Mayayaさんの投稿一覧

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121 - 130件目/全408件
  1. 評価:5.000 5.0

    骨太の「ざまぁ」物語見参!

    「芋くさ」というから、どれだけ垢抜けない田舎娘なのかなと思って見てみれば、ヒロインアニエス、家の?親の?方針で、1世紀前の服装と風習を強いられて苦労している、完全な被害者。だから、悪役その1は、アニエスの両親。どうして、こんなアホなつるっ禿げ三角メガネ両親から、アニエスやポールみたいなめんこい子たちが生まれたのか、不思議不思議。
     悪役その2は、ヒーローナゼルバートを陥れた、元婚約者の王女ミーアとその浮気相手のロビン。元々性格があまりよろしくない上に、劣等感に苛まれた二人が行った、ナゼルへの逆恨み断罪イベント。ワガママお姫様に、王様たちも打つ手なしってところが残念です。
     他の「ざまぁ」作品と比べて、主役の二人がトントン拍子に上手くはいかない!という点が、この作品の骨太なところ。左遷された辺境の地スートレナでも、初めはなかなか受け入れられないし、その後も、王都からいろいろ横槍が入ります。でも、その都度二人で解決しながら、心を通わせ、絆を深めていく様子が、とてもよいのです。
     さて、悪役1の両親はまだしも、問題は、悪役2でありラスボス的存在のミーアとロビン。何てったって、身分が上の王女とその配偶者だもんね。ただ、第一王子のベルトラン様が姿を現したので、少し突破口が見えてきたかも…。
     ご都合主義ではなく、一つ一つ丁寧に足場を固めながらの、「ざまぁ」へのカウントダウン。見事成就の暁には、この上なくスッキリしそうです!

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    「籠の鳥」は誰のせい?

    「この公爵邸で お前のする事は 何もない」クラウス様、これでは言葉が、足りな過ぎます。この態度のせいで、ナタリアはただ公爵家で飼われているだけの、籠の鳥認定。公爵夫人として必要な教育も、ろくろく受けさせて貰えず、後継を産むだけの存在として、馬鹿兄や使用人から認知されている程度。挙げ句の果てに、自己有用感が育っていないもんだから、「第二夫人」を妄想して、逃げ出そうとする始末…。
     因みに、公爵令嬢のエイダのほうが格上だから、「第二夫人」はあり得ない。子供ができないことを理由に離縁されて、エイダが正式な公爵夫人に収まるというのが定石でしょ。そんなことも分からない程、「大切に」囲われ、判断力を奪われて育ってきたナタリアに、憐れみさえ感じる物語の滑り出しです。
     クラウスなりに、8歳の少女と結婚したことを重く受け止め、大切にしてきたつもりでしょうが、いかんせん口下手+年1帰還では、伝わるものも伝わらない?そこかしこに、ナタリアを想う気持ちが顔を出しているだけに、もどかしくてたまりません。
     ヒロインナタリアには、ここから、もっと強く逞しく成長してもらうことを、そして、ヒーロークラウスには、タイトルどおり十年分の溺愛を期待して、星5です。

    • 6
  3. 評価:5.000 5.0

    新・逆関白宣言物語

     な〜るほど、50年間刻が止まっているから、眠り姫ならぬ眠り公爵ね。それも、自由に見せたり消したりできる、腹に突き刺さった短剣持ち?!なかなか重々しい設定のはずなのに、そうも感じられないのは、ヒーローアルノーの軽さと適当さのせいかと…50年前、自らの腹に剣を突き刺した悲壮さは、今のところ全く見当たりません。
     悲惨な身の上は、ヒロインカレンディアも同様で、彼女は、お決まりの酷い養女虐めの被害者。でも、この元侯爵令嬢、アルノーに「自由で逞しい」と言わしめる程のメンタル強女性。そのため、自らの意思で、自分の人生を切り拓こうとしています。
     こんな二人が、運命の導きで結婚、いつまで?「貴方の命を奪う時は 私が死ぬ時」まで!となったのだから、面白くないはずがありません。
     そもそも、至って普通の男の子?アルノーが、50年前どんな「深い喪失感」を味わって、死を選んだのか…「戦争」だけのことではなさそうです。そして、死神の呪いがかかった短剣が、なぜカレンディアだけに視えるのか…たまたま偶然?それとも…カレンディアを喰い物にしていたギース伯爵家へのざまぁ展開と並行して、これからの謎解きと種明かしが、とても楽しみです。
     偶然から始まり、お互いの利害が一致して続けることとなった、年の差50の契約結婚。いつまで?「夫として側にいることが望みとあらば 受け入れよう 君が死ぬその時まで」ということで、新しい逆関白宣言愛情物語、始まります!

