Mayayaさんの投稿一覧

投稿
1,495
いいね獲得
17,402
評価5 40% 593
評価4 35% 518
評価3 20% 304
評価2 4% 58
評価1 1% 22
111 - 120件目/全278件
  1. 評価:4.000 4.0

    「僕と結婚しませんか?」にはワケがある

    ネタバレ レビューを表示する

     いきなり婚ネタの作品は数あれど、そのほとんどが相当無理のある設定で、まず現実味がない。でも、こちらの理来と旭は、本家と分家という柵があったし(本人たちは知らなかったけれど)、幼稚園のときに理来が旭を助けたというきっかけがあっての「僕と結婚しませんか?」だから、まあ、ぎりぎりアリかな?それでも、幼い頃の淡い想い頼みのプロポーズは、やっぱ、いきなりだよなぁ…。
     まあ、いきなりプロポーズの後は、旭の理来に対する押しの一手作戦で、ある意味安心して読めます。だって、元カレ出てこないし(理来にはいたこともない)、元カノ出てこないし(旭にはいただろうけれど)、二人の間に割り込もうとするマウント女子も出てこない!うん、これ貴重。(ついでに、エロもありませんが…)押しまくる旭に対して、恋愛初心者でおひとり様志向の理来の、ド天然な反応が、くすりと笑えます。
     一つ難を言えば、前半は、理来に想いを伝えるための旭のあれやこれやで、テンポよく読めましたが、後半は、理来が自分の生き方を見直すところに、話の中心がシフトされており、「恋愛」を期待していた読者には肩透かし感も…。ちょっと、上手くまとまりすぎ?それでも、こんないきなり婚、あってもいいかもね。

    • 0
  2. 評価:4.000 4.0

    三白眼風ウサギの王子サマ

     ウサギ化した大公ハデルンと、身代わり公女ゼノビアの、「真実」を試される恋物語です。だから、ハデルンの獣化は、全く理に適っている。だって、大公の前ではいいフリしていても、ウサギの前では油断しちゃうからね〜。相手の本質が分かるってモンだ。だから、ゼノビアの性格の良さも、彼女の抱えている葛藤も、全部理解した上で、それでも彼女に惹かれていくのだから、ハデルンの気持ちは本物なのでしょう。
     一方、ゼノビアはというと、ウサギのルンのことは好きでも、人間のハデルンには会ったこともない。さらに突っ込むなら、そもそもゼノビアの正体は、平民のラリサ。大公のハデルンとは、とんでもなく身分の差がある。お伽話でもあるまいし、この二人、どこにくっつく余地があるんだい?
     イケメンのハデルンなのに、ウサギ化中は、目つきの悪い三白眼風黒ウサギ、そのギャップが笑えます。同時に、大公として、人間として、少しずつ成長していく様子は、頼もしい限り。ハデルンとゼノビア(ラリサ)、超絶身分差と「真実の愛」の壁を超えて、無事結ばれるのか、しばし見守っていこうと思います。

    • 1
  3. 評価:4.000 4.0

    なんで婚約破棄できないのかは…

    ネタバレ レビューを表示する

     悪役令嬢キャサリンが、処刑エンドを回避すべく王太子レオナルドとの婚約を解消しようと、あれやこれや画策するのに、どうしてもうまくいかない…おまけにレオナルド自身が、キャサリンを好きで好きでたまらなくて…という「悪役令嬢転生王道ラブストーリー」です。王道ですから、勿論ラストも他作品と同様、ハッピーエンド♡安心して読むことができます。
     では、「なんで婚約破棄できないの!?」か…それは、レオナルドが、子どもの頃からキャサリンを自分の「心」と定め、必ず王族に迎え入れようと策を巡らしてきたから。まあ、自分の配下をキャサリンの家に潜入させて、監視と護衛をさせるくらいは分かるけれど、彼女の食事に毒を盛って、耐性をつけさせたって!?本人の了承も得ずに!?そりゃ、やり過ぎだよ、レオナルド…たとえ結果オーライであってもね。
     それに、“ヒロイン”マリアンネが、稀に見る真性悪女だったので、もし「原作」どおりレオナルドとマリアンネが結ばれていたら、オータニアは戦火に包まれていたかも…。その意味でも、婚約破棄はできなかったと思います。王道の悪役令嬢再生物語、話数もちょうどよくて、なりなりにお薦めですよー。

    • 6
  4. 評価:4.000 4.0

    「王の菜園」の救世主は?

