と、揚げ足取りをする始末…。自分の「成長」に伴って、自分内でのシンデレラ物語の意味付けは、随分と変わってきたようです。
     こちらの「シンデレラ」も、そんな新解釈に基づくお話の一つ。まさか、正ヒロインのシンデレラが、こんなはちきん娘だったなんて…(笑)義姉のアデリーナのほうが、よっぽど「元祖シンデレラ」のイメージに近いかも?「王子」の謎も、この解釈なら納得。初めから運命の女性ありきで、そんな相手を探していたのなら、エラの魅了の虜になってもおかしくなかったよね、アレクシス?
     仕方なくアデリーナと結婚した彼が、彼女の名前を延々と間違え続けるお約束、その度にツッコミを入れたくなる落ちネタなど、毎話小気味良いテンポで物語は進みます。けれども、そんな楽しい名前ボケツッコミの陰に、実は、あんな切ない事情が隠されていたとは…原作者先生に、最大限の拍手です!
     さて、雨降って地固まる?一難去ってまた一難?アデリーナ、スローライフを満喫できるのは、もう少し先のことのようだよ?(笑)

    • 2
  10. 評価:5.000 5.0

    トゥロバンチャ発竹取&若草物語

     求婚してきた貴公子たちに、それぞれ課題を与えた輝夜姫。結局、誰も彼女の課題をクリアできず、輝夜姫は全ての求婚を断って、月に還ってしまいます。じゃ、残された貴公子たちは…?これは、原作がバッドエンドを迎えることを憂えた輝夜姫こと、「正ヒロイン」レベッカ=マッキオーネが書き換えた、新たな輝夜姫の物語なのかもしれません。ただし、設定は、「若草物語」に置き換わったようですが?!
     ところで、このお話、主要キャラともいえるメンバーが、実に多い!新ヒロイン?は、ベルキオ家の末娘リリアナですが、彼女の3人の姉たち+そのパートナーたちのキャラの、立っていること、立っていること…誰一人として、モブ感がありません。そして、田舎で隠遁生活を送っているはずの、リリアナの実兄アンドレア…姉妹を見捨てた感がありますが、この物語を構成する上で、実は彼の存在が、とても重要な鍵となっているような気がします。
     原作の主人公‘sと3人の姉たちが、次々と結婚し、なぜかしら義兄3人たちは、リリアナの愛情を奪い合うなど、一見とっ散らかったように見えるこの流れ…けれども、その根底には、「リリアナの命を守る」という共通の願いがありました。コメディーテイストながら、実は、結構シリアスな所以です。
    「愛する家族とおいしいものを 一生一緒に食べること」…果たして、リリアナの願いは叶うのでしょうか。竹取物語テイストの若草物語、謎解きと答え合わせが楽しみな星5作品です。

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