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    高潔と執着と

     契約結婚にもいろいろあるけれど、ヒーローとヒロインの心の向かう先が、これほど異なるケースは、なかなか珍しい。それも、二人が高潔であるが故に、である。
     正直、ヒロインのエリザベータを突き動かしているものは、弟アンドレイとの最後の約束。それがなかったのなら、彼女自身は、案外自決を選んだのではないだろうか。彼女の生きる目的は、弟とアルガンの人々の供養を果たすこと。竜人を味方につけ、アルガン再興の足掛かりを掴もうとまでは、考えていなかったはずである。
     ヒーローのレゼットは、必要以上に自らを律し、希望をもつことを自分に許さない半竜半人。そのため、3年前から強くエリーゼに惹かれながらも、心の動きを抑えて事務的に接する姿は、まさに騎士の鑑。でも、据え膳食わぬこういう人って、一度タガが外れたら、溺愛執愛一直線よね。
     エリーゼの企てた偽装妊娠をきっかけに、契約結婚をすることになった二人。「あくまで契約結婚」のはずだが、この結婚、複数の国の存亡や、狂竜・大魔導士の命運などが深く関わってきていて、大スペクタクル契約結婚の予感しかしない。
     二人の物語は、やっと動き出したばかり。何事にも執着していなかったレゼットが、心のままにエリーゼを求め始めたら…エリーゼが、アルガン再興の希望を抱いたら…何より、無事竜人の仔を産むことができるのか…予測不能の国盗り物語、星5でスタートです。

    • 156
  5. 評価:5.000 5.0

    痛快、赤毛の魔女降臨!!

     公爵のヘイネルもよい!執事のロマネもよい!でも、一番魅力的なのは、何といってもヒロインリズです。元々頭は良かったものの、ちょっと世間ズレした学究肌。そこにつけ込まれてしまったわけだから、二度目は、そうは問屋が卸さない。伊達メガネを外し、燃えるような美しい赤毛を靡かせ、さあ、リベンジの始まりです。
     逆行ものって、何故に都合よく逆行できたん?と、設定があやふやな場合が多いのですが、本作は「魔宝石」というアイテムを登場させることによって、納得の展開。また、様々な「魔道具」も登場して、ヒロインたちをサポートしてくれるので、???が少なめで楽しめます。リズたちが、魔道具の力を借りながら、裏切り者たちに思い知らせていく様は、まさに痛快!SORAJIMA作品の中でも、かなりスカッと系にシフトされていると思います。
     さて、クズ婚約者ツレッドたちの背後にいる、真の黒幕の正体は、追々分かることとして、今、一番気になるのは、リズよ、貴女は、どっちとくっつくの〜っ?!ってこと。ヘイネルもロマネも捨て難い…愛されている場合じゃないから、よもやよもやのどっちもなし??!残された時間は決して多くはないけれど、必ずお父さんを助け出し、あわよくば、どっちかのイケメンとくっ付いて、超絶ハピエンとなることを期待して、星5です。

    • 2
  6. 評価:5.000 5.0

    暴風雪閣下の裏の顔?!

     原作が江本マシメサ先生なら、考証はしっかりしているんだろうなぁと思いつつ、社交話術に失敗したくらいで、公爵家が伯爵家を潰す?!ヒロインミラベル、畏れ過ぎよ〜(笑)と思ってしまう、世界史知らずです。伯爵令嬢と伯爵家令嬢の違いも、ここで初めて認識したもんねー。
     マシメサ先生作の安心できるところは、基本悪人が登場しない(悪役はいても!)人物設定。普通なら、ヒロインの従姉アナベルが、とんでもない悪人という立ち位置だけれど、至って彼女も普通の人…まあ、多少は気が強くて、物事を思いどおりに運ぼうとして、周りを振り回す傾向はあるにせよ…です。婚約者代理の件だって、ミラベルも納得?の上で引き受けているのだから、被害者には当てはまらない。だから、無用なストレスがたまらず、物語の展開だけを純粋に楽しめるところが、推しポイントなのです。
     とはいえ、デュワリエ公爵ヴァンサンさま、見事この二人を見分けられるのかな?察するところ、ミラベルの愛する宝飾品ブランド?デザイナー?”エール“とも、すっごく関係あるみたいだし…。暴風雪閣下ヴァンサンと伯爵(家)令嬢ミラベル、「おもしれー女作戦」が見事成功して、代理生活を抜け出せますよう、お祈り申し上げております。