     江本マシメサ先生の作品は、単純に腹が煮え繰り返るようなクズ悪役の登場が少なく、気持ちよく読めるから、好きです。今作の敵役も、素直に気持ちを表さなかったために、ヒロインリュシアンの恋愛対象外になってしまった、幼馴染みのロイクールくらいかな?でも、全然悪人じゃないし、むしろイタくて可哀想なお坊っちゃま…。完全に、ヒーローコンスタンタンの引き立て役です。
    「北欧貴族と猛禽妻」でも感じたけれど、漫画でありながら、それぞれの土地風土に目を向けたり、さりげなく異文化を紹介したり、経済活性化について触れたりするなど、読めばちょっと頭が良くなる?印象。(個人的に「江本マシメサ講座」と呼んでいます)今作も、人材活用や税金の無駄遣いについて問題提起して、「王の菜園」再生に向けて、リュシアンとコンスタンタンとの恋模様を交えながら、楽しく紹介しています。
     一つ気になったのは、ロイクールに攫われて、夜明かししたリュシアンが、ロイクールと結婚させられなかった件。普通は名誉が穢されたとして、スキャンダル対策で、絶対結婚させられるでしょ。そこだけ?でしたが、規格外令嬢のリュシアンだから、まあ、誰も気にしなかったんだろうなー。

    • 2
  5. 評価:4.000 4.0

    考察「しがみついても無駄です」

    「しがみついても無駄です」誰が誰にしがみつこうとしているんだろう…これが意外と分からない。そこで、主語と目的語を入れ替えつつ、様々な角度から考察してみました。
    ①ラカンが、カイラに「しがみついても無駄です」←2周目のラカンも転生者だから、これ、最有力本命?
    ②ビエナが、カイラに「しがみついても無駄です」←間違いないけど、逆に弱すぎ…。
    ③ビエナが、ラカンに、侯爵家養女の地位に、その他諸々に「しがみついても無駄です」←同上で、弱っ。
    ④トラビスが、オルシェ侯爵の称号に「しがみついても無駄です」←ビエナ以上に弱いから、却下。
    ⑤皇后が、皇后の地位、権力に「しがみついても無駄です」←意外と穴馬?ラスボス的存在やもんねー。
    ⑥フェイロンが、カイラに「しがみついても無駄です」←よもやよもやの?!それだけは、やめてぇ〜。
    う〜ん、案外全部(⑥を除く)だったりして…。多分、最後まで読んで「あ〜、そーゆーことかぁ〜」って思うんだろうなぁ。
     ラカンもフェイロンも、1周目及び2周目の最初は、随分と幼い印象だったのに、回が進むにつれ、男っぽく、カッコよくなって、同一人物たちとは思えないほど。これって、意図的?たまたま?どちらかしらん???

    • 1
  6. 評価:4.000 4.0

    悪人がいない!(ほとんど)

    ネタバレ レビューを表示する

     女性漫画っていうよりは、少女漫画かも?!だって、悪役令嬢モノなのに、ドロドロしてない…いや、しているか…性悪ヒロインリリアーナが、幅を利かせているターンは、確かにモヤる、お約束だけれど。それから、アイリーンとカーゴの恋路に横槍を入れてくる、話の通じない自己中お姫様シャーロットのターンも、かなりイラつくけれど。でも、アイリーンの懐の深さに絆されて、結局リリアーナもシャーロットも改心しちゃうんだよね〜。そういう意味では、真の悪役が見当たらない。強いて挙げるのなら、リリアーナのとーちゃんとシャーロットのにーちゃんくらいかなぁ…。
     性悪ヒロインたちに理解を示すことで、彼女たちの心を癒し、懐に取り込んでしまうアイリーン。ま、よくできたヒロインだわ。カーゴが、ずっと想いを寄せて、見守り続けるだけのことはあります。雨の日にカーゴが、モフモフの巨大白猫聖獣(ホントは虎らしいけれど)に獣化してしまう設定は、ご愛嬌だけれど。
     一つ気になったのは、前世でヒロインが想いを寄せていた加護社長が、カーゴかどうか最後まではっきりしなかったこと。彼が、意識の薄れゆくヒロインに何を伝えたかったか、気になるんだよなぁ…。一緒に転生してきたっていうのなら、ドラマチックだったのにね。

    • 1
  7. 評価:4.000 4.0

    婚約破棄もしてみるもんだ

    ネタバレ レビューを表示する

    「カリスマ御曹司に溺愛されています」まさしくそのとおりの内容。じゃ、なぜ綾は婚約破棄したのかって?この二人には、一度はそれが必要だったんだろうなあ…ということが、読んでみれば分かります。
     何せ、二人の婚約を邪魔するものは、一つもない環境。確かに旧華族と大企業だから、それに伴う窮屈さはあるけれど、両家の家族とも人間的に一流。はぁ?となるような変な輩は、一人も見当たりません。(ただ、「親バカ」なだけ)誰もが歓迎した関係だったわけです。
     そんな中で、綾が婚約解消を申し出たのは、湊に愛されていないと感じた、ただそれだけ。でも、政略結婚に愛を求めたってことは、それだけ彼女がこの結婚を、真剣に考えていたってことだよね。
     そこからの湊の行動力が凄かった、まさにカリスマ御曹司の溺愛。でも、元々湊だって綾のことが好きだったんだから、雨降って地固まる、二人には必要な過程だったと思う。
     コミカライズ作品のためか、やや説明?内言?が多めですが、その分、二人の気持ちが手に取るように分かります。表情に出ないから(さすがお育ちが良き)、分かりにくいけれども、年の割にはピュアなんよね〜二人とも…。ほとんどストレスなしで、最後まで楽しめますので、良質のピュア恋をお探しの方にはお勧めです。