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  7. 評価:5.000 5.0

    猫的溺愛物語の予感

     猫って、家に付くって聞くけれど、この黒猫東雲夜は、明らかにヒロイン結衣憑き。自分にとって、居心地のよい環境を整えてくれるっていうのが、大きな要因らしいけれど、どうもそれだけではなさそう。「顧客と家事代行の関係、それ以上でもそれ以下でもない」と線引きしようとする結衣に対して、「それ以上」の「付き合う」関係を容認させてしまう手口は、まさに気まぐれ猫そのもの。この男、まさに「漆黒」という言葉がぴったりの、美しき腹黒?猫です。
     対する結衣は、自分が尽くすことで喜びを感じる、尽くし系女子の傾向あり。猫が苦手なのも、受け入れて貰えなかった経験が、根っこにあるらしいけれど、本当にそれだけかな。明るくポジティブに見えつつ、どこか不安を抱えて迷っている、不器用な女性が見え隠れします。
     お金を持ち逃げした結衣の元カレや、まだ存在の確認されていない夜の元カノ、仕事を理由に迫ってくる輩など、不安要素はいろいろありますが、それでもタイトルの「溺愛」に、自分は縋りたい(笑)ちょっと重めなヒーローが続いていたひいろ先生の、ちょっと軽めな溺愛テイストじゃれ愛物語、星5でお薦めです。

    • 22
  8. 評価:5.000 5.0

    タロットの分だけ、特殊能力発動?

     他の逆行令嬢ものと同様、プロローグは胸の悪くなるような顛末。ただ、ほぼ1話で、その胸◯設定が終わり、直ぐにヒロイン側が攻勢に転じるので、ストレスを感じるのも一瞬です。
     なぜなら、3年前まで逆行したフィーリの、賢いこと、冷徹なこと、自信に溢れていること…。失敗は成功の母とは、よく言ったもんだ。アーティファクトに選ばれ、その化身のノルンという味方を得たヒロインフィーリ、この時点で、まさに天下無双です。
     ルトゥーナ家の正当な血筋も彼女ということで、婿養子の毒父、毒異母妹は、既に蚊帳の外?エセ婚約者の第一王子テリオスだけは、ちょっと面倒くさそうだけれど、それでもアドバンテージはフィーリ側にありそう。第二王子アステールも彼女の味方となって、倍返しの準備は整いました。
     タロットカードの分だけ、特殊能力を発動しそうな勢い。フィーリが、個性豊かなカードたちを駆使しながら、天下無双の運命を切り拓いて行く展開を期待し、星5です。

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  9. 評価:5.000 5.0

    なぜ28歳で止めなかった?(涙)

     異世界年齢逆転モノは、大好物♡大体は、少年だったヒーローが成長し、ヒロインと釣り合いがとれるようになるあたりで、物語が動き出すパターン。でも、この作品は、ヒロインの年齢をはるかに?上回って、何と40歳!!なぜ、28歳で止めなかった?(涙)28歳のルイくん、カッコよかったのにー(涙)もう一度、時間巻き戻せないのっ?!と、28歳ルイ推しとしては、痛恨の極みです…。
     このすれ違い、全て異世界と地球との時間のゆがみのせい。ルウィードにしてみれば、何十年もかけて気持ちを育ててきたのに、朱音にしてみれば、ほんの2年と数か月…ましてや、ルウィードが恋愛対象年齢になってから会ったのは、何回?そりゃ、無理だわ〜、ルイくん、焦り過ぎ!っつーか、タイミングがズレてたね…。
     かくして、40歳イケおじヒーロー、爆誕!という流れですが、うん、これはこれで、良かったのかも。ルウィードさま、現代日本の40男には、なかなか見られない渋みと色気があって、眼福です。この外見、この設定で、朱音ひと筋というのなら、この先も、もう読むしかありません。時空を超えた国際結婚、もとい異次元間結婚物語、星5でお薦めです。

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  10. 評価:5.000 5.0

    二転三転、隠しダマ多し(笑)

     愛人もちの国王ジークハルトの元に輿入れした、王女ロイスリーネ。祝福持ちの魔女の娘であるにも関わらず、魔法が使えない彼女は、やがて城での軟禁生活に嫌気がさして、お城の外でアルバイトを始めた?!…と、ここまでは、既出のお話をごちゃ混ぜにしたような、よくある設定。そのまま話が進むのかと思いきや、二重三重のどんでん返し、さらにいろんな要素をぶっ込んでキターーーッで、複雑異世界ファンタジーの出来上がりです。
     では、どんなどんでん返しかというと…
    ①添い寝にやって来るするうさぎ←わざわざタイトルに含まれているくらいだから、その正体は?
    ②リーネがアルバイト先で親しくする人々←えっ、実はあの人(たち)が…!
    ③王宮の一室に軟禁状態のロイスリーネ王妃←閉じ込め方にも程がある!
    ④ジークフリートの愛人ミレイ←誰もその姿を見たことがない…
    ⑤魔法使いでも魔女でも祝福持ちでもないロイスリーネ王女←本人にも知らされていない、凄い秘密が…
     ネタバレ後に読み返してみると、納得!の伏線です。一応、ジークハルトの名誉のために言っておくと、彼は決して不誠実なヒーローではありませんので、ご安心を。配信分までは、結構ジークハルトが頑張っていたけれど、ここから先は、リーネの真骨頂?数多の陰謀に打ち勝って、早く二人のlove×2モードを見せてほしいと思います。

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