    • 0
  8. 評価:4.000 4.0

    暴君カエルは、かまってちゃん!

     まったく、最初の目的を忘れそうになってしまう。ん?何だっけ?暴君カエルを眠らせ続けて、メッケリオン家門を救えばいいんだよね?で、嫡出の姉レイリンの代わりに、庶子のリリアンがその役目を引き受けて、結局のところ、うまくいったんだよね?じゃ、リリアン、このままカエルと結婚していてもいーじゃんと思うのは、私だけ???暴君カエル…実は、超絶「かまってちゃん」で、リリアンにベタ惚れやん!
     その中にあって、いくつかのツッコミどころ(違和感)が…。
     疑問その1。リリアンは、やたらヒロインのセイラの存在を気にしてるけれど、セイラは名前だけの「ヒロイン」で、登場する気配さえない(今のところ)…そんなヒロイン、ほっとけば?
     疑問その2。リリアンは下女の娘で、使用人たちからも蔑ろにされてきた割には、剣術の心得があったり、皇后としての判断力に優れていたりする違和感。初期と設定が変わってきた?
     疑問その3。姉レイリンは恋人セイジと、いつ結婚すんの?っていうか、全然セイジ、出てこないんですけれど…。
     皇后としてのリリアンの成長を喜びつつも、設定が初期とブレてきていないかなぁと、ちょっぴり心配になってきている今日この頃です。このお話、きちんと完結するよね?

    • 0
  9. 評価:4.000 4.0

    堅物ヒーロー 一ノ瀬護

    「その背中に恋をして」というタイトルの割には、Love 控え目?どちらかと言うと、お仕事スキルアップ物語のほうに重きを置いている印象です。だって、一ノ瀬護サン、朱夏と一緒に住んでも、全然甘い雰囲気にならない…地味に真面目なんだよなー。
     特撮戦隊ヒーローもの、結構ハマっていました。ずっと視ていると、「中の人」にも興味がわいてくる。シリーズが変わっても、「中の人」って、結構同じ人なんだよね。で、ポージング、やっぱ決まってんなーなんて、何げに推すようになったりして…。日本のアクション界が凄いのは、ショッピングモールや遊園地のショーでも、一定レベルの水準を保ったアクションを提供していること。だから、ヒーローショーを誇りに思う朱夏や護の気持ちが、とてもよく分かります。
     ちょっともったいないと思ったのは、朱夏も護も副業的に?ヒーローショーの仕事をしていること。本業以上に大切にしているようなので、いっそのこと専業にすればいいのにって、ちょっぴり思ってしまいました。やっぱり現代の日本では、一部のプロを除いて、専業は難しいのでしょうね。

    • 4
  10. 評価:4.000 4.0

    またバカ親とアホ妹か…

    「聖女」が関わる物語って、なぜにこうも身内がアホで腹黒なんだろう…。それも、今回は正真正銘の家族だし…親、妹の育て方を完全に間違ったね。子育ての失敗、いつか自分に跳ね返るよ、必ず。
     それはさておき、この物語の聖女の定義は、なかなかに斬新。神聖力だか何だか、得体の知れない力に頼るのではなく、科学的な知識を駆使して領民の生活を守る…うん、こちらのほうが、「聖女伝説」として信憑性がある。努力と工夫が功を奏しての「奇跡」の積み重ねが、「伝説」や「聖女」を誕生させるのだろうから。
     ただ、ちょっと残念なのが、「農業」の知識が、やや付け焼き刃的なところ。「農強」を謳うなら、もう少し最新の農業情報に基づいて、考証してほしかったかも。例えば「やませ」は、米が不作なのであって、小麦は大丈夫なのですよ。フィクションだから、事実と異なっても、構わないか…。
     自分の仕事に、真剣に取り組むアリシアたちと、対照的に、形だけ整えて、実際には全くやる気のないお飾り聖女ノエル周辺と、さりげなく?現代女子のお仕事事情も反映されていて、次の展開が気になります。新しいタイプの「聖女物語」として、これからも楽しんでいけそうです。

    • 11

設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています